アンナと過ごした4日間の作品情報・感想・評価

「アンナと過ごした4日間」に投稿された感想・評価

あのささやきを聞かせて


絶対に相容れることのない愛情、レオンが不器用でいかに弱いか知っている視聴者だからこそ、この歪な愛が悲壮的に映る。

導入、不気味に劇伴がささやきながらレオンが斧を手にするシーンによって、共感の余地などないような人物像を想像させる。シナリオの時系列も、彼の歪さを湛えるように混濁する。
だけど、混濁した時系列を沿ってゆくごとに、どんどん彼の境遇を理解して共感を寄せてゆく。2人の間には絶対に通じ合えぬ溝があり、だからこそレオンの逢瀬は絶対に叶わない。もしレオンがそれを理解しているならばなおのこと辛い。

絶対に叶わないという壁、どうしようもない現実の軋轢。向き不向きはかなりある、しかしいつかまた観直したい。
Catooongz

Catooongzの感想・評価

3.6
一方的に恋愛感情を抱く男の悲しいお話ですが、彼女の家に忍び込み主人公が右往左往するシーンは喜劇のようにもみえる。廃墟と化した街が印象的。人物を捉えたショットもまるで暗い絵画を見ているような気分になります。ラストは絶望でしかない。。
いち麦

いち麦の感想・評価

4.0
《イエジー・スコリモフスキ特集》きっかけがどうであれ対象への激しい執着が始まったらそれは愛なのだろう。レオンの朴訥でいじらしい姿と陰惨な半生に胸が詰まる。カットが絶妙で時間が切り替わる瞬間が心地良い。
学生時代に観て以来ずっと忘れられなくてもう一度観たいと思い探し回ったがなかなか見つからず、、、
でも今は本当便利なったよね!TSUTAYAの宅配レンタルで念願叶って観ることが出来ました!

不器用な愛を描かせたらスコリモフスキの右に出る者はいないんじゃ無いかなと。

『早春』は若さ故のリビドーの暴走から迎えた悲劇的な結末とは違い、とても静かで哀しい純愛(おおいに歪んではいるが笑)
なかなか斬新な作品
セリフがほとんどないのに内容が入ってくるのは、面白いな〜。でも報われない絶望に包まれた作風は見ていてしんどい、、

ポーランドの作品は初めて見たかも!
冤罪から始まる恋心が暴走していく過程は恐ろしい。静かに犯罪をする人が一番怖い
apple

appleの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

始まりの雰囲気から、自分の想像と思い込みで、これは苦手な映画かもとイメージを決めて観てたら。

こうゆう犯罪が絡むお話は見るのがしんどいし、途中でも帰ろうかな、とも思ってたら。

実際見てて彼は本当に気味が悪いし。

が、しかし!
最後の最後まで観たら、感想が180度変わる。
まったく違う映画だった。

これはホラーでもサスペンスでもなく、ただ切なくて寂しい純粋な恋愛映画。
R

Rの感想・評価

2.5
現在・過去をシャッフルしながら、ある中年男が一人の女性を愛する姿が描かれる。中年男は、その女性がレイプされている場面に出くわしただけで罪を問われ、その後、その女性の部屋に忍び込む。
部屋に忍び込むという犯罪行為の最中に「女性を愛する行動」を見せるが、歪んだ純愛映画といえるだろう。

イエジー・スコリモフスキ監督の17年振りの新作だが、いかんせん画面が暗過ぎる。
日光が見られる場面がレアなので、陽のあたる場面が際立つ。その風景は強く印象に残る。

物語としては、ドキドキさせられる場面もあるが、だいぶ前に観た「早春」(ジェーン・アッシャー主演)ほどのインパクトは感じられなかった。

期待とのギャップがあった。
ネムル

ネムルの感想・評価

4.7
三回目くらい?
童貞映画の雄、スコリモフスキの傑作。
もう見飽きたわと思いつつ、じめじめとした雨降るなか見返してしまう。
ゆうゆ

ゆうゆの感想・評価

4.4

好きな女性をただ覗いているだけでは
満足できなくなってしまったおじさんの
想いが暴走し 彼女の家で不法に同じ夜を
共有したドキドキの4日間。
穏やかなタイトルに反して描かれる内容は
純愛以上変態未満なおじさんの小さな恋の
物語。片思いを拗らせすぎた冴えない
おじさんの偏愛の記録

フリッツホンカさんのような怪しげな
雰囲気を漂わせ「ドアロック」のような
猟奇的な人物像を彷彿とさせながら
その中身はとても繊細で小さな器の持ち主。
大胆に忍び込んだ割にやることは
拍子抜けするほど微笑ましくて あれなら
放課後好きな女の子の縦笛をこっそり
咥えてる小学生の方がよっぽど悪どい
気がする

一見 完全な変態映画なのに この作品の
凄いところは これまでの悲惨な境遇を
垣間見せ彼の不器用な一面や孤独な
人生の片鱗を知ることで彼の心理に
いつの間にか寄り添い 彼女に対しての
純愛ともとれる素朴な奇行の数々に
嫌悪感よりも切なさを感じてしまうこと

彼らの間にはこの先も決して埋まることの
ないであろう忌まわしい因縁の過去が
あって彼女にとっては丸ごと消し去りたい
記憶であり 彼にとっては 彼女に傾倒する
要因となった鮮烈な思い出となっていた
ような そんな気がする

愛おしい人に触れれそうで触れられない
名前さえも気軽に呼べない臆病な男が
真っ直ぐに注いだ ひたむきで歪な
一方通行の愛
報われることのない悲しい片思いの
行く末がなんとも切なくて 思わず彼を
ぎゅっと暖めてあげたくなる

彼女を見つめる彼の背中には哀愁が漂い
その目はとてもやさしかった
akubi

akubiの感想・評価

3.8
よくかんがえると(いやよく考えなくとも)すごく気持ちがわるいことなのに、こんなに愛おしく思ってしまうのはなぜだろう。
忍ばせている足音とは真逆に、人肌恋しい彼の孤独がことことと、悲しげなオルゴールのように鳴っていたからかもしれない。

僕の夢の中で夢を見る君をずっと見ていた。堕ちていったダイヤモンド。あの壁はあるいは自分自身が創っているものなのかもしれない。今までもずっと。
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