熊井啓の最高作。冤罪が作り上げられる経緯。退職金の前借までして執念を燃やす刑事は、正義感があったことまでは理解できるのだが…。当時の椎名町の銀行のセットが素晴らしい。銀行に掛けてくる電話の声は、加藤…
>>続きを読む邦画黄金期を思わせる、人、人、人の熱気溢れる画面構成がグイグイ迫る骨太映画。
帝国銀行椎名町支店のセットは実際の建物を完コピしたといい、旧陸軍登戸研究所の場面も実際の跡地(明治大学)を使って撮影し…
いろいろと噂の絶えないこの事件
当時は簡単に印象操作できただろうし
冤罪なんて簡単にでっち上げられただろうなあ
実際の事件も結局のところはわからずじまいなわけですが…
集団心理ってこわいわねえ
…
1948年に起きた帝銀事件を題材に、ナレーションや記録映像を織り交ぜたドキュメンタリータッチで事件の真相に迫る社会派ドラマ。
冒頭、事件の経緯を犯人目線の主観ショットを用いて描く。被害者の行員たち…
このレビューはネタバレを含みます
1985年の松竹版と比較しますと、熊井啓版は記者と被害者とのロマンスや、記者どうしの友情にウェイトを置いたため、真相を探るには不必要な時間があります。よって松竹版よりもかなりぼんやりとした結果となっ…
>>続きを読む◎捜査の壁 大量毒殺犯は画家か731部隊関係者か
1964年 日活 108分 モノクロ シネマスコープ
*ピンぼけ ホワイトノイズあり
熊井啓(1930-2007)の監督デビュー作(公開時33歳…
このレビューはネタバレを含みます
「人は真実を求めたがる。だが真実を掴めたことはあったのだろうか?」
このラストの台詞が色々示唆してるけど、羅生門や落下の解剖学と同じ、真実が見えてこないタイプの映画だった。
でも科学の発達とか…