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婚約者の友人
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目次

婚約者の友人の作品紹介

婚約者の友人のあらすじ

1919 年、戦争の傷跡に苦しむドイツ。婚約者のフランツをフランスとの戦いで亡くしたアンナも、悲しみの日々を送っていた。ある日、アンナがフランツの墓参りに行くと、見知らぬ男が花を手向けて泣いている。戦前にパリでフランツと知り合ったと語る彼の名はアドリアン。アンナとフランツの両親は彼とフランツの友情に感動し、心を癒される。だが、アンナがアドリアンに“婚約者の友人”以上の想いを抱いた時、アドリアンが自らの“正体”を告白する。しかしそれは、次々と現れる謎の幕開けに過ぎなかった──。

婚約者の友人の監督

フランソワ・オゾン

原題
Frantz
製作年
2016年
製作国
ドイツフランス
上映時間
113分
ジャンル
サスペンス恋愛
配給会社
KADOKAWA

『婚約者の友人』に投稿された感想・評価

3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-254
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋先日鑑賞したルビッチの傑作『私の殺した男』、そのルビッチに敬意を表してフランソワ・オゾンの感性で描いたリメイク版『婚約者の友人』、感性豊かなエモーショナルな作品に仕上がっていました。

🖋前半部分はモノクロ映像の中で悲しみにくれる透明感が美しいヒロイン、アンナ(パウラ・ベーア)の視点で描かれています。眼前に現れた亡き婚約者の友人のフランス人は一体何者なのか?サスペンス的な演出も交えながら、ルビッチの原作通りに物語は進んでいきます。

🖋しかしながら後半部分は一転、オゾンの感性は素晴らしいですが、それがメロドラマの領域に昇華。。。これはこれで美しい物語なんですが、戦後の無情さや贖罪を描いたオリジナルの名作とは少し違う作品になってしまったのが残念です。やはり戦争の傷跡を鋭く描いた前作を超えることはできませんでした。。。それでもモノクロの画像が色付く演出、ヒロインの内的変化によって画面が仄かに色づく感性には拍手でした。

🖋またオリジナルのシンプルで明解なエンディングと違って、仄かな曖昧さと余韻を残すエンディングもオソンの感性なんでしょうね。。。

🖋本作、フランソワ・オゾン監督がエルンスト・ルビッチ監督による1932年の反戦ドラマをミステリー色を強めてリメイク。第一次大戦直後のドイツとフランスを舞台に、戦争で婚約者を亡くしたドイツ人女性と、そんな彼女の前に現われた亡き婚約者の友人だという謎めいたフランス人青年との心温まる交流と、青年が抱える秘密と葛藤を、モノクロとカラー映像を織り交ぜミステリアスなタッチで描き出しています。

😢Story:(参考: allcinema )
戦後間もない1919年のドイツ。戦争で婚約者のフランツを亡くし、悲しみから立ち直れずにいるアンナはある日、フランツの墓の前で泣いている見知らぬ男性と出会う。アドリアンと名乗るその青年は、フランツと戦前のパリで知り合ったと明かす。フランツとの思い出話を聞き、2人の友情に心癒されていくアンナ。最初は敵国の人間と抵抗感を抱いていたフランツの両親も、アドリアンの人柄に触れるうち、いつしかこの息子の友人を温かく受け入れていくのだったが…。

🔸Database🔸
・邦題 :『婚約者の友人』
・原題 :『Frantz』
・製作国 : フランス・ドイツ
・初公開 : 2016
・日本公開 : 2017/10/21
・上映時間 : 113分
・受賞 : ※※※
・監督 : フランソワ・オゾン
・脚本 : フランソワ・オゾン
・原作 : ※※※
・撮影 : パスカル・マルティ
・音楽 : フィリップ・ロンビ
・出演 : ピエール・ニネ、パウラ・ベーア、エルンスト・シュトッツナー、マリー・グルーバー、ヨハン・フォン・ビューロ

🔸Overview (参考:映画. com )🔸
「8人の女たち」のフランソワ・オゾン監督が、エルンスト・ルビッチ監督作「私の殺した男」の原作としても知られるモウリス・ロスタンの戯曲を大胆に翻案してオリジナルストーリーとして昇華させ、モノクロとカラーを織り交ぜた美しい映像で描いたミステリードラマ。1919年、ドイツ。婚約者フランツをフランスとの戦いで亡くしたアンナは、フランツの両親と共に悲嘆に暮れる日々を送っていた。ある日、アンナは見知らぬ男がフランツの墓に花を手向けて泣いているところを目撃する。アドリアンと名乗るその男は戦前のパリでフランツと知り合ったと話し、彼が語るフランツとの友情に、アンナもフランツの両親も癒やされていく。アンナはアドリアンに次第に惹かれていくが、実はアドリアンはある秘密を抱えていた。アドリアン役に「イヴ・サンローラン」のピエール・ニネ。「ルートヴィヒ」のパウラ・ベーアがアンナ役を演じ、第73回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。
Kota
3.9
“どうしても、伝えたい事がある。”

第一次世界大戦後、戦争により婚約者フランツを無くしたドイツ人のアンナはある日彼の墓の前で泣くフランス人の美青年アドリアンと出会う。敵対国であったはずのアドリアンの存在に戸惑いながらも、アンナは二人の秘密を知っていく…。

8割モノクロで進み、“嘘”のシーンだけがカラーになるというとても面白い作りで最後までずっと引き込まれる。フランソワ・オゾン“だからこそ”のミスリードも絶妙で、感情が揺さぶられてソワソワ。全編通して絵がとても美しく、起伏があるストーリーでもないのにこの没入感はさすがとしか言いようがないなぁ。
TOSHI
-
フランスの鬼才・フランソワ・オゾン監督が、エルンスト・ルビッチ監督の「私の殺した男」の原作にもなった戯曲を大胆に翻案した作品。オゾン監督初のモノクロ映画だが、「私の殺した男」よりも、更に多層的なミステリー作品になっていた。
1919年、第一次大戦の傷跡に苦しむドイツの田舎町。婚約者のフランツが戦死し悲しみに暮れるアンナ(パウラ・ベーア)は、フランツの墓に花を手向けて泣いているアドリアン(ピエール・ニネ)と出会う。フランツが留学していた戦前のパリでの友人(自分からそう言った訳ではない)で、パリ管弦楽団のバイオリニストだと語る彼に、アンナだけでなく、当初はフランス人というだけで彼を憎んでいた、身寄りのないアンナと同居するフランツの父親も、次第に心を開いていく(父親の診療所の患者であり、街の顔役であるクロイツがアンナとの結婚を申し出るが、アンナはフランツを忘れたくなく全くその気はない)。「私の殺した男」でも描かれていたが、フランス人と聞いただけで、ドイツ人が条件反射的に不快感を示す、戦後の雰囲気が印象的で、アンナ達も白い目で見られる事になる(フランツの父が、友人達に酒を奢ろうとすると、一人また一人と辞退する)。

濃淡に深みがあるモノクロームの映像が非常に美しく、胸騒ぎを誘われるが、アドリアンがフランツと一緒にルーブル美術館を訪れた思い出(展示されているマネの絵画が後々、焦点となる)を語り出すと、回想シーンがいつの間にかカラーとなりハッとさせられる。アドリアンは時に黙ったり泣いたりと謎めいているが、一緒にダンスパーティーに行ったり楽しい時を過ごしたアンナは、彼に“婚約者の友人”以上の感情を抱き始める。本作の原題は婚約者の名のFrantzだが(tを入れるのはミススペルで、フランス人がよくやる誤りらしい)、フランツを失った悲しみで繋がっていく、アンナとアドリアンの物語なのだ。しかしそんな中、アドリアンは自らの驚くべき秘密を明かす。
「私の殺した男」では、秘密は最初から観客に共有され、フランス人青年が嘘をつかなくてはいけなくなっていくプロセスに物語の軸があり、彼の視点による物語になっていたが、本作では秘密が伏せられ、ドイツ人女性の視点による物語になっている点が決定的に異なっている。
アンナが事実をフランツの両親に伝えるフリをすると、アドリアンは帰国する(アンナは両親には言えず、嘘を伝える)。アンナは真実の衝撃に自殺未遂までするが助けられ、一時はクロイツとの結婚も考えるが、アドリアンに送った手紙が住所不明で戻って来た事を契機に、彼を追ってフランス・パリを訪れる(意気揚々とした、戦勝国の風景を目の当たりにする)。最大の秘密は意外と早く明かされたが、痕跡を追う過程でいくつかの嘘が明らかになり、アドリアンと再会する事で、最も残酷な嘘に突き当たる。アドリアンに、そしてアンナにもある、綺麗事には収まりきらない、幸福な人生への欲望が露呈する事になる。

本作のテーマは、人生に耐えるための嘘だと言えるが、無垢な救いが感じられた「私の殺した男」に対してそれに終わらせず、現実のエゴイズムとそれに立ち向かう女性の強さを描く事がオゾン監督の目的だったのだろう。微かな希望がアイロニカルに表現されたラストシーンに、オゾン監督は壊れそうで壊れない女性を描くのが上手いと感嘆した。

モノクロとカラーを行き来する映像の煌めきが、素晴らしいが(セザール賞の撮影賞を受賞)、不満としては、監督が拘ったというカラーになる場面の基準が分かりにくかった。回想の場面もあれば、現実の場面もある。しかも回想の中にも、後で嘘だったと分かる場面もあれば、真実の場面もある。ラストシーンも含めてアンナの気持ちが高揚した時と考えたいが、アンナには残酷な、アドリアンの秘密が明かされる回想シーンもカラーなのは、納得がいかなかった。気持ちが高揚した時で統一するか、秘密が明かされる場面だけにすれば、完璧だったのではないか。しかし傑作であるのは間違いなく、語り口は古典的だが、ドラマチックかつエモーショナルで、上質なミステリーと思わせて、その枠を超えていく野心溢れる作品だ。

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