快楽の作品情報・感想・評価

「快楽」に投稿された感想・評価

欲望渦巻くダンスホールの喧騒

キャバクラ開いてなくて海辺を眺めながら背中を並べる滑稽な男達
花畑で散り散りにはしゃぐ娼婦達

傷心から身を投げる女の一人称ショット

そしてあのラストシーン
3話からなるオムニバス。とにかくカメラワークの凄さ。1話目ではダンスホール内を、グルングルン周り、2話目では、2階建てのキャバクラを窓の外から天地方向に縦横無尽に動き、3話目では、身を投げる女性の主観のショット。墜落するカメラ!

2話目は、都会のキャバ嬢達が、田舎へ一晩泊りに行く話なのだが、これがルノワール的な多幸感に満ちてて本当に素晴らしい。あの、木漏れ日の中を馬車で走るショットの多幸感は尋常ではない。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.8
1話めがコンパクトだったから2話めも同じ感じかと思ったら長くてどの団体を中心に見ればいいか迷った。
人物を追っかけるショットもさることながら窓越しとか柵越しの画面がキマってた。
3話めは最後にしてなんでこんなありがちストーリーなのと思ったけど女優さん綺麗だったしラストびびった。
でもやっぱ一話目の旦那のダンスが一番エモくて好き。
pika

pikaの感想・評価

4.0
筋的に見ると他愛もないのにあらぬところから映画的快楽をぶっこんでくるので油断してられぬ面白さ。館は室内に入らず窓越しに、草むらの間から、木々の隙間から、人生の1場面を覗いているかのようなカメラが良い。最後の階段での主観と影のカメラワークはドキッとする素晴らしさ。短編が三つ並んでてメタ的なナレーションが被さっている。モノクロの映像に色彩と匂いが漂ってくるような、見えぬ心情が浮かび上がるような、これぞナレーションの意義と言わんばかりに画面に映る情景とドラマを見事に補足している。ホントにオフュルスの声なのかな、淡々としているのに、むちゃくちゃ味があって良い。最後だけ何で交代したん、、、と思いつつそれにも意図があるような、「輪舞」みたいに法則を一貫させて欲しいと思ってたけど崩されるのもまた良い。2本目だけやたら長いな〜と思わせる配分がラストで効いてくる。この順序に意味があったのかー!とピンと来たわけじゃないのに妙に納得する不思議な説得力。
見てる間はそんなにノレていないのに後からジワジワと思い返したり良さを反芻したりしてしまう倒置法的な味わいがある。
1本目3本目は短編ドラマなのでサクサク見れるしシンプルに教訓めいていて好み。特にラストが良かった。この締めで映画の魅力が何割か増し増しになるほど良かった。オフュルスはドイツ出身でハリウッド行ったりフランスで撮ったりあちこち行ってるのにフランス映画然としていて驚く。2本目はエピソードの羅列といった趣のある話で、それぞれのエピソードの情感の表し方が特に顕著に感じた。
オフュルスもっと見たい。レンタル化してくれ…
三四郎

三四郎の感想・評価

1.0
画面斜めだったり…映像にこだわる人には嬉しいのかもしれぬが、フランス映画のつまらなさここにあり。わかる人にはわかるでしょ、そういう人に見ていただきたいという鼻に付く演出。私はフランスのお高くとまった感じを好きにはなれないね。
紫色部

紫色部の感想・評価

4.0
2018.11.15 DVD

縦横無尽なカメラワークとはまさにこのこと。野花に彩られた馬車で一人帰路につくギャバンの背中が切ない第2話に泣き、階段の昇降でもって全てを語ろうとする第3話のラストでハッとなる。
ryosuke

ryosukeの感想・評価

4.5
「快楽」という邦題の割には可愛らしく、ちょっと物悲しい小話。
やはり人物の挙動としっかり絡み合ったカメラワークが魅力的。
第一部はお得意のダンスシーンが見られる。ダッチアングルも用いて映像に変化をつける。
第二部は建物外部、内部を自由に動くカメラワークが素晴らしい。ヒッチコック「裏窓」等と同様カメラワークを前提としたセットを組むことによって自在な撮影が可能となっている。ファスビンダー「ヴェロニカ」の建物外からの印象的な長回しもオフュルスの影響かもと思った。
電車内でフレーム内にピョコピョコ飛び出してくる足が楽しい。
ディゾルブは被写体の位置を揃えることで滑らかになる。
自然光の中での風景描写も美麗。 教会の鐘の音ってやはり映像にかなりの情緒性をプラスできるな。
第三部は家財道具を壊すシーンや飛び降りシーンなど比較的激しめのアクションがありこれもまた魅力的。後者のスムーズな目線カメラへの移行は素晴らしい。そこからぶつ切りの編集でのどかな海岸に移行して強烈なショックを与える。
語りの収束のさせ方も洒落ていて素敵。
のん

のんの感想・評価

3.5

モーパッサンの短篇三つ『仮面』『メゾン・テリエ』『モデル』を映画化したオムニバス。

印象としては夜更け〜陽光〜夕暮れ。
仮面(話としてはこれが好み)ではギョギョっとさせられ、メゾン・テリエではよく言われるようにルノワールな感じ、モデルでは身につまされるというか何というか…教訓になりました。
7子

7子の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

1話目のダンスに合わせて回る、2話目の階段を外から上下に追う、3話目の突然女の視線になるカメラワークとても楽しい。
2話目の、馬車に乗った「花束のような彼女たち」が帰りに花を摘んで、最終的にたくさんの花だけ残していくっていうシークエンスが好きすぎる。
3話目の「幸せは必ずしも陽気なものじゃない」っていうセリフは今の私が最も信頼できることば。
MNRTJM

MNRTJMの感想・評価

3.5
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