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物語る私たち
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目次

物語る私たちの作品紹介

物語る私たちのあらすじ

1970年代のダイアン・ポーリーは太陽みたいに明るくて、無邪気だった。誰もが彼女に夢中になった。たまにトラブルもおこしたけど、女優の仕事をしながらも、良き母でありつづけた。そんなダイアンが愛する夫と5人の子どもたちを残し、若くして亡くなったとき、末っ子のサラはまだ11歳。兄姉たちは言った。「サラだけがパパに似てない」。それは、ポーリー家のおきまりのジョーク。でもサラは、ほんの少し不安になる。本当のパパはパパじゃないのかもしれない。いつしかサラは、ママの人生を探りだす。自分が生まれる前のママ。家族と離れ、1人モントリオールで舞台に立ったママ。そして、知らない男と恋をしていたママ―。やがてママを愛したみんなの口からは、それぞれが知るダイアンの物語があふれだす―。

物語る私たちの監督

物語る私たちの出演者

原題
Stories We Tell
製作年
2012年
製作国
カナダ
上映時間
108分
ジャンル
ドキュメンタリー

『物語る私たち』に投稿された感想・評価

POPCORN

POPCORNの感想・評価

4.7
カナダの映画女優兼監督のサラ・ポーリーが手掛けたドキュメンタリー作品。

実の母親の人生をオープンにし、ポーリー家の秘密〝サラの生い立ち″を暴露してしまう作品。
私にとってサラ・ポーリーと言えばカナダの人気ドラマ「アボンリーへの道」(赤毛のアンの世界観が色濃く残る作品)で主人公セーラ役が強烈な印象として残っているのですが、近頃では「死ぬまでにしたい10のこと」をはじめアカデミー賞脚色賞作「アウェイ・フロム・ハー」など監督としての面が気になるお方。

やっぱりこの人、天才です。
益々、邦画離れしていきそうf^_^;)

今作の見所は、自分の母親の過去話を娘とし紐解いていくと、想像以上にヘビーな事実と向き合うこととなるのですが…それでもカメラを止めず、果敢に自分の運命と向き合うサラ。そしてスタジオで自分の妻の浮気の内容を娘に撮影されながら、父マイケルが娘に語りかける姿に、ある意味究極の親子愛が描かれています。更に終始インタビューの間あいだに挿入される父マイケルが8ミリで撮影したダイアンの若かりし時の映像然り、サラのインタビューシーン然り…。作られた筋書きと勘違いしてしまう展開がタイトル通り〝物語る私たち″に込められた〝使命″に観るものが気付いた時、この作品は〝芸術″に達するコトとなるんでしょうね…。でもサラにとっては自分の物語でもある訳で、ショッキングなコトもえ ありかなりの動揺はあるもののそんな描き方にはせず、父への愛に応える作品にしているコトに、サラ・ポーリーという人物に、そしてこの作品に、ある種の奇跡を観たように思えました。

いやはや、素晴らしい作品です。
他の形容詞が見つかりません(*^^*)

内容としては…
母親がどんな人だったか知らないサラ・ポーリー。自分が11歳の時に母親ダイアンを亡くしたサラは彼女の足跡を追っていくため、様々な人に「ダイアンとはどんな人?」のインタビューをしながら、母親の実感を深めていきます。例えば父親マイケル、姉ジョアンナ、異父姉スージー、ダイアンの友人ハリー、兄マーク、舞台の共演者ジェフ、異父兄ジョン、ダイアンの友人モートなどなど。そこで浮かび上がってくる母親ダイアンは人生を存分に楽しみたいバイタリティー溢れる快活な女性像。でも衝撃の事実が露呈します。養う自信もなく高齢出産だったコトで〝自分は望まれて産まれてきた訳じゃない″、兄弟5人の末っ子のサラは親戚一同誰にも赤毛がいないこと〝自分は昔赤毛だったことから父親はジェフではないか″という説を口にする家族。この瞬間頭が混乱し始めます。そしてジェフ本人にこんな質問をサラがカメラの後ろから投げかけます。「18の時からあなたが私の実の父親ではと聞かされてた…教えて?」…。

2015.7.22
自分の父親が本当の父ではなかったら...?
そんな疑問から、“真実”だけではなく、“家族”、“記憶”というものについてまで考えさせられた。
サラ・ポーリーの勇気と天才ぶりに脱帽!

一人の女優が本当の父親を探そうと、親族や両親の関係者からの証言を聞き、その真実を探るドキュメンタリー。
本当の父親が意外とあっさり判明するので、驚いたけど、本作の主題がそこじゃないことに気付き始めると、とても考えさせられ、途端に難しいことのように思えた。

何と言っても、マイケルの懐の深さに泣ける。。
一番成長していく時期のサラを、男手一つで育てることができた嬉しさや、サラに対する何にも代えられない深い愛情に満ちた彼は、人間的で、思わず、肩入れして観てしまった。
二人が昔のように抱き合ったことを話すマイケルの表情を観ると、自分まで感極まった。

家族の繋がりを考えるだけではなく、「物語の渦中にいる時はまだ物語の体をなさず、ただの混乱だ。 〜中略〜。あとになり、やっと物語と呼べるようになる。自分に、あるいは誰かに語っている時に...」というマイケルの語りから始まるように、物語を語るということの本質を深くまで突き詰めた映画でもあった。
記憶の曖昧さから、フィクションが不作為に織り交ぜられたり、同じ体験でも異なる印象を受けた人達の語り口から誤差が生まれたりする、複数の「事実」。
本当の「真実」は、亡き母のみぞ知る。
だから、複数の「事実」から、自分なりの答えを導き出すことができる。

物語ることは悲劇を喜劇に変える魔法のことだと思った。
そして、そこから生まれる真実は、時に、見えない絆さえ強くしてくれる。
OASIS

OASISの感想・評価

4.3
女優でもあり監督としても知られるサラ・ポーリーが、自分が若い頃に亡くなった母について知人や家族インタビューして行く内、自身の出生の秘密を知るという話。

「お前は母と父どちらにも似て無いなぁ、もしかして他に父親が居るんじゃないか?」という良くある冗談話が、実は本当にあったという事実は小説よりも奇なりな物語だった。

思い立ったが直ぐに行動、そして恋多き女性であった母ダイアンは父と別れ多くの男と関係を持ち、その内の誰かが実の父では無いかという噂が流れ知人や家族に母の事をたずねると、まさかのそんな映画の様な事実が浮かび上がってくる。
天才監督と言われるサラ・ポーリーにはやはり映画に愛された様な驚きの人生があったのだ。

実の父親が誰であろうとそれを責め立てる人が存在しないのは、ダイアンもまた愛され彼女に振り回される事に周囲の人々が喜びを感じていたからだろう。

その真実を知った父が「お前の一番大切な時期を私に与えてくれた事が嬉しかった」と語るシーンでは感情が押し寄せて来て込みあげるものがあった。
誰が父親であろうが関係無い。ダイアンが居てサラという存在が生まれて来た事、そんな素晴らしい生の奇跡を分け合えた事が幸せだと。
自分もこんな事が言えるくらい娘を愛せる父親になりたいと思った。

長時間に渡るインタビュー映像の何処を切り取るかによって何を伝えたいかが変わってしまうのがドキュメンタリー映画の良い所でもあり悪い所でもある。
ただ、この映画は関係者がサラに向かって話しかける形式で、サラの知りたいという気持ちと彼らの話したいという気持ちが全面に現れている為、何処を切り取っても母への愛が垣間見える所に温もりを感じた。
「こんな凄い話があったんだぜ!」というような自慢話ではなく、語り始める内にどんどんと溢れ出てくる思い出を止めることが出来なくなってしまう。
だから「秘密には、打ち明けたくなる魔力がある」のだ。

物語の渦中にいる間は物事の良し悪しが分からないといった詩のように、次第に紐解かれていく母のミステリアスな人生に引き込まれ、それを物語る彼らがその壮大さに気付いて行く様子が温かな映画でした。

@シネ・リーブル梅田

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