百日紅(さるすべり)の花が咲く――お栄と北斎、仲間達のにぎやかな日々がはじまる。 女浮世絵師・お栄は、父であり師匠でもある北斎とともに絵を描いて暮らしている。雑然とした家に集う善次郎や国直と騒いだり、離れて暮らす妹・お猶と出かけたりしながら江戸の四季を謳歌している。恋に不器用なお栄は、絵に色気がないと言われ落ちこむが、絵を描くことはあきらめない。そして百日紅が咲く季節が再びやってくる、嵐の予感とともに……。 江戸の四季を通して自由闊達に生きる人々を描く、<爽快>浮世エンターテインメント!
祖父の死をきっかけに山を下りた、猟銃使いの少女・浜路。 観るもの聞くもの初めてづくしのその町で、彼女は奇妙な噂を耳にする。 人と犬の血を引き、人に化けて暮らし、人の生珠(いきだま)を喰らう…
>>続きを読む腕は良いものの食うことすらままならない生活を送っていた北斎に、 ある日、人気浮世絵版元(プロデューサー)蔦屋重三郎が目を付ける。 歌麿や写楽の台頭で自分の絵を見失う北斎だったが、重三郎の後…
>>続きを読む華やかな色町で、可憐に咲いた遊女の生き様 江戸時代末期、新吉原。 囚われの身から間もなく解放されようとした人気女郎・朝霧は、 縁日で半次郎という青年に出会う。 その出会いが、彼女の…
>>続きを読むどこにでもある毎日のくらし。昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている。 すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の…
>>続きを読む鎌倉に住むミステリー作家・一色正和(堺雅人)のもとに、年若い亜紀子(高畑充希)が嫁いでくる。 しかし、この鎌倉という土地、何やらおかしい。そこここに人ならざる者がいるようなのだ。 道を…
>>続きを読む北斎(緒形拳)、お栄(田中裕子)、盟友・馬琴(西田敏行)の掛け合いは、テンポも間合いも超絶妙。「蛸と海女」の制作風景は変態的なラブシーンとしてトラウマ的に脳裏にこびりついてくる。創作者の飽…
>>続きを読む誰かを想う日常は、ときに甘くて、ときに痛い。 そんな、なるようにしかならない日々も、きっと、いつか。 青春群像劇の名手・志村貴子(「放浪息子」「青い花」)による、様々な恋模様を淡く繊細に描…
>>続きを読む©2014-2015杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会