まっすぐに進めない生き難さという現代の「悲劇」を内包しながら、少しの出会いと短い接点によって今が輝いていく「喜劇」へと転換するニューヨーク・スタイリッシュ♪

日常が映画になる、ってこういうことかも

コンクリート
レンガ
橋
窓

特に、「窓」を常に構図の中に意識しているところに、その向こう側に広がる無限の出会い（可能性）への積極性が感じられる♪

６０分と短いこの映画自体がまた
観客との小さな出会いであるんですね・・・

現金チャージ！
元気もチャージ！

毎朝つけたい映画♪

掃除機の顛末には、爆笑しましたｗｗｗ

若い頃はみんな何かになれると思ってて、それが成功だと憧れる。
でも何かになれるのはほんの一握りで、あとは何にもなれずに終わり、実はそっちの方が真っ当な人間だと判断されるのです。

と、そういう話と受け取りましたが、違うかな。


※関係ない追記で恐縮ですが、数日前にアップした『プレデター』の投稿で、出てくる女の子が『ランボー2』の女の子と同じとかいうことを書いてしまいましたが、あれは間違いでした。
2人は完全に別人です。
すべてはわたしの頑固な思い込みが原因です。恐らく皆さん「何言ってんだコイツ…」と思われていたのだろうなと考えるとお恥ずかしいですが、ようやく誤りに気づきましたのでお詫びして訂正します。

NYのマンハッタンで暮らすジョセフ(D・J・メンデル)は、ジャズドラマーや窓の輸入業、小説の執筆などさまざまなプロジェクトに関わっている。手先も器用で、困っている人を見ると助けようとしてしまう性格もあり、人助けに奔走する毎日を送っている。そんな彼の優しさは、思いもかけず人と人との距離を近づけていく…。

見終わって
「人がいちばんかわいい生き物。」
という広告コピーを思い出した。

ハル・ハートリーの
そんな色調、テンション、風合いが
心地よい作品でした。

浮かべたイメージの思いの通りに、“すべての人間を可愛く映せる”ハートリー監督の技が光っていた。
観る者の目に何らかのフィルターを掛けてしまえる作家性の強い監督はやっぱり魅力的。

主人公のオジサン・ジョセフは黒尽くめでちょっと強面、娘のような歳の美女をはべらかしている第一印象は「ワルそう」だ。
それに住む家も無さそうだし、お金も無さそうだときて、名乗る職業もコロコロ変わるのでいよいよ「怪しい」のだ。

そんな近頃の運勢が特に悪いオジサンのちょっとしたサクセスストーリーかと思いきや、的外れ。嘘もつくし見栄も張るけど、他人の困り事はなんだかんだ見過ごせ(さ)ない“いい人”のお話でした。

できるだけNOは言わない
客観的に見ても自分もなかなかピンチだけど
困っている人がいれば
できることはする
そういうもんだろ

とでも言いそうなフラットなスタンスの“いい人”だもん、ラストのあれはバッドエンドではないと確信しよう。