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ラスト・ダイビング
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『ラスト・ダイビング』に投稿された感想・評価

[世界を肯定する圧巻のひまわり畑] 100点

人生ベスト。あまりの素晴らしさにその場で二回観てしまった。タホ川の河口の港で、水面を2時間と12分眺めている青年サムエルに老人が近付く。青年は死のうとしていて、エロイという元水夫の老人はそれに続こうとしていたと言うが、"天国は待ってくれるさ"という後者の促しによって二人は最期の夜を酒を呑みながら過ごすことにする。ポルトガル映画界の巨星ジョアン・セザール・モンテイロの長編六本目は、こうして出会った"死に顔を向けた"二人の男が、三人の娼婦と共にその友情を深めていく奇妙な物語である。しかし、"人生讃歌"的な文脈から想像する展開からはありえないほど自然に外れていく。

三人の娼婦の内、サムエルに薦められたのはエロイの娘であり聾者のエスペランサだ。"希望"という意味の名を持つ彼女は、表情と少ない身振りのみで意思疎通を図り、映画は彼女を沈黙で守り続ける。サムエルとエスペランサの行為は映されずに、画面を鏡に見立てたじゃれ合いが続き、極めつけはサロメが踊り狂う10分近い長回しを舞台の女優版とエスペランサの妄想版でほぼ同じ行為を反復した上で、後者の方は音を消すという徹底ぶりを見せる。サロメであり白雪姫でありシンデレラであるエスペランサは毒婦/娼婦でありながら聖女/処女であるという一見矛盾している人物像を、ファビエンヌ・バーブの圧倒的な魅力で包み込む。

ヒュペリオン(愛しい人)→太陽→ひまわりから繋がる最後のひまわり畑のシーンの荘厳さは筆舌に尽くしがたい。ひまわりに囲まれながら見つめ合って歩む二人はやはり静かであり、背景にはさざなみの音が流れているのだ。この自由すぎる映画は、その存在こそが、生きたい人間も死にたい人間もそのまま肯定してくれるのだ。
sonozy
4.0
ポルトガルのノヴォ・シネマ(ヌーヴェルヴァーグ的なムーブメント)の中心人物の一人というジョアン・セーザル・モンテイロ監督作。

夜の波止場で淋しげに座る青年に、おっちゃんが近付き「もう2時間12分もそうやってるが、この時間ここに来る人間は、拳銃を処分するか、死ぬかだ。」と語りかける。
「そんな長い時間、私を見てて、飛び込んだら助けるつもりですか?」「残念ながらそうじゃない。俺も後を追うさ。」「じゃ、一緒にラストダイビング、実行しましょうよ。」「まぁ待て。天国は待ってくれてるさ。」と、青年と共に、夜のリスボンの町に向かう。というオープニング。

おっちゃんは、リウマチに苦しむ妻(おっちゃんに苦言をしゃべり続けてる)がいるものの、夜遊びに慣れてる感じ(金にも苦労してなさそう)で、まるで久々に会った青年の父親のように、3人の娼婦を連れて夜の町・店を飲み歩く。

娼婦の一人は、ろう者でおっちゃんの娘らしく(病床の奥さん以外の女性との子だと思われ)、最高の女だから今夜共にしろと青年に勧める。

青年、娘、おっちゃん、それぞれ、どうなるのか。。。

見どころは、夜の屋外でのサロメの舞い。ダンサーの長回しの後、娘の無音ダンスが繰り返される。
そして、娘と青年がひまわり畑を歩き続ける(波の音と共に)美しいシーン。

英語字幕のため、後半に出てくる朗読的な内容(フリードリヒ・ヘルダーリンの小説『Hyperion(ヒュペーリオン)』の内容らしい)が十分理解出来てないのが残念ですが、自らの死を選んだはずの二人の人間(青年とおっちゃん)のラストが何とも不思議な読後感でした。
自殺したいときに見たい映画でもないし、生への執着、生きる悦びみたいのも特になくて、ただ、その出来事が通り過ぎていく。キチガイのヘルダーリンの言葉が流れてバッハが聞こえてくる。ひまわり畑に波の音、そして、鳥が飛び立ち。美しさでうっとりするより、狂気と孤高。寝たきりの妻が身体の痛みから呪いのような声を発していたが、人生は厳しくどうにもならない。死ぬなら二時間も考えずにあっさりと飛び込むべきという教訓。やっぱり、年を重ねてキツかったら死んだほうがマシということか。一生ヘラヘラしていたいけどなあ。輝きは空しさと等しく、その一瞬しかない。口が不自由な娼婦は『刑事物語』と重ねていきたい。モンテイロと武田鉄矢が繋がるのもまた「映画」。

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トラック

製作国:

上映時間:

80分

ジャンル:

3.9

あらすじ

マルグリット・デュラスと、『レ・ミゼラブル』のジェラール・ドパルデューが暗い部屋で対話をしている。パリの郊外でヒッチハイクをして乗ってきた老女がトラックの運転手に向かって語るという設定につ…

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