巨匠F・ワイズマン監督、記念すべき40本目の作品。施設、団体、制度などを題材としてきた監督が今回対象としたのは、ニューヨークのクイーンズ区にあるジャクソン・ハイツ地区である。同地区は人種の坩堝として知られており、167の言語が話されている。中南米の各国に加え、パキスタン、バングラデシュ、インド、タイ、ネパール、チベットなどの国々の大きなコミュニティが存在する。ワイズマンはこの町のあらゆる面を見つめていく。教会、モスク、シナゴーグ、スーパー、レストラン、集会、パン屋、コイン・ランドリー、議員事務所、クラブ、ストリート…。また、ジャクソン・ハイツはリベラルで有名な町でもあり、セクシャル・マイノリティの活動にも視線は向けられる。移民を巡る状況がかつてないほど大きな世界的関心事となっている現在、その象徴的な存在とも言えるジャクソン・ハイツに焦点を当てる意義は極めて大きく、ワイズマンの面目躍如たる重要作である。
マサチューセッツ州のボストン市庁舎では、警察、消防、保健衛生、高齢者支援、出生、結婚、死亡記録など数百種類ものサービスを提供している。「一つの都市が変われば、その衝撃が国を変える」と語るマ…
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>>続きを読む美しく穏やかな内海。小さな海辺の町に漂う、孤独と優しさ。やがて失われてゆくかもしれない、豊かな土地の文化や共同体のかたち。そこで暮らす人々。静かに語られる彼らの言葉は、町そのもののモノロー…
>>続きを読む精神科診療所「こらーる岡山」に集う様々な患者たち。病気に苦しみ自殺未遂を繰り返す人もいれば、病気とつきあいながら、哲学や信仰、芸術を深めていく人もいる。涙あり、笑いあり、母がいて、子がいて…
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桜の花の蕾が膨らんで、満開の季節の訪れを誰もが感じている大阪・キタ。中崎町にある古い木造のアパートで、白骨化した老婦人の死体が発見された。警察は実況見分で、アパートの周りの捜査や関係者へ事…
>>続きを読む非西欧圏で初めてノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴール。イ ギリス植民地時代のインドを生きたこの大詩人は、詩だけでなく歌も作ってお り、その数は二千曲以上にものぼります。「タゴ…
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