帝銀事件 死刑囚の作品情報・感想・評価・動画配信

「帝銀事件 死刑囚」に投稿された感想・評価

第二次世界大戦とこんなに関わりの深い(という描き方がされている)事件だとは知らなかったので、事件の全容を含めてゾッとした。731部隊の話が出てきた瞬間は鳥肌が立った…
記者たちの目線で、時代性、被害者や加害者家族の人間模様、法や政治の裏側と世論の恐ろしさ、すべてにバランス良くスポットを当てながら転がっていく展開にまるでその時代に生きているかのように見入ってしまった。
ジャーナリズムとは、そして真実とは一体…。
雪

雪の感想・評価

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11月にシネマヴェーラで森崎東『帝銀事件 大量殺人 獄中三十二年の死刑囚 』見た日は怖すぎて夜眠れなかった
これは全然ちがった
お伝

お伝の感想・評価

3.5
実話もの。行員が一斉に毒薬を飲むシーンを斜め上から撮るところゾッとした。
なんとなく取ってつけたような恋愛パート。実直でつぶらな瞳の新聞記者は後に「KAMIKAZE TAXI」でクルミを回してた悪徳政治家!若くてしばらく気づかなかったー。内藤武敏。
nsd

nsdの感想・評価

3.5
スターが1人も出ていないじみーな画面が続くなか、実直な内藤武敏、鈴木瑞穂が新聞記者らしくて説得力が増す。警察の捜査も新聞社の取材も占領下のGHQの圧力で阻まれる。ひどい時代だ。

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの最後くらいに高品格と佐野浅夫の名前が出てくるくらいで他に知ってる役者がいないなぁ...と思いきや、いざ見てみると、割と知った顔の多いこと。

残念ながらお名前がわからない。
名もなき...と言っては失礼だけど、やはり芝居は縁の下の力持ちがいなければ成り立たないなぁと、敬意の念を持ってみたり。

言わずと知れた死刑囚、平沢貞通であるが、自供の内容が二転三転。
現代ならあの時点で割と素人でも「こいつぁぁ...」となると思うが、昔は単に「おかしな奴」とか「適当な話を作ってる」と言う見方になるのは当然で...。
最後のシーンのニタァって笑顔がすごく不気味怖い。
それだけ役者が素晴らしいってことなんだろうと思うけど。
先の大戦の名残のような事件の概要。表沙汰にしたくない国家の闇の部分。結論ありきの取り調べ。怠りなくなされるジャーナリズムへの政治的干渉。民衆は流れてきた報道を鵜呑みにするばかり。司法はそれらからちゃんと独立性を保てているだろうか。ジャーナリズムの責任は重大だ。彼らがどう伝えるかで世論のうねりはどこへでも流れていくのだから。その職務を全うするとは如何なることか。何からも干渉を受けずありのままの真実を伝えること。政治や国民感情に阿る所があってはならないのだと思う。時に真実は残酷で受け容れ難いこともあるけれど。
☆☆☆☆

※ 鑑賞直後のメモから

信欣三ファンとしては数少ない主演作品のこの作品は実に貴重と言えます。しかし実際の主演となると新聞記者役の内藤武敏かな。

日本の犯罪史上に残る出来事を、当時のニュースフィルムを交えて丁寧に描写していますが、何よりも戦後の東京の焼け跡からの復興期の混乱と熱気がフイルムから沸き立つ様に漂っています。

映画の中では真犯人は他に居て、関東軍731部隊の存在と、当時の米ソ対立の図式の為の犠牲になった描かれ方ですが、それを暴き切れないもどかしさが、内藤・鈴木を始めとする出演者の演技から伝わって来ますね。

熊井啓監督の徹底したリアリズムに基づく演出にグイグイと引っ張られて行くのですが、撮影当時はまだ平沢容疑者が収監中の身であった為か、新聞記者側の視点で展開されて行った真実の追究が、後半の裁判からは平沢容疑者に移り、いつしかエンディングに至るのは、現実の事件同様に映画も混迷している感じではありますね。

それにしても加藤嘉は此処に居たのか〜

新・文芸坐
AS

ASの感想・評価

3.2
演者の台詞を借りてここまで冤罪寄りの演出をしているんだから、もう一歩踏み込んでしまってもよいのでは。恋愛パートは完全に蛇足
フライ

フライの感想・評価

3.2
帝銀事件と言うとんでもない実際の事件を題材にした内容は今では考えられない凶悪事件なだけに恐ろしかった。
出演陣は殆ど今は亡き人達ばかりなだけに懐かしく見れた。倫理観の無い新聞記者を主役で作られている上、警察より捜査能力は上の様にも感じる内容も面白い。唯一、事実とはいえ記者と被害者のロマンスは滑稽に見えた。
本作は事件の凶悪性や異質性はもちろん、戦後日本における国民の戦争や社会制度への不満、当時の日本の雰囲気など色々なものが観れるのはとても興味深いものがある。事件詳細は生存者がいた事もあり細部まで生々しく再現されているのも印象的だった。犯人とされる人物は冤罪が濃厚な上、警察捜査の混乱や思い込みの怖さがよく分かる。
日本中が混沌としてた時期だっただけに犯罪自体が日本の社会が生み出したものである様にも感じるが、故にこんな犯罪を起こす人間の恐ろしさを痛感した。更に当時警察や検察の犯人をでっち上げる怖さを感じたし、それにより崩壊する家族の辛さは見るに耐えないものがあった。
勝五郎

勝五郎の感想・評価

4.7
帝銀事件…兎に角謎の事件である。
中学生くらいの頃興味を持って、と言っても今のように簡単にその概要が調べられるわけでもなかったが凄くその闇に興味をそそられた。
それから本を読んだり、この映画も確かテレビではあったが観た。
ドラマでは平沢死刑囚役を仲谷昇が演じたものを観た様な覚えもある。

さて、本作。
久しぶりに観ると、まるでドキュメントを見るようである。実際そんな作りのこの映画、今観ても面白い。
戦後の占領下…旧日本軍そして米軍、即ちGHQ。戦後の謎の中の一つ、下山事件と並ぶミステリーであるが三鷹事件しかり、松川事件しかり、そりゃGHQが関わっていないわけがないんだろうなぁ…だから藪の中ってわけか。


山本陽子が可愛かったりする。
内藤武敏、井上昭文、高品格…ある時期の映画やテレビでお馴染みの面々だ。
平沢死刑囚役の信欣三、ロイ・シャイダーを思い出すのは私だけだろうな。(苦笑)

見応えたっぷりの映画だと私ゃ思うね。
まぁ好きだからなんでしょうけれど…
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