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ホワイティ
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『ホワイティ』に投稿された感想・評価

sonozy
3.0
R.W.ファスビンダー監督が、本作の撮影時の混乱をセルフ・パロディ化したという『聖なるパン助に注意』の後に観ましたが、その混乱が垣間見える感じは特になかったものの、どうもしっくりこない読後感でした。

舞台はマカロニ・ウエスタン的な世界。
地域で最も裕福な牧場主ベン・ニコルソン一家の物語。

ベンの家族は、再婚した若妻キャサリン(カトリン・シャーケ)と、先妻との間の二人の息子、ゲイのフランク(ウーリー・ロメル)と、と知的障害らしいデイビー(ハリー・ベアー)、そして黒人料理人のマルペッサとの間のホワイティ(本名はサミュエル・キングらしい ※ギュンター・カウフマン)。

このベンが酷い男で、息子たちが悪さすれば鞭打ち、料理人との間に子供(ホワイティ)つくっておいて、彼を執事的な役割をさせていたり。

バーに一人で行ったホワイティは、妖艶に歌うハンナ(ハンナ・シグラ)に惹かれるが、客の男たち(ファスビンダー含む)にボコボコにされ放り出される。

ベンの担当医らしき男から夫が余命わずかと聞いたキャサリンや、父を嫌っているフランクから、よからぬ話を持ちかけられるホワイティだが・・

当時ファスビンダーと恋仲だったギュンター・カウフマンを主役にしてますが、特に上手い俳優でもないし、ホワイティという役名&唇だけ白くしてるのや、ベンの一家が顔に白塗りしてたりと、どうも人種差別問題を茶化してるように見えるんですが、ファスビンダーの狙いは何なんでしょう??

ラストのジャケ写のシーン(砂漠でのホワイティとハンナ)もとってつけた感ありでした。
3.2
黒人と白人の混血児ホワイティ。
主人が父でも私生児のため家族になれるわけもなく、その一家からは不当な扱いを受けていた。
それでも彼らを愛し執事として見守り続けていたのだが、ある出来事をきっかけに彼の心は変わり始める。

西部劇をモチーフにしているらしい本作。ところどころカルト臭漂う滑りまくりの笑いがシュール。べた塗りのドーランがキスする度に剥がれ落ちるわ、くるくる毛と緑の服の兄弟は双子のようでどっちがどっちかあやふやになるわ、少しヘンテコリンな世界。

冒頭の歌詞であぁ、そうなるんだろうなと思った通りの結末だったけどなかなか面白い撮り方だった。先日観た「地球に落ちて来た男」みたいだな。欲望が渦巻いているけど自分は異質でわかりあえなくて、ひとつになれない空虚さが終始漂う。あの砂漠がまた、ね。

私にとって初めてのファスビンダー作品。まだ掴みきれてないから次の作品が楽しみだ。
3.9
ホワイティと言ってもウッチャンが演じたキャラクターではありません。
本作はファスビンダーが描いた唯一の西部劇である。
とはいえ、誰もが思い浮かべる西部劇とは全然違います。

本作は黒人奴隷が主人公なのですが、よくある痛ましい悲劇の物語ではなく、彼は使用人として白人富豪の元で働く事に特別不満を抱いていないのだ。
母親が奴隷解放歌を唄っていたら、「そんなの歌うな」と注意するし、唯一本心から語り合える美女ハンナから「あんな家族なんて殺しちゃって自由になりなさいよ」と諭されても、それも断る。

これぞファスビンダーが常に描く主従関係そのものであり、ホワイティにはそこが帰り道であり、そこが我が家なのかもしれない。
ただ、この富豪家族は全員キチ〇イみたいな言動をしていて、コメディ要素もあるのでエンタメ作品としてとても楽しめる。

公開当時酷評されたというのも分からなくはないですが、撮影監督ミヒャエル・バルハウスのファスビンダー映画初参加作でもあるし、本作の撮影現場でのゴタゴタを元に「聖なるパン助に注意」が作られたし、ハンナ・シグラの綺麗なおっぱいが見れるし、それだけでも観る価値はある。

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