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証人の椅子
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『証人の椅子』に投稿された感想・評価

◎公開20年後の死後再審で無罪 検察が作る冤罪

1965年 山本プロ製作 大映配給 102分 モノクロ
シネマスコープ *ホワイトノイズあり

日本初の死後再審によって殺人犯とされた容疑者の無罪が確定した冤罪事件、いわゆる「徳島ラジオ商殺し事件」を題材とした映画。
*1 「徳島ラジオ商殺し事件」で検索
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/
1953年の事件発生から、警察による捜査の行き詰まり、検察主導による被害者妻の逮捕と有罪判決、親族らによる粘り強い再審への奔走を描く。

結論から言うと、低予算を逆手に取った、手持ちカメラによる撮影、ゲリラ的な現地ロケの敢行など極めて実験的な手法にも踏み込んだドキュメンタリードラマとして屈指の名作だ。

【以下ネタバレ注意⚠️】






今回上映された京都府所蔵フィルムも、状態は必ずしも良くないので、デジタル修復などを施し、より多くの人々が鑑賞できるようになることを望みたい。

京都文化博物館の解説によると、本作は、開高健の原作小説『片隅の迷路』に感動した山本薩夫監督が、市川雷蔵主演の『忍びの者』(1962年)ヒットのご褒美として大映の永田雅一社長から製作資金を出してもらい映画化に取り組んだ。
脚色の井出雅人は、裁判記録の精査、当事者たちへの取材を徹底的に行った。
現地ロケを中心に撮影したが、現地の人々の富士茂子さん(本作モデル)に対する反応は冷ややかで、クルーはそうした声にも抗いながら撮影した。
完成作は山本監督、会心の自信作となったが、永田社長は宣伝に消極的で、興行的には失敗。
ところが、ちょうど本作公開のころから、富士茂子さんの仮釈放運動が起こり、徳島出身の瀬戸内寂聴らの尽力を得て、本作公開翌年の1966年、13年の刑期満了間際に釈放された。
すぐに上京して再審請求に取り組んだ茂子さんは、山本監督に会い、映画を観て感激して涙を流された。
このため、松本清張や市川房枝らも参加して波に乗った再審請求運動にあわせて、本作も支援の一環として方々で上映されるようになった。
これに対して検察側は、自らの非を認めず、またも茂子さんに13年を求刑。
ついに徳島地裁が再審開始を決定したのは1980年、すでに茂子さんは前年に腎臓がんで死去した後、徳島地裁が無罪判決を出して確定したのは1985年だった。
(以上、京都文博の解説による。同博物館のFacebookに全文が掲載されているようです。)

以上のように、映画が実際に、再審請求運動の大きな力となったという意味でも特筆すべき作品だが、誤解のないように付け加えるならば、その事実を抜きにしても、本作は観るべき傑作だということである。

撮影技術の専門的なことには疎いが、手持ちカメラなどによると思われるブレの多い映像や、現実の通行人をそのまま映し込んだと思われるゲリラ的なロケ撮影、ニュース映像や阿波踊りの群衆なども織り交ぜた編集は、極めて実験的で、大きなインパクトを産んでいる。

本作で最も告発の矢が向けられているのは、自白強要を含む検察による人権無視の見込み捜査の非である。
ただ、同じく後に冤罪が晴らされることとなった八海事件を扱った『真昼の暗黒』(2024.6.21レビュー)が警察・検察による自白強要を時系列を追って再現しているのに対して、本作では親族が再審請求を必死に模索する終盤になって証人たちが偽証を告白する形で、それがようやく明らかにされる。
いわば、「被害者妻は殺人犯なのか無実なのか」「なぜ無実の人が、殺人犯となったのか」「なぜ住み込み店員だった二人の少年はウソの証言をしたのか」という一番の関心事の答えはずっと謎のまま宙吊りにされ、ようやく終盤になって検察側の非人道的な強要捜査が明るみに出されるのだ。

こうした脚本構成によって、たんに主人公側を正義とする立場の絶対視によらずして、当時の大衆と同じ立場で、いわばミステリーサスペンスとして劇中における事件の展開を追うことができるのである。

登場時には、ニコニコし過ぎていて、姉が夫殺しの嫌疑をかけられているというのに、あまりにお気楽な楽天主義者に見えた瀬戸物屋店主の浜田を演じた福田豊土は、必死で再審実現のために全国を奔走し、事実上の主役と言って良い。

ラスト近くで、法務局の人権擁護課長だった加藤嘉が尾道の文書課長へ転任することが決まったときの浜田との喫茶店での会話は、同意見だった本庁の課長も戸籍課長への異動が決まったという情報とともに、絶望を感じさせずにはいられなかった。

しかし、何度も検察側に拘束されて証言の真偽について発言を変えてきた坂根(樋浦勉)が、浜田の差し出すタバコやマッチの火に心を開き、「もう二度と俺は転ばない」と笑顔で浜田に断言するショットで終わるのは、まさに希望の光だった。

結局、冷徹に威圧・抑圧する山口検事(新田昌玄)ではなく、相手の人間性を信ずるラテン気質な浜田の方が最終的に勝つべきことを示しているからだ。

鹿児島県警の例を見ても、どうも警察・検察の体質は、本作のころと大して変わらないようにも思える。

そうした事どもに思いを馳せるためにも、多くの人に本作を観て欲しい。

《参考》
*2 「証人の椅子」で検索
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/

*3 証人の椅子
1965年5月15日公開、103分
moviewalker.jp/mv21456/

*4 「違う、私じゃない」無実を主張しながら死んでいった女性【徳島ラジオ商殺人事件】
2022年4月22日
matome.eternalcollegest.com/post-2142935961755321001

*5 日のあたらない邦画劇場
証人の椅子 2010年02月22日
home.f05.itscom.net/kota2/jmov/2010_01/100105.html

*6 ねこむすめのブログ
証人の椅子 2014/04/02 22:14
blog.livedoor.jp/kokusaiyuko/archives/8304630.html

*7 みつ梅の古今東西かべ新聞
山本薩夫監督『証人の椅子』
2018-09-07 00:00:00
ameblo.jp/mitsuume-0319/entry-12403165102.html

*8 フリーライター Sakamoto Norio
山本薩夫監督映画「証人の椅子」を久々に観る
2020年2月13日(木)
sakamotonorio.com/blog/movie_tvdrama_dvd/2116/

《上映館公式ページ》
京都府京都文化博物館
社会派サスペンス映画劇場
2024.6.4(火) 〜 6.30(日)
www.bunpaku.or.jp/exhi_film_post/20240604-0630/
冤罪の代名詞と言えばこの「徳島ラジオ商殺人事件」だ。開高健が「片隅の迷路」で小説にしている。この本が原作。ちょっと不思議だったのは、永田雅一率いる大映だったからだ。どちらからというと反権力、左翼的に同調する感じでない。完全に右翼。山本薩夫は、ばりばりの左翼だったので・・・プロデューサーが「忍びの者」のヒットと引き換えに映画にしたと。「忍びの者」は、赤旗に連載されていたので妙に納得。お話は、実際の事件をドキュメントタッチで描く前半。その辺は、最近でも観るような再現ドラマのようで今ひとつかなと思いきや、後半冤罪をかけられた女性の甥が全国を駆けずり回り叔母の無罪を一つづつ検証していく。そして国家権力は、偽証を誘導したことを無かったことにしていくため左遷、配置転換を進めて行く。偽証をした少年もこの事件によって翻弄していくある意味ノイローゼではないかと思うが自殺まで思いつめる。後に無罪が確定するこの事件だが54年に発生して85年に無罪と30年の時間はかえってこない。今日も保険金欲しさに娘を殺した人が冤罪で20年かかって無罪になったニュースが報道された。いまだにこのような事件は、起こっているのである。ラストに向かっては、山本薩夫の反権力の怒りが畳み掛けるようだ。吉行和子がまだ若いのにすでにおばさんな役だった。
3.0
昭和28年に実際に起きた「徳島ラジオ商殺し事件」をモチーフにした冤罪がテーマの映画です。夫殺しの犯人として妻の洋子が逮捕され、裁判で無罪を主張するも13年の判決が出てしまいます。裁判のお金がかかり家族に迷惑がかかると考え、上告を取り下げ服役する洋子のため、家族や親せきが裁判のやり直しを訴えるストーリー。1度罪を認めてしまうと後戻りできない怖さや、密室で繰り返される取り調べに恐怖を感じずにはいられません。(2015年鑑賞@wowow)

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