ロバート・クレイマーから送られた広島についてのテキストから派生した監督の随想？ここでも悲惨な過去としての歴史ではなく、これから更新されて行く歴史への眼差しがある。日本人から、韓国人からの証言が広島という場所の意味を浮かび上がらせる。諏訪監督は傷痕ではなく我が息子へカメラを向け始める。

• #tjr2018

自分にとって映画とは、現実逃避ではなく、忘れていた現実を思い出すことなんだと改めて思った。世界と個人の対立こそ映画なんだ。
長男、ミシンをかけるおじさん、ストリートミュージシャンの美しさ。広島を捉える横移動のカメラ。ずっと文通していた二人が出会う瞬間のスリルとときめき。何かの解決や答えではなく、何かが新しく始まる予感に満ちたドアの開くガチャっという音で映画は終わる。To robert。

「2台のカメラが互いに見つめ合うような状況を生み出したいと思っている」