キュスタース小母さんの昇天を配信している動画配信サービス

『キュスタース小母さんの昇天』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

キュスタース小母さんの昇天
動画配信は2025年6月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

キュスタース小母さんの昇天が配信されているサービス一覧

キュスタース小母さんの昇天が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM

『キュスタース小母さんの昇天』に投稿された感想・評価

ファスビンダー監督が「不安は魂を食いつくす」(1974)の翌年に手掛けた社会派悲喜劇。主演は同作のブリギッテ・ミラ。エンディングが2種類存在する。

タイヤ工場で突然上司を殺し自殺したキュスタース氏の後に残された妻エマ(ブリギッテ・ミラ)。反社会的テロ分子とみなされた夫の汚名を晴らしたいと願うが、息子夫婦は殺人事件と結び付けられることを嫌って背を向け、娘の歌手コリーナ(イングリッド・カーフェン)は事件で得た知名度でキャリアアップを図る。親切そうに近づいてきた雑誌記者はスキャンダラスな中傷記事を書き、支援を申し出てきた共産党も結局は選挙運動を優先し何も動かない。絶望するエマに革命家たちが声をかけ、中傷記事を書いた雑誌編集部に一緒に抗議しに行くが。。。

マルガレーテ・フォン・トロッタ監督作を連続して観るうちに、彼女が敬愛するファスビンダー監督の映画を久々に観たくなり鑑賞。

善良な小市民の受難メロドラマを通して社会の偽善を強く批判している。気の毒なエマ小母さんを利用しようと集まってくる誰も彼も娘さえもが利己的で、彼女はますます孤立を深めていく。そもそも夫が衝動殺人を犯した原因は20年間尽くしてきた会社による大量リストラ。この資本主義体制の弊害に対し、本来は反体制側の立場で弱者に寄り添うはずだったメディアも共産党も革命家も、いつのまにか利己主義に陥ってしまっている。

「バッド」と「ハッピー」の2種類のエンディングがそれぞれに興味深い(※ネタバレ欄に記しておく)。ファスビンダー監督によると、前者は辛すぎると周囲から言われて後者を撮ったとのこと。結果、監督自身はハッピーエンドの方を気に入っていて「実はより辛いエンディングだ」と語っている。

ドイツでの公開当時、本作はメディアや左派から猛烈な批判を浴びた。一方、アメリカでの公開(ハッピーエンド版)は大好評で迎えられ、自国を省みる内容に「ドイツに対する印象が変わった」との声も挙がったとのこと。

何物にもとらわれず、常に個人を貫き抜き通し、個人を描き続けたファスビンダー監督の本領が発揮された一本。

個人的には、ブリギッテ・ミラをはじめ、イングリッド・カーフェン、イルム・ヘルマン、マルギット・カルステンセン、ゴットフリード・ジョンなど、ファスビンダー組の俳優が勢ぞろいで何だか懐かしかった。「ラ・パロマ」(1974)のぺーター・カーンも顔を出していてニュージャーマン・シネマにハマっていた当時を思い出した。ちなみにハンナ・シグラは前年の「エフィ・ブリースト」(1974)でファスビンダー監督と決裂し出演していない。
自由度の高いニクラスハウゼンとかを見た後ということもあって、ダグラス・サークの影響でメロドラマのパロディや物語性、政治批判性等が全面に出たこの作品は若干物足りなく思えた

それでも抑制され洗練された演出と映像、マスコミら周囲の目の鬱陶しさに面白さがあったから悪いとは言えない作品

けれども最近ファスビンダー作品ばかり見てて、実はダグラス・サーク要素が濃くなる以前の作品の方が好きなのかもしれないと我ながら思い始めた
4.0
共産党への恨みか失望か知らないけど悪意を持ってオーバーに描いててガンガン笑えるやつだった。
このラストは製作上の都合とかだったらどうしよう。
記者のジーパンのケツの当て布は仕方なくなのかわりとオシャレなのか。
イングリット・カーフェンさんがほとんど渚ようこさんみたいでかっこいいし弟にブラさせるの危うくて良かった。

『キュスタース小母さんの昇天』に似ている作品

第三世代

上映日:

2018年10月27日

製作国:

上映時間:

109分

ジャンル:

3.7

あらすじ

意志と表象としての世界―。彼らも、我々も、もはや何も理解できない。理解しようとはしない。暴力で構成された社会に曝され、支配され、共感し、欲望し、絶望する。怒りと悲しみとおかしみが横溢するこ…

>>続きを読む

バイオレント・サタデー

上映日:

1984年06月09日

製作国:

上映時間:

102分

ジャンル:

3.3

あらすじ

ジョン・タナーは自身の対談番組で、政財界の要人をゲストに迎え、虚像を暴くことで人気のテレビキャスター。彼には週末を家族ぐるみで過ごす大学時代の親友、放送作家のバーナード、証券マンのジョセフ…

>>続きを読む