愛に関する短いフィルムの作品情報・感想・評価

「愛に関する短いフィルム」に投稿された感想・評価

324

324の感想・評価

4.0
覗かれていた女が逆に関与し始める中盤からもっぱら面白くなる。そこにあるのに表現できないだけ的な、真逆なアプローチ。変わり続ける関係が楽しい。
俺はこういう映画が撮りたかったんだpart2

童貞が女の部屋を望遠鏡で覗き見してる時点で最高。パトリスルコントの仕立て屋の恋を思い出した。
何回もセックスを覗き見しちゃっては頭を抱えてるくせに、「アイスクリーム食べに行きませんか」って誘っちゃうのがウケるし、OKされてミルクの台車振り回すのも笑った。
隠せばいいのに、何もかも正直に全部言っちゃうのもわかる。

童貞は好きな女とセックスしたいのではなく、同化したいだけ。好きな女そのものになって、そこから見える景色や心情が知りたいんだ。
そんなことを思い出して、ラストシーンにすごいカタルシスを感じた。
1つの部屋なのに、3つ部屋があるように見えるのがおもしろかったな
心ってのも1つじゃなくて複雑なんだよね。

愛の1つに相手になにも求めないことがあるかもしれないけど、一緒にアイスを食べに行く時間はほしいよね。
KojiOnishi

KojiOnishiの感想・評価

4.7
心鷲掴みにされました。(笑)
セリフは最小限で、あとはキャストの表情や仕草でムーディーに物語が動いていく感じは、映画素人の僕には衝撃だったし、最高やった。
あとはもう、、言葉に出来ない良さで満たされる映画でした、トホホ、、、
デカローグ以降のキェシロフスキは、それ以前には欠けていた映画的魅力を別人の如く存分に作品に盛り込んでいるから、どんな心境の変化があったのかと思うもののやはり素晴らしい。

内容は一言で表すとストーカーの物語でしかないのだけど、ヒッチコックの名作である裏窓がそうであったように覗く者と覗かれる者という関係はまさに映画的なテーマで、ストーカーの主人公を通して映画的行為の哲学に思いを馳せられるのが面白い。

おそらく参考にしたであろう上記の裏窓の他にも他作品のオマージュが散見され、わかりやすいのが同じポーランド人監督であるポランスキーの水の中のナイフやウェルズの市民ケーンのオマージュなのだけど、そういうオマージュは以前の作品には見られなかったもので、ここからも彼の心境の変化が窺えるようだ。

デカローグ全体がそうであるようにこの作品もテーマや描かれていることはシンプルであるが、それ故に演出や照明等表現に趣向が凝らされていて、結果映画として目を見張るものとなっているのが素晴らしい。

しかしこの映画のテーマ曲、見ている間似たフレーズの曲が何だったのか思い出せす非常にやきもきしたので、思い出したらコメントで言及してやろうと考えている。
メモ帳

メモ帳の感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

作品の舞台装置と、物語の構造が素晴らしいです。
女性の住んでいる部屋が、奥行きのない横長の部屋なのです。まさに演劇の舞台上みたいな場所です(反して、主人公が覗きを行なっている部屋は、暗くて正方形である)。そして、この女性の部屋には窓ガラスが3つあります。それによって1つの部屋なのに、あたかも3つ部屋があるように見えます。右の窓からはベッドが見え、真ん中の窓からは創作中の絵画が見え、左の窓からは玄関とキッチンが見えます。これはそれぞれ、この女性の欲望(右の窓)、心の奥(真ん中の窓)、他人に見せるための表向きの自分(左の窓)ということなのではないでしょうか。

二人が置かれた反モラルな状況とは反対に、どんどんプラトニックな関係で結びついていきます。
右の窓から見える女性の部屋には赤いベッドシーツ、赤い椅子、赤い電話など、赤色(さらに言うと、カフェのシーンで女性が頼むのも赤ワインであり、創作している絵画も赤を基調とした絵である)で溢れているのですが、女性が自分が覗かれている事に気づくと、主人公からもっと見えやすいようにベッドの位置を変えるわけです。この時に赤いベッドシーツをバサっと取って白くします。これは、その前に主人公が女性に接触を試みた時に渡したミルクの白でもあり、この後の二人が辿る関係を表しているのではないでしょうか。そして主人公が手首を切り入院した後のシーンでは、白いネグリジェを着て白いベッドの上で主人公が部屋に戻ってくるのを待つのです。
ここからこの映画の主人公が女性の方へと移り、主人公の男の事を調べ始め、反対に男の部屋を覗き始めるという反転を経て、ようやく本当に交差するわけです。
【付記】『デカローグ 』(全十戒)

第1話 「運命に関する物語」/第2話 「選択に関する物語」/第3話 「クリスマスイヴに関する物語」/第4話 「父と娘に関する物語」/第5話 「殺人に関する物語」/第6話 「愛に関する物語」/第7話 「告白に関する物語」/第8話 「過去に関する物語」/第9話 「孤独に関する物語」/第10話 「希望に関する物語」

「第5話」と表題の「第6話」が劇場映画用に再編集された。
Nishmarra

Nishmarraの感想・評価

4.5
やってることはサイレントやんな。
覗く覗かれるの関係性の逆転とかかなり滑らかですっと入ってくる。キェシロフスキを見てていっつも感じるこのすっと感ってなんなんやろう。
yuien

yuienの感想・評価

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『アンナと過ごした4日間』といい、現実では拒絶される窃視という行為も、こうしたアートフィルムの中では純粋な愛の形として描写されがちだよね。客観的に観察すれば、彼達の清らな感情を見出せるけれど、実際に同様なシチュエーションが身近に起きたら、その本質を見過ごしてしまうに違いない。
momo

momoの感想・評価

5.0

愛とは、ってなった

キェシロフスキは語り方が芸術家肌すぎる
お母さんが、恐らくいちばんマトモな人間なんだけど若干ホラー
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