事故現場にあった乗用車のコラージュが象徴的。鑑賞者の追跡を拒絶する物語の集合体。その欠片に惹きつけるものがあったので、物語の因果関係をつかめない苛立たしさがあった。仏教的イマジネーションが炸裂した長回しは印象深く才能を感じる。

ブログを更新しました。 『【東京フィルメックス】「消失点」衝撃的な映像が、人の死というものを語り続ける。』
⇒ http://ameblo.jp/yukigame/entry-12100314137.html

ブンミ系だったw
警察を取材する事件記者、不倫している工場経営者、娼館で雑貨を売る女。
一見関係ない幾つもの物語の断片が、やがて一つの消失点に向かって収束してゆく。
まあやりたい事は分かるが、断片化しすぎ。
特に前半は細かすぎて興味が続かない。
途中で仏教の僧侶が、自分の見た長くて奇妙な夢の話をするシーンがあるのだけど、この映画自体がある意味夢の様な構造。
ブンミもそうだったけど、生と死が入り混じる独特の死生観は、タイ文化の大きな特徴かも知れないな。
興味深いが、ぶっちゃけ面白くはない。