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フェデリコという不思議な存在

フェデリコという不思議な存在の作品紹介

フェデリコという不思議な存在のあらすじ

映像の魔術師フェデリコ・フェリーニ。実際に親交のあったスコーラが、没後20年を機にフェリーニの素顔に迫る。風刺雑誌の編集部での二人の出会いから始まるエピソードの数々。

フェデリコという不思議な存在の監督

エットレ・スコーラ

原題
Che strano chiamarsi Federico
製作年
2013年
製作国
イタリア
上映時間
93分

『フェデリコという不思議な存在』に投稿された感想・評価

3.8
フェデリコ・フェリーニと実際に長年親交のあったエレット・スコーラ監督が作った、フェリーニ愛溢れる作品。
ドキュメンタリーかと思いきや、前半は脚本家として頭角を現していくフェリーニを描いた再現ドラマとして描き、後半は映画制作の裏話をなど紹介しながら、1939年からフェリーニが亡くなる1993年までのエピソードを実際の映像や彼へのオマージュを込めた歌と踊り、フェリーニ作品の映像などを交えて描いている異色作。

私もフェリーニ映画大好き!ですが、実は全然フェリーニについて知らなかった私はフェリーニが風刺雑誌で漫画を書いてたとは驚きました。
このエレットも、この風刺雑誌の編集部の後輩として入社して、共に親交を深めたそうで、夜、ローマをドライブしながら、他人の打ち明け話を聞くのが好きだったフェリーニの姿など、彼にしか語れない裏話、フェリーニのユニークなキャラクターなんかが敬愛に満ちて描かれる。

もちろん所々フェリーニ本人の映像も、登場し、オーディション風景や葬儀の映像もあるけど、真面目なフェリーニ解説ではなく、目で観て感じるフェリーニの世界。
ある意味、映像の魔術師フェリーニを語る上ではこういう堅物じゃない感じの方が合うのかな?

本作製作は、フェリーニの没後20年にイスティトゥート・ルーチェからフェリーニ関連の映像編集を頼まれたことがきっかけだったらしい。
「自分なら、一種のフェリーニへの手紙、出会った時や一緒に過ごした時間を思い出しながらのメッセージというかたちで考えられる。この作品は実際、映画でもドキュメンタリーでもない、ある友情のポートレートだ」
とエレット・スコーラ監督は語っているように、所々に渡りフェリーニの映画を思い起こさせるシーンを登場させ、フェリーニがフェリーニ作品に入り込んでるようなそんな感覚に陥るような遊び心が魅力的でした。
桃龍
2.5
2020-10-01記。
ドキュメンタリー・ドラマという形は、ミュージシャンなら最近『ボヘミアン・ラプソディ』や『ロケットマン』がヒットしてるけど、映画そのものを作る監督には向いてないかな。
あと当然、フェデリコ・フェリーニのファンにしか楽しめない。
前席のオヤジは9割がたイビキかいて寝てたし、私も修行が足りなかった。
sonozy
3.5
フェリーニの没後20年を機に、親交のあったエットレ・スコーラ監督がオマージュを捧げたドキュメンタリードラマ。

1939年、リミニからローマにやってきた19歳のフェリーニは、風刺雑誌『マルカウレリオ』の編集長を訪ねる。
「カミラ、何を買った?/小型カミラ。」「車はローンで買った?/もちろーん。」(笑)などのダジャレ&風刺漫画を見せると面白いと採用決定。

『マルカウレリオ』は、週2回発刊で読者は30万人。戦時中の数少ない娯楽の一つだったようです。

フェリーニは『マルカウレリオ』での連載の他、ルッジェーロ・マッカリと組んでラジオや演芸の台本を書いたり、当時のエピソードが楽しい。

フェリーニの入社の8年後、16歳(高校2年)のエットレ・スコーラが『マルカウレリオ』に参加。
デッサン、劇画、漫画が好きで、スポーツが大嫌いな二人は意気投合。
車/ドライブ好きなフェリーニは夜な夜なスコーラと出かけ、今夜で引退するという娼婦や、芸術を「建築、音楽、絵画、彫刻、詩、舞踊、映画」とランク付けする、敷石に絵を描く路上画家などを乗せて対話を楽しんだ。

後半は、フェリーニの理想的な分身(アルターエゴ)、マルチェロ・マストロヤンニも登場し、フェリーニ映画の製作裏話の諸々が。

参列者が3日間列を作ったというチネチッタ・スタジオで行われたフェリーニの葬儀。
そして、フェリーニ作品のコラージュ。

楽しめました。

※ここの画像は『Viva! イタリア vol.2』という上映企画(3作)のチラシかな?
本作に関するのは上部の額入りの絵2枚のみです。

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