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怒りの日
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目次

怒りの日の作品紹介

怒りの日のあらすじ

中世ノルウェーの村で牧師アプサロンと若き後妻アンネの夫婦は平穏に暮らしていた。しかし、前妻との一人息子マーチンが帰郷するとアンネと親密な関係に。そんな折アプサロンが急死し、アンネが魔女として死に至らしめたと告発を受けてしまう…。陰影を巧みに使ったモノクロームの映像美で、魔女狩りが横行する時代の複雑に絡み合う関係性を映した衝撃作。

原題
VREDENS DAG
製作年
1943年
製作国
デンマーク
上映時間
94分
ジャンル
ドラマ

『怒りの日』に投稿された感想・評価

魔女狩りの時代の中世ノルウェー、牧師アプサロンと若き後妻アンネが暮らしていた。アプサロンの母メレットは親子ほども歳の離れた2人の結婚を認めていない。アンネにとって厳格な姑の下での息詰まる様な結婚生活。そんな時に海外からアプサロンの前妻の息子マーティンが帰ってくる。マーティンはアンネと同世代の若者。アンネは禁断の愛に溺れていく…。この物語には2人の魔女が登場する。魔女の疑いを掛けられた老女マーテとアンネだ。あらすじには登場しないマーテ。しかし、前半はかなりの比重をかけてマーテを中心に魔女狩りの実態を克明に描き出す。牧師アプサロンを含めた旧知の知人も自白を迫り味方はいない。更に拷問による自白強要。予め用意された結論に向けて被疑者を追い込んでいく魔女裁判。狂信的な社会正義の恐ろしさを感じた。そして浮上するアンネの亡き母親の魔女疑惑。その中でアンネは禁断の愛に突き進む。家庭内で見せる彼らの姿。それは人類の弱さや愚かさの象徴だ。一つの家族を通して魔女狩りの犠牲者、宗教関係者、傍観者、魔女狩りの対象にされる事を恐れる庶民と多角的に社会の病を表現する事に成功している。
TS
3.4
短文感想 74点
ブルーレイboxの二作目。この調子で全作品リリースしてほしいですね。魔女狩りを扱った作品ですが、今作が完成したのは1943年であり彼としては10年ぶりの作品だった模様。デンマークがナチに支配されていたということもあり、その反動もこめて今作を製作したのでしょう。中身としてはよくある魔女狩りのシーンを淡々と描いていて普通といえば普通ですが、この事情を知ってから見るとまた印象が変わってきます。それにしても、やはり老女が魔女とされて火刑に処されるシーンはインパクト大。火刑について軽く調べてみましたが、どの地域においても処刑法としてはかなり残酷な部類にはいるようで、あらゆる宗教の中でも禁忌されている処刑法だそうです。温情で先に殺してから火あぶりにするということもあったそうですが、今作のように生きたまま火あぶりにするシーンを見ても、当時の異常性が垣間見れてしまいます。
【一言で言うと】
「愛憎の果て」

[あらすじ]
中世ノルウェーの村に、牧師アプサロンと若き後妻アンネの夫婦が暮らしていた。ある日、アプサロンの前妻の一人息子であるマーチンが神学の勉強を終え帰郷する。アンネとマーチンは互いに惹かれ合い、遂には親密な関係になってしまう...。

今でいう“ファム・ファタール”という言葉はあの頃では“魔女”と言われていたんだろな…って思う。
そんな昼ドラのようなストーリーに中世ヨーロッパの悪しき“魔女裁判”と掛け合わせて展開していくのが興味深いというか何というか...
やっぱり、“愛”ってホント厄介ですわ(ー ー;)...

とにかく個人的には結構好きな方だった!!
『ゲアトルーズ』で若干の期待外れを感じてしまったので今回は期待値を低くして挑んだのですが、それが功を奏したのかそれとも別の理由があったのかは定かでは無いけど、今作ではその“不倫”のアンチテーゼとして、“神への冒涜”を論点に話を進めていた所にとても好感を抱きましたね🤔

『ゲアトルーズ』ではその描写があやふやかつ曖昧だったので...そういった点ではハッキリ白黒をつけたあの描き方は非常にシンプルで分かりやすかったです😌

それになんと言っても映像表現の見せ方が卓越というか、モノクロならではの陰影の演出や“風”や“靄”というアイテムを使って不吉な展開を暗示させるという洗練された表現の豊富さにただただ驚かされるばかり(゚o゚;;
特に“白”と“黒”によって主人公アンネの心情や面持ちなどが豹変するあの色使いはまさにお見事としか言いようがない。
序盤で抱いた彼女のイメージが、その色使いによって揺らいでしまうほどでしたから(・・;)...

それから印象的なショット構成やシーンもあり、老婆へアロフスが火刑に処されるシーンはまさにどデカいインパクトを残してくれる。
あの直前の断末魔といい、見終わった後でもかなり脳裏にこびりついてますからね😰...

とにかく中世ヨーロッパに残る悪しき“風習”は愛ゆえの“不貞”すらをも断罪してしまう、神の存在を盾にミソジニーを繰り出す司教たちの鬼畜さにリアルな嫌気すら感じてしまう一本でした。

自分自身不倫や不貞はダメなものとして意識しているんですが、やはり相手が好きでもない上にあんなおジジが夫ではね...そりゃ若い息子に手を出すのも無理はないわな(^◇^;)

そんな儚い男女の恋愛すらをも握り潰す神への冒涜という都合の良い“解釈”...ラストシーンでのアンネの“涙”にはどんな意味が含まれていたのか...

ていうか今作ナチスドイツ侵攻下の元で制作されたんですね(゚o゚;;...ていうか『天井棧敷の人々』といい、戦時下に映画を撮るというバイタリティは一体どこから湧いてくるのやら(^◇^;)

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