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メシア・オブ・ザ・デッド/メサイア・オブ・デッド

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メシア・オブ・ザ・デッド/メサイア・オブ・デッドの作品紹介

メシア・オブ・ザ・デッド/メサイア・オブ・デッドのあらすじ

父親からの謎めいた手紙を受け取った若い娘が、彼を求めてカリフォルニアのビーチ・コミュニティーを訪れる。彼女はこの町が地元の人々を死霊に変えてしまう呪いにかかっている事を知る。

メシア・オブ・ザ・デッド/メサイア・オブ・デッドの監督

ウィラード・ハイク

グロリア・カッツ

原題
MESSIAH OF EVIL
製作年
1973年
製作国・地域
アメリカ
上映時間
90分
ジャンル
ホラー

『メシア・オブ・ザ・デッド/メサイア・オブ・デッド』に投稿された感想・評価

【演出】
本作はそこらのゾンビ映画とは一線を画す、異様で不気味な雰囲気を持つ作品であり、演出の完成度でいったら数あるゾンビ映画の中でもトップクラスに入るレベルではないだろうか?

まず冒頭から漂う人間の本能に訴えるような不安感漂う異様な空気感、無機質に流れる不穏な音楽、そして意味不明な女性と悲鳴。
この場面だけでも、観ているものの精神をじわじわと蝕んでいく。
その後も続く、不条理で不穏なシーンの数々。
ゾンビ映画というよりも、まるで日本の怪談話のようなような静かな恐怖を醸成している。

中でも本作で特筆すべきシーンは2カ所。
スーパーマーケットと映画館のシーンだ。

スーパーマーケットでは、ゾンビが生肉を貪りながらも、人間の女性を見つけた瞬間に一斉に食事をやめ、無言でダッシュしてくる。
文章だけだと大したことのないシーンに思うかもしれないが、これがなかなかに強烈。
まず間違いなく視聴者に強烈な不安感を植え付けるだろう。

そして映画館のシーン。
少女が映画を観ている最中、遅れて入場してくる観客が次々とゾンビであることが明かされるといったものだ。
従来のホラー映画なら、スクリーンからゾンビが飛び出してくる演出がされそうなものだが、本作はあえてリアルな怖さを演出している。
この”いつの間にか包囲されていた”という恐怖の描写が見事なのだ。

これらのシーンの根源には”ゾンビに知性がある”といった設定が活きている。
彼らは他のゾンビ映画のような本能のままに獲物を追いかけるのではなく、映画館の座席を埋めて逃げ道を塞いだり、共食いはしないがゾンビの死体は食べたりするなど、一種の社会性すら持っているように見える。
この知的なゾンビの存在が、不条理な世界観を一層引き立てているのである。


【設定】
従来のゾンビ映画はゾンビに噛まれるなり、死者が蘇る、何かしらのウイルスに感染するといったものだが、本作はそれらとはまた違った形となっている。
なんと町にいるだけで感染が始まるという斬新な設定なのだ。
本作では、この感染がまるで伝染病のように蔓延していく様子を描いており、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の影響を受けつつも、それとは全く異なる恐怖を描いている。


【脚本】
本作は物語という物語は特になく、ただただ不条理さを全面に押し出している
ゾンビがなぜ発生したのかという根幹の説明を省略し、ひたすら恐怖と不快感だけを追求しているのだ。
正直、ラストの重要な部分をナレーションのみで処理するのはどうかと思うが、考えようによっては、この粗削りな感じが作品の不気味さを一層引き立てているとも考えることが出来る。

というか、本作の脚本を手掛けたのが『アメリカン・グラフィティ』や『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の脚本家らしいが、あんな爽やかで愉快な青春群像劇を描いた人が、こんな陰鬱で救いのないホラーを手掛けたなんて…ある意味一番の恐怖である。
3.5
サスペンスホラーチックなゾンビ映画。

女性は行方不明になった父を探すためにとある街を訪れた。その街は夜な夜な人肉を食らうゾンビ達が現れる場所だった…
走らないし、感染スピードは遅いものの、軽く意思を持っている?ゾンビはわりと強いかも🧟‍♂️彼らは集団戦法で人を食べていく。

でもまあ、個人的にはゾンビは意思を持ってほしくはないかなと😥💦
少しでも意思を持ってしまったら、他のホラー殺人鬼と変わらなくなってしまう!
ゾンビは、純粋な食欲で襲ってくる単細胞生物。なにを考えているか分かりようがない。だからシンプルに怖い。
逆に言うと、ゾンビの設定は複雑にすればするほど怖くなくなり、面白くなくなります!
ゾンビにうるさいゾンビ好き野郎ですみません(笑)


文句言いながらも、終わり方はけっこう好き。結局あのゾンビ達は何だったのか?を少し考察したくなる🤔
KAKIP
3.7
記録用
ウィラード・ハイク監督。
グロリア・カッツ監督作品。

70年代のカB級ホラー作品ですがカルト的人気がある作品でもあります。
勘の良い方ならお気づきだと思いますが監督の名前を見てピンと来るでしょう。

そうです。ジョージルーカス製作総指揮の『ハワードダック暗黒魔王の陰謀』の監督ですね。
ということは『インディアナジョーンズ魔宮の伝説』と『アメリカングラフティ』の脚本家夫婦の作品ということです。

フィルモグラフィからも分かる通り全てジョージルーカス監督関連の作品であり『スターウォーズ』でもノンクレジットで脚本に参加していました。
キャラクターや会話のユーモア性など世界観に深みを与えました。

ジョージルーカスとは学生時代からの友人であり『アメリカングラフティ』の脚本を依頼されますが
同時に才能に目をつけられ低予算でホラー作品の依頼が同時期になされていました。
それが今作ということです。

閉鎖的な海辺の街へ迷い込んだ女性が異形な者たちに襲われ不気味な会話や登場人物、悪夢的な世界でモロにラブクラフト神話のホラー作品で

特に有名なスーパーマーケットのシーンですが、ゾンビ作品でスーパーマーケットといえばロメロの『ゾンビ』ですが、こちらの作品の方が先ということですね。

美術がテレンス・マリック監督やデヴィッド・リンチ監督作品で有名なジャック・フィクスというのともあり中々アート的な面もあり見応えあり。

しかし全体的に話が飛ぶ、わかりにくい、ラストのオチなども含め雑なところも多いのも事実。
それもそのはずで途中で資金が引き上げられ監督もラスト含め数シーンを撮影する前に製作は中止。
残ったフィルムを監督ではなく新人のスコット・コンラッドが行いました。

なので全体的に撮影しきれなかった素材を繋ぎ合わせているので掴みどころのないフワフワとした悪夢感が偶然再現されており、そこを好意的に受け取れれば作品の歪みすらも長所として受け取れるはずです。

まぁスコット・コンラッドは『ロッキー』でアカデミー編集賞を受賞する方なんですけどね。

とまぁ製作経緯はゴタゴタ続きのB級ホラー作品ですが当時の映画業界あるあるで後々活躍する業界人の若い頃のパワーで魅力を引き出せつつ

『ゾンビ』の数年前にその後のホラー映画ゾンビ映画の空気を先取りしていたようなアメリカ社会批評性も取り込んでいる興味深い作品でした。

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