ズームアップ 暴行白書の作品情報・感想・評価

ズームアップ 暴行白書1981年製作の映画)

製作国:

上映時間:69分

3.1

「ズームアップ 暴行白書」に投稿された感想・評価

なんだろう。もっと過激な内容を想像していたのに、意外に大人しい。
80年代の作品のはずなのに、演出も画も悪い意味で古臭く、70年代の映画を観ている気がしてくる。
暴走族の乱痴気描写にしても、せっかくロマンポルノなのに岩城滉一の暴走族映画あたりと大した違いが無いのも不完全燃焼。
「まさかそんな無茶苦茶なオチはないだろうな」と持っているオチがそのままくるのも白ける。
明らかにレイプリベンジ・ムービーを意識しているだろうに、ラストのバイオレンスがしょぼすぎる。
風祭ゆきさんは好きな女優さんだけど痩せすぎ。細い二の腕、首から下は時に骨が浮き出て収容所の映像を連想してしまう。

しかし、そんなそそられない身体でも風祭さんの艶技とシチュエーションでそそられる作品になった。

社長夫人でDJのヒロインに襲い掛かる悪夢の数々。やがて糸を引く黒幕の存在に気が付きラスト10分、逆襲を決意したヒロインが薄ら笑みを浮かべる姿は魅力的。風祭さんは脱がなくても充分素敵な女優さんと再認識した。
大手スポンサー企業の経営者(江角英明)を夫にもつ女性タレント(風祭ゆき)が、暴走族によるレイプ被害を契機にして、自身の置かれている特殊な境遇に気付かされていく。「罪人たちの運命共同体」から脱出不能になった女性を描いている、サスペンス調のロマンポルノ。飯干晃一原作。

レイプ被害の衝撃を抱えている薄幸美人が、自分の周囲の人間関係を探るうち、四面楚歌の状態に陥ってしまう。女中(平瀬りえ)と旧友(川村真樹)を絡ませての急転直下を単純に楽しむことができる。

主人公が口火となる人物と最初に出会う場面。主人公が警察に電話を掛けて、相手方が応答するのだが、その最中に脅迫されて、受話器を置いてしまう。この一連の流れの中で、警察がまったく動かないのは、さすがに違和感あり。警察が仕事しないのはセオリー通りなのだが、擁護できないレベル。

しかしながら、主演女優・風祭ゆきの役者力も手伝って、ドラマ自体は見応えのあるものになっている。痩身の女性が最後の最後まで踏ん張る姿には、神々しさを覚えるほど。