ラストシークエンス。戦争について尋ねられた久美子は、子供の頃に起きた戦争に実感は無かったとした上で「世界で起きている出来事は波のようなものです。海の上を転がってくる波のような」と答える。マルケル監督は“5000万人いる日本人女性の一人、そして世界に15億人いる女性の一人である彼女が、自分とは無関係に見える「歴史(戦争)」という巨大な波を自身の内面で受け止めているようだ”と語る。モノレールの車窓から夕陽の東京を見つめる久美子の顔。そこに「jusqu'à ce qu'elle m'atteigne.(それは私に届く)」と彼女のモノローグが発せられ映画は終幕する。村岡久美子はこの2年後にパリに渡り一生を過ごした。