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救いの接吻
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目次

救いの接吻の作品紹介

救いの接吻のあらすじ

新作の準備を進めていた映画監督のマチューは、主役を別の女優に決めたことで、妻で女優のジャンヌから激しい糾弾を受ける…。愛の終わりとその持続について苦悩し語り合う男と女。映画監督と女優であり、夫と妻であり、また息子の父と母でもあるふたりの対話は永遠に続いていく。 崩壊の危機にある家族の物語を、監督を含め実際の家族たちが演じた、至高の家族映画。

救いの接吻の監督

救いの接吻の出演者

原題
Les baisers de secours
製作年
1989年
製作国
フランス
上映時間
83分

『救いの接吻』に投稿された感想・評価

ギルド

ギルドの感想・評価

3.9
うわぁ・・・この構図、映像が良いなぁ。
監督自身と監督の家族が登場する愛と家族のホームドラマ。
予告編の海辺で三輪車を漕ぐ息子と息子を追う夫婦のシーンが凄く良かったけど、映画の世界と現実の世界が入り混じった不思議な世界観が実家にいるような安心感を味わえました。
それをサックスのアンサンブルと現実味のあるストーリーをカモフラージュして映画であることを明示するかのようなモノクロ映像で撮るところも粋な演出で、好みなタイプです。

 監督自身が父親兼映画監督として、女優である妻をモデルにしたキャストを妻ではなく別の女優に任せることに糾弾するというサドな設定も面白くて、監督も妻も息子も本当の家庭が演じてるだけあって一つ一つの演技が味わい深い一作でした。それを感じた家族の観光するシーンはフロリダ・プロジェクトのような自然さが味わえたし、映画のキャスティングに関わる題材にちなんだ駅のホームのシーンはシリアスだけどどこか面白くて、その塩梅が心地良かったです!

 男女の恋愛の価値観の違いや家族愛にフォーカスを当てているフランス映画らしい映画だけど、それを映画のメタ的な構造で伝えたり長回しとカメラのズームで魅せる地に足のついた感じが映像面での潤沢さを引き上げていて良かったです。
途中から現実と虚構の世界が混同したり、咀嚼しきれていない部分はあるけど個人的には新鮮かつ素敵な映画体験がまた一つ出来た作品に出会えました。

 フィリップ・ガレル監督の中期代表作で2作ピックアップで公開されていて、もう一作の「ギターはもう聞こえない」も近いうちに見ようと思います。やってる映画館が物凄く少ないし、あまり話題になってないけど個人的には探して見る価値が大いにある映画だと思います。

家族愛、人間の愛をフォーカスした作品を見たい人にはオススメできる作品だと思います。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.0
ガレルお得意のジュテームなお話、一家総出で愛についての大問答大会。まぁよくやりますわい…とは思うが、これはガレルにしか出来ない事だろうし、なんせ圧倒的ルイ・ガレル!!!なんじゃありゃ?ただの天使じゃないか、なんで俺は奴のパパでなければジィジでも無いのだ、なんなんだガレル家のDNAは!その鼻筋と圧倒的な毛量は!少し分けてくれよ!!!となった。とにかく隅から隅まで愛についての格言が連発、愛とは人生を物語にする為の共同脚本だとか定義されちゃったら俺の人生はもう完全にお蔵入りだけど、それ以上に「映画は人生の厄介事を捨てるゴミ箱では無い」で完全に息の根を止められた、なんかごめん…もう映画観るのやめるね…。ルイ・ガレル(天使)が映る度に「きゃわわ!!!」となり続けて、歌舞伎のお披露目とかきっとこんな感じなんだろうなぁと思ったけど、それより一緒に「ジャック・ロジエの映画」こと『メーヌ・オセアン』を観に行ってくれる嫁が欲しい人生だったし、いい加減映画好きな女性はカッコいい彼氏ないし旦那がいるのに、映画好きな男は皆誰もが孤独であると言うパラドックスを紐解く映画をガレルに撮って欲しいと願わずにはいられない。ラストシーン、ふと「私、何やってんだろう」と現実に引き戻される様な恐怖を感じた、それでもまた愛の結晶たる天使の接吻は彼等を危機から救うのだろうと思う。
mi

miの感想・評価

4.0
のっけから、わたしはわたしがやらないといけない。
とか、他者と自己と愛と尊厳と、、、とにかく、あぁフランス映画やん。感が満載の高尚な作品ではあった。
実際の家族が演じることで、虚実あいまった境目がとろけていく感じが心地よい。
一回見ただけではとても理解できたとは言えないが、名言、金言だらけであり、
「愛≒人生≒映画」で、すべの終わりは死と同義であるとの学びを得たとは思う。

にしても、あなたを愛するため。と別の男と寝たヨッメに対して嫉妬するフィリップガレルがかわいくもあり、嫁も子供もいない自分にとっては、嫁の行動は理解の範疇をとっくに超えているのは間違いなかった。

それにしても、自分の子供がいかに可愛いのかということは、未婚子なしの自分にも十分理解できるつくりになっていたし、まさに愛の結晶と言うべき作品なのだろうと感じた。
だから、救いの接吻なのね。理解理解。


2019劇場鑑賞80本目

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