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ポゼッション
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目次

ポゼッションの作品紹介

ポゼッションのあらすじ

西ドイツ、ベルリン郊外。単身赴任を終え、妻子の待つ我が家に帰って来たマルク。だが、妻アンナの態度はどこかよそよそしい。アンナの友人マージからある“男”の存在を聞いたマルクは妻を責めるが、彼女は浮気を認めるどころか夫を完全に拒絶する。 混乱と悲嘆の中、一人息子のボブを学校に送ったマルクは、そこで妻とそっくりの教師ヘレンと出会う。やがて問題の“男”ハインリッヒと顔を合わせることになったマルク。しかし、彼もアンナの全てを知っている訳ではなかった。新たに浮上した“第3の男”の真相を追い求めるマルクは、私立探偵にアンナの尾行を依頼するのだが・・・。

ポゼッションの監督

ポゼッションの出演者

原題
POSSESSION
製作年
1981年
製作国
フランス西ドイツドイツ
上映時間
124分
ジャンル
ホラー

『ポゼッション』に投稿された感想・評価

Funazo

Funazoの感想・評価

3.7
前から気になっていた作品ではあったが、妻と夫のいざこざが予想を遥かに上回った狂気の連続で、これまで観たホラー映画とは一味も二味も違ったスリリングを味わった。後半からラストに向かってのストーリーが難解だった。
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.1
 国家機密の潜入捜査官として単身赴任していた夫が、久方ぶりに妻と幼い息子の待つアパートに帰ると、妻に突然別れを切り出される。ストーリーとしては大雑把に言えば大体そんな感じなのだが、単純な映画ではない。冒頭、薄曇りでどんよりとした無人のショットで映画は幕を開ける。東西分裂の象徴となったベルリンの壁を夫が車の中から眺めるという非常に重厚かつ不穏なタイトルバックが流れた後、久方ぶりの再会の喜びもないまま、言い争う夫婦の姿が描かれる。夫は妻の帰りを待つが、妻は帰って来ない。前半部分は夫が積極的に電話でコンタクトを取る様子が執拗に描かれる。妻への疑念から探偵を雇い、不倫相手を見つけるまではいわゆる「不倫」を題材にした作品と同じであるが、その先に驚くべき展開が待つ。フランスを代表する女優イザベル・アジャーニと不倫関係の末、息子を1人もうけたブリュノ・ニュイッテンのカメラワークが素晴らしい。ズラウスキーの中にあるショットの意識を、見事なまでに具現化したショット群。部屋の中でのケンカという心理的葛藤を常に忙しなく前進したり後退することで、その喜怒哀楽を余すところ無く伝える。

 イザベル・アジャーニとサム・ニールという2つの人格に対してもう一つの人格があるような錯覚を起こすカメラワークの烈しさがそこにある。特に前半部分のレストランの場面のカメラワークの素晴らしさには心底圧倒された。同じテーブルに向かい合う形で座らず、角のところに背を向けるように座り合う2人が、互いにヒートアップしながらいつしか立ち上がり、椅子を投げつける。用意周到に計算された人物の動線をしっかり把握した上で、あえて長回しには頼らず、細切れに撮られた独特のカメラワークを堪能した。また通常ならば据え置かれたカメラが、夫婦の葛藤を伝える場面になると、急に手持ちカメラで躍動し出すのも凄い。一つのケンカのシークエンスがあるとしたら、最終的にカメラはその罵り合う人物の表情をクローズ・アップで追うのだ。夫婦の亀裂が決定的になった後、傷心の夫の前に妻そっくりな息子の小学校の担任が現れるのだが、これはイザベル・アジャーニの中の善と悪の二面性をつかさどっている。やがて具体的に提示される魂と肉体は、ズラウスキーが生涯一貫して追い求めたモチーフとも言える。中盤までは妻側であるイザベル・アジャーニの狂気にのみ焦点があたっていたが、屋敷の部屋であるものを見てから、夫の側にも狂気が宿る。

 この辺りから物語は通常ならざる異常な展開を見せ始め、そのリズムに夫と妻の狂気じみた行動が呼応していく。映画の中で役者はその役柄に極限までなりきり、全身全霊で表現するものだが、それにしてもこの映画の夫婦の演技はあまりにも生身で痛々しい。特にイザベル・アジャーニが無人の地下鉄のコンコーズで半狂乱に陥るあまりにも有名な場面には、何度観てもアジャーニの役者魂と底力を感じてしまう。もう一つの有名なシーンと言えば、化け物との性交だろう。一説によると、葛飾北斎の浮世絵の中のタコの絵に感化され、ズラウスキーが想像した空想上の化け物らしいが、あれとまぐわう瞬間を拒否しなかったアジャーニの女優魂に天晴れである。究極のドッペルゲンガー映画とも評される今作が、最後に見せる10分間の活劇的場面は、何度観ても息を呑む。部屋の中での自傷行為やトイレの中での殺人の場面もダイレクトに胸に響くが、ラスト10分間のカタルシスはそれらとまた次元を異にする。月並みな言い方になるが、あまりにも素晴らしいラスト・シーンである。
Yuuki

Yuukiの感想・評価

3.0
単身赴任から帰ってきたマルクは、妻のアンナがよそよそしくなって息子の面倒も全く見ずにどこかに出かけるようになって落胆する。問いただしても虚ろな目でヒステリックに発狂するだけ。まだ妻を愛していたマルクは探偵を雇って妻がどこに行ってるか調べてみたのだが、廃墟のようなアパートの一室でベッドに横たわる血だらけでグチョグチョのクリーチャーを世話していた!え〜!?

こちらも「あなたが見たことないであろうホラー映画ランキング」上位に入っていた1981年のホラー。すみません…これは軽い気持ちで見るもんではないぐらい、凄まじすぎるインパクトに満ち溢れてました。やばすぎる!!!!!夫婦の離婚問題に切り込む泥沼サスペンスかと思いきや、いきなりぐちゃぐちゃのクリーチャーが登場してからというもの謎という名の拳で顔面を休みなく殴りつけてくるかのような超展開!ぼんやりと話の流れは分かるけど、一度見たら忘れられない撮れ高だらけの画と考察の余地しかない含みを持たせたシナリオは一見の価値ありでした…

中でもアンナ役を演じたイザベル・アジャーニさんの発狂演技が本当にやばい!!地下鉄の通路で突然気が狂って、叫び、頭を振り乱し、のたうち回り、痙攣し、壁に牛乳を叩きつけながら体から謎の体液を流して吠える、地獄の3分長回し!!YouTubeで検索するとすぐ出てくるので、この忘れがたき3分間だけは是非見て欲しい…。あと、「最後に死ぬ人の死に方」もちょっと信じられないぐらい不気味でめちゃめちゃ恐ろしかった…こんな演技させるなよ!怖すぎるから!そんな感じで40年前の作品なのに今まで見たことなかった恐ろしすぎるシーンがてんこ盛りでした…皆にオススメできるものではありませんが、好事家は是非!

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