デウス三部作の三作目。二作目も尖っている内容らしく、見てみたい。

ある日、主人公のデウスは神の使いに大金をもらう。近くの湖で自殺しようとしていた女性ジョアンナを助け、修道院に匿ってもらい、金銭的援助を続ける。

その後、石油王の王子と大金をかけたギャンブルをするようになる。しまいには王女を賭けた勝負に勝ち、王女と生活することになる。しかし、王女はデウスのお金を持ち逃げしてしまい、さらには国家転覆の疑いをかけられ逮捕されてしまう。

触りは面白かったが、なぜかノレなかった。ただ、コメディが展開される中、時々現れるキリスト教的な神々しいショットに目を奪われる。

また、政治批判的な要素かなと思う箇所があったが、ポルトガルの歴史を知らなかったので理解できなかった。

刑務所のシーンはミッドナイトエスクプレスを思い出した。

素晴らしい喜劇

欲望の権化ジョアン・デ・デウスの生き様、パターン3。
瞬く間に溢れ出すモンテイロ監督の"好き"好き"好き"、
女、金、力、、欲望、、
圧巻のオペラ座シークエンス、息を呑む規格外の濡れ場、ブレッソン「スリ」とアリアドネの糸の如き陰毛が絡み合う強烈で鮮烈なラスト、
挑発的なブラックユーモア、自由に羽ばたくが如き即興に職人芸とも言うべき長回し、飽くなき反骨精神に尽きせぬ笑い、
永遠の反逆児、永遠の少年、
人間の持つ唯一無二の独自の心が丸裸で高らかと歌う真の人生讃歌。