アンナと過ごした4日間の作品情報・感想・評価

「アンナと過ごした4日間」に投稿された感想・評価

commonlaw

commonlawの感想・評価

4.0
『早春』のエモさをヒートアップさせ、曇天の暗さで覆ったような作品。感動。白い窓や、指輪などいつにもましてロマンチック。
思えばこの映画をイメージフォーラムで見たときから、自分はシネフィルとして人生を狂わせていったのかもしれない。

スコリモフスキの作品群を大体知ってる今となっては、彼が原点回帰して更にデカローグ以降のキェシロフスキに寄せたかのような異質な作品という印象を受けるが、やはりこのジメジメした世界観をじっくり映す作風や川を流れる牛の屍体といった不穏なイメージ等は何度見ても堪らない。

基本的に主人公の歪んだ愛情が気持ち悪い映画で、覗いてる窓に主人公の手がチラッと見える描写にも気持ち悪さが垣間見えるのだけど、お世辞にも美男美女とはとても言えない二人がそれを演じてるのが特異で逆に良いし、映像が良いから神聖にすら思える瞬間があって困る。

変な映画なのは間違いないけど、映像も作風も好みだから事ある毎に見たくなる作品で、最初に見たってこともあり自分の中ではスコリモフスキのベスト。
ベッド下からのショットがいい。主人公はストーカーだが、こんな風にしかコミュニケーションをとれない人間であるというところに切なさがある。
mtmg

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3.1
スコリモフスキの映画はスロースタートなものが多いと思う。だんだんと面白くはなっていくけど往年の「早春」とか「ムーンライティング」には及ばないかな。
otom

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3.8
こんなに壮絶な片思いも、キモいオッサンでなくイケメンだったら何の問題もないのでしょうね。不法侵入されてたら、そりゃふられるのは仕方ない。冤罪の方はともかくとして、許されただけ幸運な気がする。しかし、こんなにキモイ内容なのに、張り詰めた空気と映像の美しさはかなりのもの。不器用な男が不器用過ぎて、それが切なさを深くする。良作。
本当に素晴らしい映画でした。決していい気分になる映画ではないけど、とても儚く美しいシーンもある傑作。スコリモフスキはいつも音楽良いすね。
T

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4.3
川で牛の死体が流れてくるのを見た後に、女性が納屋でレイプされているところを目撃してから、その女性が気になって仕方が無い男。スーパーで出会って意識するのはともかく、家に忍び込んで、ほつれたボタンを直すシーンの気味の悪さよ。祖母の死によって大粒の涙を流す純粋さを持ち合わせていることは、最も恐ろしいストーカーになる可能性を秘めているということかもしれない。警察での取り調べ⇒風呂でうたた寝から目覚めるカットの繋ぎが最高。叶わぬ恋に溺れてしまった孤独な男の悲しき物語だ。アンナの家の窓から出ると、男の精神的な潔白を示すように、純白のシーツが幾つも干されているのが印象的だった。時系列の工夫も見事。
堊

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3.9
冒頭で反復されるストーカー描写や度々姿を見せる「鏡」でこの監督が『早春』と『出発』の監督だということはわかる。が、しかし鮮烈な色彩は本作では一見すっかり鳴りを潜めたように見える。『アベンジャーズ』に出演した際に「一本の映画を撮るよりもこうした映画の端役に出たほうが金になる」なんてスコリモフスキ自身がシニカルに語っていたとおり、本作はおそろしいほど低予算だ。本作には決して『アベンジャーズ』に出るような有名俳優は当のスコリモフスキ本人を除いて出演していない。だが、それでも本作はわかりやすく「エモい」。それは決してハンスジマー風にうるさく鳴り響くサウンドトラックやそれと同期させた編集のせいではまったくない。にもかかわらず、この映画に奇妙な愛着を憶えるのは、もっぱらそのごく僅かなポーランド映画で名が知れているだけの"無名俳優”にすぎないアルトゥール・ステランコの演技に拠っている。なぜそこでコケるのか、なぜそこで落とすのか。不格好でありながらなぜか落ち着いてしまう二度の貧相な椅子への着席は痛ましく画面を震わせつつもそれを見ているわたしたちに笑みをこぼさせる。そして画面内を運動で満たす彼に呼応するかのように鮮やかにカメラは彼を伴って灰燼の中を滑らかに横移動してみせる。終盤で取調室に至りはじめて目をあけて向かい合うふたり。決してその互いの指にクロースアップしたり伴奏を差し込むようなはしたない演出は控え、ただ彼女は立ち上がる際に決して彼に対してかつてみせたことない愛おしさでもって机の木目をゆっくりとなぞる。彼らの触れ合うことのなかった喜劇はここでようやく悲劇へと結実する。我々はこうして本作が決して簡単に要約されてしまうような地味で静かな作品ではなく、そして、スコリモフスキが「エモ」の人であることを思い出す。
覗きの映画というのはけっこうあって、メインテーマじゃなくても覗きのシーンがある作品は数知れず。そんな作品をみるといつも思うのだけれど、
なぜ夜なのに厚地カーテンを引かない??
なぜそんなに窓の近くで着替えをする??
…と。思いますよね、誰でも。

本作は今をときめくスコリモフスキ監督の覗き映画ですから、そのヘンタイ度は推して知るべし。かる〜い出来心からのライトな覗きではない。度数マックスです(^^;)

それでも私は本作を嫌いではないし観てよかったと思う。それは湿った映像の美しさと、社会的に報われない主人公の抑えきれない歪んだ愛や哀愁が融合して胸を締め付けられるから。ラストシーンも秀逸。静かなる変態世界に興味ある方は是非。
Nagi

Nagiの感想・評価

3.0
異様な映画なのはいいのだが、それを支える脚本が脆弱かつその描き方が雑過ぎて、何のために異様な場面を用意したのか疑ってしまった。
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