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ジョゼとピラール
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『ジョゼとピラール』に投稿された感想・評価

ドキュメンタリー映画「ジョゼとピラール José and Pilar 」は、2010年の映画で、ノーベル賞作家のジョゼ・サラマーゴ(1922-2010)と妻のピラール・デル・リオ(Pilar del Río)の名がタイトルの由来。小説「象の旅」の出版社のサイトからリンクがあり、日本語字幕付きの映画が無料で視聴することができる。

体調を崩しながらも「象の旅」を完成させたサラマーゴであるが、映画では、一見、無骨で近寄りがたい印象のサラマーゴが実は、ユーモアがあり、サインを惜しまないファンサービス精神に溢れた人物で、妻共々時間を一秒をも惜しんで働く人物であることがわかる。映画のファンには、「象の旅」は勿論、サラマーゴの社会正義が根底にある小説「白の闇」と、その後日談「見ること」を勧めたい。逆に小説「象の旅」のファンには、本作はお勧め。

ちなみに、本作の第3場 帰還(ACT III、The Return開始1時間18分)では、小説「象の旅」で霧の中で凍死しそうになった男が象の鳴き声に救われるエピソードの最後の部分をサラマーゴ自身が読みあげている。「ポン、と消えて無くなったのだ。オノマトペ(映画の字幕では擬態語)がなければ、彼が突然消えた様子を描くのに10ページは必要だったろう」(小説のp74に相当、小説では「男」と訳されているが、映画の字幕では「悪魔」としており誤訳。
AS
4.0
『白の闇』『複製された男』などで知られるノーベル文学賞受賞作家ジョゼ・サラマーゴの最晩年に迫ったもの。とにかく直情タイプの妻ピラールが強すぎるんだけど、それをウィットの効いた対応でいなしていくジョゼが素敵すぎて、イメージが完全に覆る。『ブラインドネス』特別上映会でメイレレスと一緒に鑑賞して感極まってる姿にはグッときちゃう
土偶
4.0
ノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの「象の旅」巻末にこのドキュメンタリーについて言及されていたのがきっかけで鑑賞。
マグロのように休むことを知らない旺盛な旅をするジョゼ&ピラール夫妻を長く密着取材しているんだが、この期間に「象の旅」を執筆していたのを目にして、再び本を手にするつもりだ。(本の賛辞の意味がようやく分かった)

旅先のエピソードでは、サラマーゴ原作の舞台に出るガエル・ガルシア・ベルナルが聞かれても困っちゃうよな〜と言う質問を、ほんとに会見で質問しちゃう記者に爆笑。

サラマーゴの妻(かつ秘書かつサラマーゴ専属のスペイン語翻訳者)ピラールが名詞の性別について指摘する部分、日本語にはない感覚を突かれてハッとなる。
映画で一貫してたのは、見ざるいわざる聞かざるの真逆を突っ走るピラールへの視線が常に優しいサラマーゴ翁。


無神論者のサラマーゴが生まれ変わるなら木になりたいって、ちょっと面白い。(無神論的考えに転生は共存するの?)

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