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下女
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『下女』に投稿された感想・評価

健一

健一の感想・評価

3.3
WOWOWで放送していたので録画して深夜に鑑賞。

恐らく今まで200本位の韓国映画を見てきたと思いますが、見た中で一番古い韓国映画というのは 1999年の「シュリ」。全然古くない。
つまり ここ20年ぐらいの韓国映画しか見ていない事に ふと気付いた。
自分がまだ生まれる前の作品が観れるという事で今回 恐る恐る鑑賞。
今年 コロナ禍の中で開催されたアカデミー賞授賞式で助演女優賞を受賞した73歳のユン・ヨジョンがスピーチ内で感謝の意を述べていたキム・ギヨン監督。
その監督の1960年の作品。

「下女」!! すごいタイトル!
これ、差別用語に値しないのかな?
下の女 ですよ!大丈夫なの?このタイトル。
日本で言うところの 女中さん になるのかな?
女中さんを下女と呼ぶなんてやっぱり韓国🇰🇷は恐ろしい国。

ピアノの講師をしている男。2人の子供、3人目を妊娠中の妻。夫は妻を気遣って下女を探す。
ピアノを教えている生徒の紹介で ようやく下女が家にやって来る。
一家に溶け込み家事をこなす下女。だが彼女はある秘密を抱えていた・・・

アン・ソンギが若過ぎて言われなければ彼だと分からない。

当時(60年代)の韓国映画業界の実態が垣間見れる ある意味とても貴重な作品。
恐らく撮影し終わったフィルム🎞を正確に保管する場所も無かったし 保管の仕方も分からなかったのだろう。
もうフィルム(映像)はボロボロ。鑑賞に耐えられない箇所は切り取ったのか 登場人物たちの動きは とびとび、カクカク(笑)。
その他 聞き取りづらい箇所も多々ある。
昭和初期の日本映画を観ているようだ。
だがしかし!巧みな構成、斬新なカメラワーク、女たちの不可解な行動、迷宮に迷い込んだような感覚。
フィルムがボロボロなのが ホントもったいない 素晴らしい作品。
なんか『ウルトラQ』を見ている感覚と似ている。

本作の60年後にあの「パラサイト」が生まれ 世界を制したと考えれば 変に納得させられる。
今 勢いが止まらない韓国映画界の原点的な作品。
見る価値は大いにある!
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.2
 ある雨の日、夫は新聞を読みながら不貞を働いた男のゴシップに目を輝かせていた。右手に箸を持ちながら、左手で新聞を握る夫の食べ方は下品で、覗き見趣味も感じる。妻は裁縫をしながら、夫の傍から片時も離れようとしない。2人の子供たち(娘・息子)は窓際であやとりをしながら遊んでいた。冒頭のシークエンスから、この家にはある種の不穏さが漂う。外の豪雨もそうだし、新築二階建てのリビングには掛け時計が2つあり、不気味な表情をしたお面も複数飾られている。そして何よりこの家にはカーテンがないのだ。キム・ギヨンは観客の覗き見装置としての新築二階建てに仕立てる。1階には妻のミシンや寝室があり、この家の二階には大きなピアノが置かれた練習室がある。そして1階2階を繋ぐのは大きな階段である。今作では階段がこの家の中心であると言わんばかりに何度も登場する。夫のキム・ドンシク(キム・ジンギュ)は、紡績工場で女性たちにピアノを指導する先生だった。ある日、彼は自身にラブレターを書いてきたカク・ソニョン(オク・キョンヒ)を会社に告発し、工場から追い出す。彼は妻のイ・ジョンシム(チュ・ズンニョ)と2人の子供を何より愛していた。

 一姫二太郎と貞淑な妻との理想的な暮らし。韓国では当時は平屋が主だったろうし、新築二階建ての家というのは、少し遠いところにある家族の幸せの象徴だったことは想像に難くない。キム・ドンシクの家はこの辺り一帯でも非常に目立つブルジョワジーの家族だったが、体調が悪い妻のためにオ・ミョンジャ(イ・ウンシム)を家政婦(下女)として雇ったことから一家の破滅が始まる。婦人工連中からも大人気だった夫は、ある意味有頂天に立ちながら女たちの誘惑を易々とかわす。家政婦のミョンジャは害虫のネズミを素手で扱うような堂々とした女性でありながら、その妖艶な魅力に夫は魔が差し、たった一度だけ過ちを犯す。妻の3人目の子供のご懐妊とほぼ同時期に知らされた不貞相手の妊娠が夫の心を握りつぶさんとする。幸せを絵に描いたようなブルジョワジーの家庭にとって、不倫は世間に顔向け出来ないスキャンダルに他ならない。彼女のお腹に赤ん坊がいるとわかったところから、家族と雇われた下女との主従関係は逆転する。女は毒入りの水で決定的な事件を起こしたかと思えば、夫婦の罠を簡単に見破る。最高の舞台装置となる階段が家族の姿をせせら笑っている。
TS

TSの感想・評価

4.1
【内部から崩壊していく家庭】86点
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監督:キム・ギヨン
製作国:韓国
ジャンル:犯罪
収録時間:108分
ーーーーーーーーー
こんなジャケットにタイトル、気にならないわけがない笑 調べたら、韓国映画史上最高の作品だそうです。このジャンルの作品が最高傑作というのもやや恐ろしいのですが、ともあれ作品自体はかなり面白く、パワフルでした。下女とは今では差別的な用語なので安易に使用できませんが、いわゆる家政婦のこと。この下女であるミョンジュが主人公たちの家で働き始めたことが、全ての始まりであったのです。

紡績工場に勤める女工たちは、合唱部の講師であるトンシクのレッスンを定期的に受けていた。トンシクに恋心を持つ女工のギョンヒは、自分の代わりにソニョンに彼へのラブレターを書いてもらうのだが。。

まあこの二人は大したことないのですが、ギョンヒが連れてきた家政婦のミョンジュがヤバすぎたのです。ミョンジュにも愛されるトンシクはモテモテなのでちょっと羨ましい限りですが、それが災いして家庭が崩壊していきます。
今作はストーリーもさておき、雰囲気、カメラワーク、音楽も一級品であると言えます。特に音楽はクラシックサスペンスならではの緊張感溢れる曲調であり、見る者を不安にさせます。このモノクロの感じもよく、ミョンジュの不敵な笑みの不気味さが最大限に生かされています。このジャケットに映る女が誰に当たるのかは伏せますが、最後まで固唾を飲んで観れる作品であります。

今作の製作は1960年。朝鮮戦争が終わり、韓国も少し落ち着いてきた頃。富裕層が家政婦という人を雇い、不自由ない生活をする人が出てくる時代でもあります。その恵まれた家庭に入り込んでくる哀れな存在。まだまだ格差が残っているものだなとも感じ取れました。

全編に渡り何か異様なオーラが醸し出されているクライム映画。ヒッチコックの作品が好きな方などには特に合うんじゃないでしょうか?

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