戯曲を初めて開く者にとって、セリフだけがならんだページから、作家の創り出すムードを正確に読み解くのは至難である。まして、100年以上前のロシアの作家のものとなれば尚更だが、本作は、チェーホフ作品の持…
>>続きを読む旧ソ連時代にチェーホフの短編をニキータ・ミハルコフが映画化
ある貴族の結婚祝いに集まった上流階級の人々が繰り広げる人間模様
ただのセレブのバカ騒ぎが中盤以降どんどん面白くなる
ミハイルの奥さんサーシ…
ニキータ・ミハルコフ監督作。
19世紀末のロシアの田園地帯を舞台に、未亡人アンナの邸宅に集まった男女の一群が送る一日を描いたドラマ。
ソ連時代に製作された作品ということで、前時代的な貴族の生き方に…
高貴なコントといった趣。余裕ぶった冗談が機械じかけのピアノ登場以降嫌味が増していき破綻の先に迎える滑稽なラストがなんとも好い。まさかの浅さ。美少年じゃなくて口髭貯えたおじさんが「ママ馬を出して!ぼく…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ニキータ・ミハルコフ監督の初期作。ロシアの好きな監督。前から観たかった作品です。
チェーホフの戯曲を元にしているとか。チェーホフと言えば「ドライブマイカー」でも話題になりましたね。
19世紀末の…
良くも悪くもチェーホフらしい作品。
というのもチェーホフの戯曲っていうのは大抵映画にしても舞台上で何か絵空事を演じている感が強く出るものって印象で、この映画もチェーホフ原作って知らずに見たらめちゃ…
チェーホフとかゴーリキーのようないかにもロシア文学っぽいなと思ったらチェーホフの戯曲が原作だとか。
ミハルコフの映画『太陽に灼かれて』3部作以外で初めて観たけど、すごく面白かった。
好きだなあロ…
『ゲームの規則』的な。終盤まではひたすら状況を見せて絶対に物語に寄与しない撮影、頽廃貴族がわちゃわちゃするお話を冷ややかに見つめるスタンスの撮影に痺れた。花火が炸裂する瞬間だけ露出絞って真っ暗にする…
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