聖なる泉の少女の作品情報・感想・評価・動画配信

「聖なる泉の少女」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

泉は枯れ、川も濁り、このままでは魚も生きていられないと池に放つが、その現実的な行動と水面を歩く神秘現象との組み合わせが印象的。

跡継ぎに躊躇いながらも、水に人を治す力など無いという兄の言葉に反発する。

様々な葛藤や対比で二つのものを並べて見ていく構成が深い。

「マイ・ハッピー・ファミリー」もそうだが、作中のジョージア人は惚れ惚れするほど歌が上手い。
民話ベースをここまで洗練された内容にしているのは壮麗と言える、そして少々特殊な古いものが物語をノーブル化させる、ヒロインは少女というか乙女。

「聖泉水魚に癒されながらも葛藤の渦」を見事に表現しており、自然美・思想・芸術・文学的な側面も持ち合わせている(がっつりオカルトも良い)他の人のレビューも参考に。
終始彩度の低い画面に映る透き通った水や深い霧から気温の低さや風邪や空気の冷たさ伝わってきた
基本的にBGMが無い中所々で流れるジョージアの伝統的な音楽(多分)や工事現場の騒がしい音が印象的
話の内容自体は結構わかりやすい。ジョージアに伝わる民話がベースになっているんだとか

桶の中で浅い水に使ってどこか窮屈そうな魚が主人公ナーメの姿と重なる
終始画面が暗いからこそナーメがメラブと初めてちゃんと言葉を交わしたシーンやギオルギが父と楽しげに話すシーンに差し込むあたたかい陽の光が際立っていた
途中に出てきた街や工事現場の殺風景で冷たい雰囲気が美しく雄大な自然と対照的で印象に残った

静かで美しい映画だった
sc

scの感想・評価

4.0
自然の景観に惚れ惚れする。冒頭からタルコフスキー並みに水さわりまくってリスペクト感じた。
coccon

cocconの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

静かな雪景色の中の映画でした。その中で白い魚がまた映えて素敵でしたよ。
おうちの跡継ぎ問題は難しいですね…。子供たちがどんな選択をしようとも間違ってはいないのではないでしょうか、勝手なこと言いますが。時代の変化もあり、来るべき時が来たという感じで。
男兄弟たちの歌う歌が素晴らしいハモリで驚きました。
学校にいた女の子はとても可愛かった。
ラストの彼女の選択は、良かったと思いました。
泉を守り継ぐという生きがいの消失感を覚える父と、自身を支配する環境への違和と、外界への憧れに葛藤する娘を描く。ナーメの心情は泉の枯渇と、自身の存在は魚へとリンクしているように見えた。

厳かで閉ざされた生活を送る親子の世界に、壮大な自然と、開発が進む場面が差し込まれていて、”真の進歩とは、物質(文明)と精神が時を併せ発展した時だけである。”というセリフの意味を考えさせられる。
ジョージアの山の中にある村。傷を癒すという聖なる泉で治療する家族は、娘に継がせようとする。だが娘はとある青年に恋をし、自由になりたいと願う。だがある日泉が…という話。

ジョージアの静寂の雪景色が不穏なほど冷たく美しい。そこに放り出された白い魚。小さな桶の中でしか泳げない姿が娘と重なる。
説明を一切排除してるからあまり意味を汲み取ることは出来ず、ワンカットが長く水の音だけや歌だけ流れたりするので一度心地良く寝落ちをかましてしまった。
民族音楽や風景で存分にジョージアを感じることが出来る。
ハチミツ舐めてるシーンが美味しそう。
monaminami

monaminamiの感想・評価

4.8
どうしたって魅力されてしまう国、ジョージア。素朴すぎるスピリチュアルな水のお仕事してる父と娘とその家族の模様が淡々と綴られている美しく静かな映画。それぞれの生き方を祖国の元で、って歌う男兄弟と悩む少女のラストシーンはあまりにも美しくて溶けてしまいそう。
その邦題からアカンこと思いついてしまう邪心だらけの心も洗われました!
otom

otomの感想・評価

4.8
白濁して行く静謐なOPからインダストリアルな感じのダム工事とで人間が便利さと引き換えにしたものが浮き上がる。押し付け半分、宿命半分な少女の顛末の悲しさが寒々としたジョージアの風景で余計に悲しい感じ。異なる信仰であさっての方を向きながらも共通する祖国愛を持つ兄弟達を象徴とした複雑なお国柄で、最後の希望とも言える少女の立ち位置。巫女的ポテンシャル(ジーザス級)を持ち合わせつつも、個人としての選択をするラストは美しさや不安やら色んなものを孕んでいる。兄弟達のハーモニーが寒村に響き渡るシーンの波動がちょっと凄い。
jp

jpの感想・評価

4.5
絵作り完璧。間の取り方素晴らしい。間は魔、ちゃんと魔力宿ってた。
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