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オブローモフの生涯より
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『オブローモフの生涯より』に投稿された感想・評価

引きこもりダメニートな貴族、オブローモフの生涯を描いたロシア映画。

ダラダラと一日中ベッドで寝転がって、身の回りのことは全て召使いに任せるオブローモフ。

しかしある日幼馴染の大親友シュトーリツが家を訪ねてきてから生活は一変。

怠惰で無意味な日々は社交で忙しい日々へと変化します。

クソ陰キャ(オブローモフ)がパリピ(シュトーリツ)と連むとロクなことにならない、というのがよく分かる作品でした。勉強になります。
tak

takの感想・評価

4.1
ニキータ・ミハルコフ監督が日本で初めて紹介された1980年代半ば。玄人好みの映画雑誌だけでなく、当時中高生だった僕が手にする「ロードショー」誌でも監督作の記事が掲載された。ソビエトの映画ってどんなんだろう?映画を通じて世界が広がり始めたtak少年にとっては気になる存在だった。そんな時期に、NHK教育テレビで初期の代表作「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」を観た。劇伴の少ない独特の雰囲気が何故か心地よくって、他も観てみたいと思っていた。程なくしてこの「オブローモフの生涯より」が放送された。

主人公オブローモフはベッドで寝てばかりいる。身の回りの事は何もかも召使いがやってくれる。家から出たことのない世間知らずで、精神的には子供そのもの。そんな彼が誰もが恋する淑女といい仲になる。彼女に対する行動ったら、木が邪魔で景色が見えないと言えば引っこ抜き、約束をすれば雨の中でもずっと待っている始末。彼女との出会いをきっかけに彼の世界は急速に広がっていく。

純粋なオブローモフの行動は、当時マセガキだった僕にですら何故か魅力的に映った。
ryosuke

ryosukeの感想・評価

3.8
序盤、現在のオブローモフ家のシーンでは、割と極端な長回しが用いられるが、ずっと同じ時が繰り返され続けているようなオブローモフの暮らしの停滞感がよく表されているように思う。
幼少期の回想における明るく開けた風景と、彼の邸内の薄暗い空間は、対比的に現在の状況を示す。柔らかい自然光に包まれた叙情的な描写と暗い空間に光が差し込む陰影豊かな画はどちらも美しい。
カット展開の間に一瞬気付かないようなさり気なさで時間を飛ばしてくる滑らかな語り口も良い。
やはりちょっとだけ長い気はするが、もっと存在感があってもよい良作だと思う。
ソヴィエト映画でありながら、主人公はニート貴族。「木と葉の話」に至って彼の怠惰は実存的な苦悩のせいだということが分かってくる。死と生の意味を考えると虚無になるって当たり前過ぎることだと思うので、個人的にはなかなか共感しやすいキャラクター。「木と葉の話」はこの手の人間の苦悩を的確に言い換えているように思える。一つ一つの葉はやがて落ちるが、長く生き続ける木のためになっている(=無意味性に陥りかねない自己の有限の人生について、より巨大な存在の中で意味づけする)、しかし木もまた寿命があるのだった(=人生の意味の拠り所とすべき何かもまた有限であり、あるいは究極的には無意味である)という流れ。彼が事あるごとに幼少期を思い出すのも、無条件の母の愛に包まれ、自分が死すべき存在であることや、意味やら価値やらやっかいなものに関わらずにただ瞬間瞬間だけがある時期だからじゃないかな(ちょっと想像しすぎかもしれない)。
まあ結局彼を世界の側に引き戻すのは人生の中に突如現れた聖女(陽光に満ちた森の中で立つ姿)への愛ということになるんだけど。やれやれ。
彼の正反対の相方シトリツの青年期のエピソードも挿入され、一面的には描かれない。ポジティブで自立した存在である彼にも満たされない過去があったことが伺える。父の教育通り気丈に村を去ろうとする→父に馬の帯が緩んでいることを指摘されても戻らない→近所の人々の暖かさに感情が決壊する→父の方に目線をやる→父は自らに背を向けて家に入ってしまうという流れがなかなか切ない。
主演のオレグ・タバコフめちゃ可愛いおっさんだな。チンケなプライドを傷つけられて泣きわめくシーンや、慣れない社交場でキョロキョロする表情が愛らしい。
別れの手紙を送っておきながら木陰から見つめているシーンは流石にキモいが、彼の愛らしさとナルシスティックで嗜虐的な欲望(「僕は楽しんでいた」)を素直に認める正直さに免じて帳消しということにしてあげてほしい。
召使いも良いキャラをしていて、冒頭のシーンでオブローモフを起こそうとするバトル(猛獣の真似?)が面白かった。
やっぱり社交は苦手で家の外の花火(美しいイメージだ)の音を聞きながら暗い家に閉じこもっているが、三人組を乗せた光り輝く馬車に帰着してよかったと思っていたら...。彼はシトリツとオルガの姿を見て何かが分かってしまったのか、あるいは臆病な思い違いだったのか。でも、彼の人生の顛末が淡々とナレーションで重ねられるからこそ、(前輪が馬鹿でかい)自転車と三人組の描写は永遠になっていると思う。ラストショット、これは「ミツバチのささやき」にもあったけど、小高い丘の上から遥か遠くまで子供が駆けていくイメージって何でこんなに美しいんだろうな。子供は無限のエネルギーに満ちていて、全てが未知のままであり、可能性として残されている存在であることを感じさせるからだろうか。

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