紛らわしいタイトルだけど現代劇。
ジャック・ヴィルレの親っさんの遺作を今更ながら鑑賞。

母親の行方不明により精神的ストレスから失読症を患った主人公の少年が、アルプス山脈(モンブランの台詞が出てたのでフランス寄り？)に居を構え 牧畜を営む祖父に預けられる所から物語はスタート。


母に逢えない心境から我が儘で融通の利かない心を閉ざした主人公だったが、アルプスの大自然やそこに住む寛容寛大な住民達と学校の先生のお加減で、緩やかに心ほぐされて様は、ジャックの親っさんの愛情溢れる優しい佇まいと少年役の演技が相まってなんだか ホッコリな気分～(^^)

いずれ解るであろう 母親失踪の真実に、主人公が耐えられるか心配だったが、基本的に皆優しい登場人物のお加減もあって最後はニッコリな感動でした～☺️


イタズラレベルは犯罪の域だったけど(笑)アルプス山脈の人跡未到な美しすぎる映像は 当然ながら圧巻で雄大でした～☺️

アルプスの少女が 少年 に替わるとストーリーがこんなに変わってしまうのか…5年前、アルプス山脈にあるモンブランのクレパスに落ち行方不明になった母親を探そうとする少年と、母親の死をどうしても伝えることができない少年の祖父。


先日鑑賞した『鉄道運転士の花束』同様、運転士という職業のコンプライアンスのおおらかさにも驚かされるが、その寛容寛大なアルプスの住民たちに見守られながら様々な経験を経て成長していく少年の姿、大自然の壮大で美しい景観と過酷さを描いた物語です。



私のアイコンでずっとお世話になっている大好きな俳優 ジャック・ヴィルレ さん出演作品。「奇人たちの晩餐会」「ピエロの赤い鼻」に続きようやく今作で3作目の鑑賞となりました。嬉しい。めちゃ嬉しい。

「奇人たちの晩餐会」で彼が演じた ピニョン という人物のインパクトが未だ強烈にあとを引く自分は、彼が出てくるとどうしても何かしでかしはしないかとハラハラしてしまう…別作品なのにね笑


おおらかな国民性と残酷な母親失踪の真実…それにしても…やっぱり好きやなぁ、ピニョン♡

• #ピニョンの遺作
• #全作品観たい

2014.3.30 DVD
『ピエロの赤い鼻』の故ジャック・ヴィルレ出演作。撮影時期としては多分彼の最後の作品ではないかと思う。
山で母親を亡くして失読症になった子供が父のもとを離れ祖父に預けられるところから始まる。
母親がまだ山の何処かで生きていると信じる子供は周りの大人たちを振り回しながらも母を探しに行こうと画策するが、死に興味を持ち死とは何か冷静に考え母の死を徐々に受け止めていく自分もいる。
美しくも厳しくもあるアルプスの山々と、そこで暮らす温かい人々に癒される映画だった。
ひとつ残念なのはハイジを想像させる邦題。原題は『マラバールプリンセス』というタイトルで、この物語の鍵を握るアルプスで墜落したインドの飛行機の名前。確かにそのままだとどんな作品かわかりにくいとは思うが、ハイジとは時代設定も全く違うしせっかくいい映画なのに『アルプスの少年』という安直なタイトルはB級っぽい感じであまりにもったいないと思う。
ちなみに『ピエロの赤い鼻』で主人公の息子役だった子役も脇役で出ていたが、あばれはっちゃく並みに巨大化していて驚いた。