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東ベルリンから来た女
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『東ベルリンから来た女』に投稿された感想・評価

【あらすぢ】🚲1980年代、社会主義時代の東ドイツ。恋人の待つ西側への脱出を計画する女性医師のお話👩‍⚕️📽✨現在の🇩🇪ドイツが1989年までは東西に分かれていたのをご存知ないヤングチームもいるかなあ。静謐で簡潔で優しくて🍅✨☕️じんわり温かな『ロマンス×人道ヒューマン×医療ドラマ(長ッ』の佳作どすえ👍🏻

【🇩🇪ベルリン国際映画祭(🐻銀熊賞=監督賞など)、ドイツ映画賞(作品賞)など各賞10部門受賞🏆✨ベルリン国際映画祭(🐻金熊賞)、🇮🇪ダブリン映画批評家協会(作品賞・女優賞など)各賞24部門ノミネート】

🎬この監督の作風が、自分と相性がしっぽりと良く❤️(あ。『🧜🏻‍♀️水を抱く女(‘20)』だけはクセが強め)過去作を遡って観たいのに日本では4作品しか観られず。今回は【再鑑賞】でつ。本作は👫主演(2人とも受賞俳優🏆)が好きなのもあり特にお気に入り🎶

原題: Barbara (🚬👱🏻‍♀️バルバラ)。🇯🇵邦題『◯◯の女』とか『女は、◯◯』とか付けがち問題⤵️。本作にいたっては内容と合っていまてん(´・ω・`)ヤメテー💦✨🎞予告編は素敵なぬでご興味があればご覧下たい
置かれた境遇に関わらず、感情(自己)を失わない事が、どんなに難しくて尊いのかを、静かに語りかけてくる映画だった

西側に行きたい女性
冷戦時代の象徴である「壁」を描写することなく、東側に遮断された人々の交錯を描くことで、当時の生活の実態が暴かれていくんですね

それは薄暗く灰色の社会・・・

ただ同時に、そこに生きた人々の中には、私たちと変わらない「不安」や「不信」を抱えながら、(西に逃げることなく)現実と向き合い、自分を忘れずに生きた人がいた事

そこに、観る者の心も共鳴していくのです

映画を観ていて一番印象に残ったのは、まさにその「現場」を視覚的に(アクションとして)そのまま描写するのではなく、その結末をサラリと提示しながら、音や表情や視線で、閉塞的で冷たい「東」の空気を堅実に再現しているところです

シュタージ(秘密警察)の接近を思わせる車やバイクの不穏な音や、それとは対照的に「自由」を思わせるバルト海の波の音

官舎の管理人や、電車の前方に座っていた女性の鋭い視線

それに例えば、運び込まれた少女が妊娠していた、というのは、労働収容所(作業所)の劣悪な環境で性的虐待があったことが容易に連想できます

こういう描写は、観る側の経験とか歴史的認識に頼る部分が大きいので、そのまま映してしまった方が分かり易くはあるんですけど、ベールに包まれているからこそ想像力を掻き立てられるし、視覚を通り越して感情に直接突き刺さってくる鋭さには、そのまま描かれる魅力に勝るものがあって、余韻もじんわり残っていきますね

ここは、ベルリンではなく
東ドイツの中でも、その更に片田舎が舞台

そんな、西(=自由)に一番遠い場所ではあるけれど、現実を受け入れ、再び感情を取り戻す女性の物語は、決して、遠い国の遠い時代のものではない・・・

絵画やピアノという芸術を、それとなく挟み込んでくるのもまた秀逸

目の前だけが真実ではなく
見えない所にも真実はある

「絵の解釈」は、それを言いたかったんじゃないだろうか

最近観た良作『あの日のように抱きしめて』と同じ監督、同じ主演♪

あの男性医師(ロナルト・ツェアフェルト)のクマさん加減がかなりタイプです♪
継
3.9
恋人が暮らす西側への移住申請を政府に撥ねつけられ, 首都の大病院から片田舎へ左遷された女, バルバラ(ホス)。
“壁が崩壊する9年前の物語” とテロップが告げる舞台は1980年の東ドイツ、シュタージ(秘密警察)の監視下にあるバルト海沿岸の田舎街。
以前レビューした同監督のホス主演作『あの日のように抱きしめて』と同様, ある大きな決断を迫られる女性を描いた作品です。

白衣のポッケに両手を突っ込んだ態度, 同僚達が席を空けて待つ昼食のテーブルは平然とスルーし, 先輩女医からは当たり前のようにカルテをふんだくる…
自ら “壁” を作って孤立を宣言する女医・バルバラが, まるでニーナ・ホスの為に用意された役柄のようでした。

整い過ぎて冷たささえ感じさすその顔立ちとは裏腹に, 横顔のカットでは女性らしい丸みを帯びた輪郭を描く額が印象的で,
そうしたアンビバレントな魅力を併せ持つからでしょうか, 感情を一切表に出さないバルバラが, 帰宅した孤独な部屋で見せる虚無感とか, ステラや再開した恋人にだけ垣間見せる笑顔こそが本来の彼女なのだろう🤔と, コチラに自然に思わす説得力を感じさせます。

東と西, 都会と田舎, 医師と患者, 男と女…各々を隔てる目に見えない壁を意識させて話を運ぶストーリー。
“僕が東へ来る”, “西では働かなくて良い”‥ 恋人の台詞はいずれもバルバラを気遣ったものに違いないんだけれど, 医師のプライドと使命感を持つバルバラには(彼の優しさと分かっていても)壁を感じずにいられなかったはずで。

バルバラを医師として認め, 拒まれながらもその壁を崩さんと諦めずに接し続けて時にはお節介(^_^;)を焼く同僚医師アンドレの姿勢やその眼差し, 描き方には, 作り手の言わんとする所を感じました。
レンブラントの絵(「ティルプ博士の解剖学講義(=医師達に囲まれて解剖される囚人の姿を描いた作品)」)の解釈を巡り, 医師として医学的な間違えを指摘するバルバラに対し, 一人の人間として囚人を犠牲者として慮(おもんばか)るアンドレの解釈は, その人となりを端的に表していて効果的でしたね。

悔しくて腹立たしくて寂しい感情を押し殺し,「ある時」までは仕事にのみ生きるつもりでいた医師が, 実際に一切の感情を失ってしまった患者を前にして何を思うかー。
服を脱がせ, 髪をほどかせ, 壁に手をついて屈ませて足を開かせる,シュタージの監視では 決して見つけられないバルバラの心の機微, 決断の訳。
作り手は, 表情すら失ったようなそのシュタージの男にも, ある「背景」を描いて仕事とは異なる夫としての一面を垣間見せるんですけど, この辺りは例えば『善き人のためのソナタ』とかを観てるとその世界観がより理解できるんじゃ?と思いました。

この監督は劇中の音楽やロケ地・建築物なんかを記号的に用いて, 政治や時代の狭間で犠牲となる人々の姿を台詞に代わって描かんと試みる人だと個人的には思うんですけど,今作でも
・バルバラが聴くラジオで批評家から称賛されるのが, その名声を利用, 或いは失墜せんとするナチスドイツと連合国の間で政治的板挟みに合ったベルリン生まれのフルトヴェングラーだったり,
・オリンピックの実況でソビエト選手を同胞として英雄視してたり,
・調律し直したピアノでバルバラが弾くのが, ロシアに蹂躙されたポーランドを生まれ故郷とするショパン “ノクターン” で, 
・奴隷のような労働を強いられたステラに, バルバラが読み聞かせに選ぶのが, 奴隷制度の無い自由州を目指す冒険譚「ハックルベリー・フィンの冒険」,だったりします。
ただ依然レビューした2作品ほど捻(ひね)った記号の使い方ではない分, 捻くれ者の継としては若干物足りないです(笑)。
パケ写の印象的な十字架だったり, 堕胎を拒んだりなんてダイレクトにカトリックを想起するエピソードからは, 寧ろそうした宗教的な記号が別にあるのかもしれないけれど自分には読み取れなかったです。


患者から貰った新鮮な野菜でラタトゥイユを手際良く調理するアンドレ。バルバラの背中を押したであろう何てことない彼の台詞「○✕△□」のその殺傷力たるやっ!(笑)優しさに溢れた, 男でもグッとくる一言でした φ(..)メモメモ
ハリウッド的に無理にハッピーエンドまでは持って行かず, 或いはフランス映画みたく恋愛にフォーカスし過ぎる事もしない。ある意味無機質な, 俯瞰で捉えた視点で被写体から一定の距離を感じさすドイツ映画。
ステラの予期せぬ訪問が仮に無かったとしても, 彼女が戻るのは彼の待つあの場所だったように思います。

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