【2009年キネマ旬報外国映画ベストテン　第7位】
『EO イーオー』イエジー・スコリモフスキ監督作品。カンヌ映画祭監督週間に出品され、東京国際映画祭でもコンペに出品、審査員特別賞を受賞した。

スコリモフスキらしい静謐だが変わった物語と演出が堪能できる作品。前科のある男が隣の建物に住む看護師アンナに惹かれるという物語。

なんとも変態的。4日間、アンナの部屋に忍び込み愛情表現をする。同時に男の前科の真相も描かれていく。

もちろんその真相は可哀想なものだが、だからといって赦されるわけではない。直接的には描かれないが、男がどう育ってきたかという背景も想像させるのが上手いあたり。

愛をどう伝えるのかが分からないまま大人になった男の悲哀が伝わってくる。女性に対する執着が怖くもあり切なくもある。

エッジの効いた撮影や演出も非常に面白く、スコリモフスキらしい個性が爆発している。小品だが非常によく出来た作品。

• #キネ旬外国ベストテン2009
• #第61回カンヌ国際映画祭
• #第21回東京国際映画祭

遠い昔、物心もつかぬ頃、
放置された廃屋に忍び込んだ思い出がある。

幼い私と幼馴染の女の子。
今考えると、彼女の家族の持ち物だったであろう、
そこは木の中にある家だった。
巨大なクスノキと寄り添うように、
或いはその木にようやくもたれ掛かって建つ家。
木漏れ日の差す中で、煤けた匂いは輝いた。
ミシミシと一足毎に崩壊の兆しを音で知らせ、
パチパチと何かが爆ぜる小さな音、
表では厚く積もった枯葉の時折一斉に騒ぐ音、
何もせずとも絶えず耳に聞こえた。

息を殺して、緑の匂い、埃の匂いのなか、
聴こえる全ての音に耳を澄ませた。

夕方の音が静かに滑り込み、
何時しか全てを支配するまで、

私たちは、ただそこにいた。


それが鮮明に記憶に残る、私の「音」の原体験。

本作を観てふと思い出したその記憶。
音は、見もせぬ姿形を思わせ、時に美しい映像を、時に恐るべき不安を、心に殴り書きの様に残して通り過ぎていく。

物語に台詞は極限まで排除され、ドラマを過剰に盛り上げる音も効果もない。
全てはなお忍ぶような吐息と共に。
足音、風の音、遠くに聴こえる鳥の鳴き声、布の擦れる音、そして蝿の脚の動く度にたてる音。
自然と生活の音は、切れ味鋭い映像にリンクし、
底知れない奥行きをその世界に与える。

その結果もたらされるのは、今我々の目の前ておこっている事は、「映画」であるということを忘れる程の没入感。
ドキュメンタリータッチである訳ではない。
擬似体験的に造られている訳でもない。
寧ろ、映画的な手法が多用された、非常にテクニカルな「映画」だと思う。
しかし、音像は例えば手の中に泥の感触、頭の上に降る雨の目の前に滴る様、そして土や火や雨、血の匂いまで、聴覚は我々の実体験の記憶を掻き立て、他の味覚を除く三感をフォローし、歪んだ主人公の心象への一体化を促す。

整然とした夢の中のような物語。

彼の想いは共感を呼ばないものだとしても、
一つの愛の形には違いない。

彼の孤独は、他者からの共感を寄せ付けない。
また、他者からの承認を受け付ける窓口を持たない。

君は、生きていた。
僕も、出来ればそこで生きたかった。
でも、それが出来ないことは
僕が、一番よく知ってる。

いや、僕しか知らないんだ。

画は最強。中身も最強。
画の美しさに最初から最後まで
息呑んだ美しさ👏✨
ポーランドらしいというかそこは
目で見てほしい一作。

とあるおじさんが、隣の家の
好きな人を監視しているんだけど
その人がレイプにあってしまい
それを観てさらに恋の速度が
上がってしまうおじさんのお話。

おじさんの癖やばい！！！
ピュアピュアで襲ったりはしないんだが
もっと他の方法あるでしょ....

おじさんの愛は加速していき
家に侵入したり指輪買ったり
挙句、途中までマニキュア塗ってる
爪にマニキュア塗り出した笑笑！！
それでも見つかりたくないおっさんの
動きはちょっとうけた笑笑...
この女の人の家も襲われた直後なのに
入りやすい問題....

新聞に、マニキュア塗る変態！は
さすがに恥ずかしいね笑笑😂🌸！！

最後は、無駄に余韻と儚げさが笑
無駄じゃないか😂偏愛映画の誕生。

• #☆あかね的発掘良品☆