10年以上も忘れていた性欲が隣に引っ越して来た人妻を見て蘇っちゃった妄想癖おじちゃんもお話。

文学好きのパン屋初老のマルタン。愛読書は『ボヴァリー夫人』という彼の隣に、ボヴァリーという名前の夫妻が引っ越してくる。やがて誰しもが予測しなかった出来事が起きる…。

「夜明けの祈り」と同じ監督とは思えない。あと「人生はシネマティック」の主人公がこのエロいヒロインだとも思えない。わお…って感じの作品でした。正直ラスト15分の展開で評価一気に上がりました。一捻りあるブラックコメディ的な。いやぁそういうことかぁってなりましたね。最後に息子がマルタンに向かっていう冗談がマジで最高。

あと何よりも面白かったのは、主人公のおっちゃんがヒロインの不倫とかそういうのに全く絡んでないのに当事者意識全開なところ。いやお前関係ねえけどなって言いたくなります。ストーカー気質な人達って関わりたくないけど傍目から見るのは楽しいですね。

尺は短いけど結構退屈に思えました。ラストが面白かったのでこれから見る方最後まで諦めず！

良くも悪くもトンチンカンなお話。パン屋のおじさんの毎度のアクの強いキョトン顔がじわじわ面白くなってくる。そして夫人の男たらし感が凄い。田舎暮らしでよく非難されないなあと思うレベル。3、4人おじさんが並ぶシーンの微妙な空気感と弱々しさも絶妙。映画的には平凡だけど、シュールとしてみると面白い。

タイトルとチラシのイメージで

夫人が潰れかけのパン屋を復活させる話と勘違いしてました。。全然違いましたね。。妄想エロ！！

ストーリーは別モンだけど『仕立て屋の恋』にテイストが似てると思いました。

要は小説オタクのパン屋さんのオッサンが小説『ボヴァリー夫人』と同じ苗字の夫婦が隣に引っ越してきて、その若奥さんの美貌に１０年ぶりに性欲が復活！！小説と重ねて妄想も爆発しストーカー行為も何のその！！自らは手ぇ出せないものの…目撃した奥さんの不倫に悶々として、嫉妬、やがて余計な事してしまったために…歯車が狂い始める…。そんなお話。

うすうす感じてはいましたけど、こういうムッツリスケベなオジサンが登場するの大好きなんですなぁ。。恐らく将来の自分を見てるんだと思います。。
コレは面白いですよ…。。フェティシズムを感じます。

大事な要素として奥さんの魅力がいかほどか…という事なんですが…
文句なし！！！さすがフランス女性！！
色白！！爆乳！！くびれ！！うなじ！！爆乳！！
ジェマ・アータートン…知らないけど何故かほとんど映画見てる。。全く注目してなかったわい。

そしてこの旦那さん役が……ジェイソン・フレミング！
皆さん初期ガイ・リッチー作品を覚えてらっしゃるでしょーか？
そう『ロック、ストック…』でいうとあの４人のうちの１人にいた彼。別のジェイソンに完全にもってかれて映画界から引退したと勝手に思ってましたがちゃんと続けてらっしたのですね。久々出会えて嬉しいですよ。

この主人公のパン屋にも大チャンスを訪れて、ボヴァリー夫人が背中を蜂に刺されて「毒を吸って！」と懇願されるシーンがあるのですが…興奮度マックスでしょうね、分かりますよ！！

ちなみにベッキーよろしく不倫シーンですが…何故かブラジャーを外さないというコアなプレイを…おっぱいＮＧの女優かと思いきや爆乳すぎてはみ出ちゃってるという結果、裸よりエロいというプロ魂あり。

どんなヘンタイ監督かと思ったら女性監督ですか！！！非モテ男性の気持ちをよく分かってらっしゃる。。

そして、なんやかんやあってのラストが秀逸過ぎる！！好きだな～コレ。

• #片腕２０１５年公開映画