リバプールの作品情報・感想・評価

「リバプール」に投稿された感想・評価

話はシンプルで、船乗りが故郷に近い港に船が停まったので久しぶりに実家に帰る話。セリフはほとんど無し。この男、なかなか家に帰らず(帰れず?)無駄に野宿などをし、やっとの思いで家につくと、窓の外から中を覗くだけというw
登場人物の行動だけで心理を読ませるタイプ。
男が木を積んだトラックの荷台に乗るシーンで、荷台に一緒にカメラが乗り、パンを使いつつ男と山々を交互に撮るシーンが素晴らしい。

カメラはそう無駄に動かさず、必要最低限の動きで被写体を捕える感じ。ロッセリーニ的。
デジタルかと思うが、画面も美しく撮られている。雪山を歩く船乗りの赤い鞄が映える。

リバプール全然かんけぇねーじゃん とか思ってるとラスト、娘がポケットから出すアレがリバプールであった。
そして、その手遊びのカットで、娘の顔が意図的に画面からフレームアウトさせられる。
ここはブレッソン的だったりする。
tk33220

tk33220の感想・評価

3.9
少しカット尻に長さを感じるけれど、主人公が船を降りて故郷へ向かうまでの一連の流れが面白い。故郷へ戻ってきた主人公を偶然見てしまう男の視線がとてもサスペンスフル。