ヒトから生まれ、ヒトとは成れぬ事を定められたモノが在った。摩滅しゆく心に灯るは無数の光、己を取り巻く総ての生命という輝き。往くべき処を悟るモノ、還るべき温もりを示す者。其々が其々の“生”を…
>>続きを読む夏目は小さな雪だるまのような妖と出会い、モコモコと名付ける。話を聞けばそれは「暖かいものを探している」というのだが…。モコモコが触れたものは全て凍ってしまうため、寒いと嫌がるニャンコ先生を…
>>続きを読む小さい頃から、他の人には見えない妖(あやかし)を目に映すことができた夏目貴志。 亡き祖母レイコが勝負をしかけ、負かした妖に名前を書かせた契約書の束「友人帳」を継いで以来、自称用心棒・ニャン…
>>続きを読む『聖なる泉の少女』は、ジョージア(グルジア)の南西部、トルコとの国境を接するアチャラ地方の山深い村が舞台である。村には人々の心身の傷を癒してきた聖なる泉があり、先祖代々、泉を守り、水による…
>>続きを読む倫(ロン)敦(ドン)から届いた思わぬ贈り物によって、チセは奥底に沈めた記憶を思い出す――。 幼き頃、ひとに見えざるものとひとの無理解に怯えた日々を。 それらから逃げた先に存在していた不思議…
>>続きを読む「石起こし」 森の中で、小さな妖怪・ミツミと出会った夏目。岩鉄という 神格の妖怪を、深い眠りから覚ます「石起こし」の役を任されているという。しかし褒美の酒をめぐり、ニャンコ先生や妖怪たちが…
>>続きを読むモノノ怪生まれるところに何処からともなく現れ、モノノ怪を斬り、祓い、そして鎮め、救う——謎の男・”薬売り”。此度、薬売りが現れたるは、女たちの情念が渦巻く”大奥”。豪華絢爛で荘厳美麗な世界…
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