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目次

不思議なクミコの作品紹介

不思議なクミコのあらすじ

1964年、東京オリンピックに湧く高度成長真っ只中の日本を、フランス語を学ぶ満州生まれのひとりの日本人女性を通して描いた映画エッセイ。

不思議なクミコの監督

クリス・マルケル

不思議なクミコの出演者

村岡久美子

原題
LE MYSTERE KOUMIKO
製作年
1965年
製作国・地域
フランス
上映時間
47分

『不思議なクミコ』に投稿された感想・評価

3.0
西洋の審美性を内面化した日本人女性の受け答えや、野暮ったい『シェルブールの雨傘』の再現、あるいはネオンの点滅と音曲のシンクロをつうじて、近代都市へと急速な開発を進める極東の捻れを見る。マルケルの関心はあきらかにその深層に向けられているのだが、異邦人の目をとおした東京であらためて印象に残るのは、看板と広告と標識に覆われていくことになる街の表層。Amazonと楽天のデザインを比べても一目瞭然。なぜこうまで日本人は過剰な視覚情報による誘導が好きなのか。
フランスのクリス・マルケル監督が1964年に初来日して撮ったドキュメンタリー。東京オリンピック下の日本の姿を、フランス語を学ぶ20代の日本女性を軸に映し出す。大島渚や羽仁進など先鋭的な日本の監督たちに多大な影響を及ぼした重要作。ナレーションはマルケル監督自身。音楽は武満徹。

個人的に当時の東京の風景&文化に興味がある上、それがフランス人視点で切り取られ考察されているので抜群に面白かった。主役となった村岡久美子(当時28歳)のキャラクターも絶妙。

彼女は1936年に満州で生まれ戦後すぐに帰国。即ち若松孝二や横尾忠則と同じ歳で、寺山修司の1歳下。前年の足立正生監督「鎖陰」(1963)に出演しているので、当時の若い文化人コミュニティに出入りしていたのだと思われる。アパートの部屋には「去年マリエンバードで」(1961)のサントラLPが飾られていた。

そんな彼女から見た日本の価値観や将来の夢などをインタビューしながら、様々な東京の風景を映し出していく。間に日本人の意識調査の数字とマルケル監督が不思議に思ったことのコメントが入る。なぜ街頭のマネキンはどれも西洋人の姿なのか?なぜ意識調査では無宗教者が多いのに街に占い師が大勢並んでいるのか?これらの“日本の不思議”は60年以上経った現在も変わっていないように思える。

同年に竣工したばかりの立正佼成会杉並聖堂と歌舞伎町の王城ビルも映っていた。上野公園の屋台では鉄人28号とエイトマンのお面が。傍らの女の子は魔法使いサリーのお面に魔法のバトン?を手にしている。ウルトラマンがまだ生まれていない時代。

ラストシークエンス。戦争について尋ねられた久美子は、子供の頃に起きた戦争に実感は無かったとした上で「世界で起きている出来事は波のようなものです。海の上を転がってくる波のような」と答える。マルケル監督は“5000万人いる日本人女性の一人、そして世界に15億人いる女性の一人である彼女が、自分とは無関係に見える「歴史(戦争)」という巨大な波を自身の内面で受け止めているようだ”と語る。モノレールの車窓から夕陽の東京を見つめる久美子の顔。そこに「jusqu'à ce qu'elle m'atteigne.(それは私に届く)」と彼女のモノローグが発せられ映画は終幕する。村岡久美子はこの2年後にパリに渡り一生を過ごした。

東京を迷宮のように描いた本作の映像とマルケル監督の随筆的なタッチは、いま思いつくだけでも「初恋・地獄篇」(1968)、「新宿泥棒日記」(1969)、「薔薇の葬列」(1969)、「書を捨てよ町に出よう」(1971)に影響が見て取れる。

自分の知らない時代の映像なのに、たまらなくノスタルジーを感じた。特にラストのモノレールのシーンは詩情にあふれ秀逸だと思う。本作には日本という国の、決して戻らない青春の季節が映っているように感じられた。

※マルケル監督は本作を起点に「サン・ソレイユ」(1982)「トウキョウデイズ」(1986)など、東京の定点観測を続けることになる。

※山田宏一が在籍中のユニフランス社が全面協力した
10歳までをハルピンで過ごし、
フランス語を学んでるクミコ。
既に他界されているが、某所で
2016年のお写真を拝見できた。

彼女を通して、マルケル監督の
撮りたかったものは、いったい
何だったのだろうか…?

非常に申し訳ないが、んな事ァ
全くどうでも良い。☆
当時の東京の様子を、資料映像
として見たかっただけだ。

彼女も最初、自分が主人公とは
知らずに撮られてたらしいし。
そりゃあ自然体だわな(笑)

東京五輪の熱狂に沸き上がる
国立競技場の中で、実の所は
どうでも良さそうに見える
クミコ。
監督からしてそうだったとか。

看板に描かれた、当時公開中の
映画『シェルブールの雨傘』。
と思ったら、続く雨のシーンに
劇中曲使って上手く繋げてる。

通りでニッパー(ビクター犬)と
ナショナル坊やが並んでる!♪
街角で普通に居たよねぇ。
ケンタおじさんもそのうち消え
ちゃうのかな…。

募金で赤い羽根を渡してたけど
アレって去年ぐらいからシール
になってるよね?
色んな意味でイイ事だと思う。

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