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ダゲール街の人々
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目次

ダゲール街の人々の作品紹介

ダゲール街の人々のあらすじ

自身が 50 年以上居を構えていたパリ 14 区、モンパルナスの一角にあるダゲール通り。“銀板写真”を発明した 19 世紀の発明家の名を冠した通りには肉屋、香水屋...、様々な商店が立ち並ぶ。その下町の風景をこよなく愛 したヴァルダが 75 年に完成させたドキュメンタリー作家としての代表作。人間に対する温かな眼差しと冷徹な 観察眼を併せ持ったヴァルダの真骨頂。

ダゲール街の人々の監督

アニエス・ヴァルダ

ダゲール街の人々の出演者

ロザリー・ヴァルダ

原題
Daguerréotypes
製作年
1976年
製作国・地域
フランス
上映時間
80分

『ダゲール街の人々』に投稿された感想・評価

4.7
先日レビューした『5時から7時までのクレオ』のアニエス・ヴァルダ監督の他作品がいくつかAmazon primeに追加されたので期間中にレビューしていく予定です!

相変わらずお洒落なジャケット写真の本作『ダゲール街の人々』は、監督が長年実際に住んでいたパリ14区モンパルナスの下町ダゲール街を舞台にしたドキュメンタリー作品。半径数十メートル以内の全員知り合いが経営する香水屋、パン屋、肉屋、美容室といった商店街の普通のおじさんおばさんの日々の暮らしをおさめているもの。

含蓄に富んだ綺麗な声のナレーションもつとめるアニエス・ヴァルダ監督との普段の親しい関係をしのばせるくつろいだ雰囲気が画面からほのぼのと伝わってくる。カメラを向けられていることからくる緊張が少しも感じられない。といっても単に日常描写を工夫なく見せているわけではなく、シンメトリーを活かした、老夫婦の横並びするグラント・ウッドの油絵『アメリカン・ゴシック』を思わせる大胆な構図とかラストの人を食ったような静止画風の動画とか素敵な遊び心もふんだんにあって観ていて飽きない。

70年代ダゲール街の日常に外部からアクセントをもたらすマレビトの役割を果たす奇術師🎩と心地良い郷愁を誘うアコーディオン🪗の音色が作品に彩りを添える。

フレデリック・ワイズマン監督のドキュメンタリーに似た穏やかな充足感を与えてくれる今作だが、一本3時間越えが普通の長大なワイズマン作品と違って80分で気軽にこの素敵な世界観を満喫できる点もおすすめポイントかなと思います!
4.1
アニエス・ヴァルダ自身が50年以上居を構えていたパリ14区モンパルナスの一角にあるダゲール通り。
当時はヴァルダが子育て期間だった事もあり、自宅から50mの範囲内で仕事をしたいと思い付き、目の前に広がる馴染みの商店街の風景、そこで仕事を熟す一般人に焦点を当てて1本の作品に仕上げている。
今作はドキュメンタリー作家としての代表作‼️

香水屋、肉屋、パン屋、床屋...様々な商店が立ち並ぶ。ダゲール街の人々の私生活もちょっとインタビューしたり、街中の人気マジシャンの芸を見せたり、1975年当時の流行、ファッション、髪型等の情報を掴めるし、その古さが妙に新鮮だったり、人間臭さ溢れる下町の情緒たっぷりで、観ているこちらまでニンマリしてしまう。

《ヴァルダの真骨頂》と言われるだけある、温かな眼差しと、冷静で確かなる観察眼を併せ持った秀逸品だった🌟
菩薩
4.5
おそらく金銭的にあまり豊かでは無いであろうが、それでも心は何一つ貧しく無い美しき「営み」の数々。その手から生まれた「生活」が誰かの「生活」となり、メルシーには当たり前の様にメルシーが返される。長年接客業をやっているとそんな当たり前の事がとても難しく、また希有な事象である事を痛感する。人と人との間に機械と余分な金銭が挟まれると、本来対等であるはずの人間対人間の間に突然序列が発生してしまう。彼等は欲しいものよりも必要なものを求めにいく、店主はその要求に応じ必要な対価を要求する。これがきっと本来の等価交換のあり方、金銭の用いられ方であろう。大量生産・大量消費が当たり前となった現代ではパイばかりが増大し、次から次に捨てては買うが奨励される。彼等がその手から生み出すものはきっと少しばかり高額である、だから人々は直せるものは直して使い、それを一生涯大切にしていく筈だ、物を大切にする事は人を大切にする事に繋がる。朝起き昼が過ぎ夜が来れば街と共に人々は眠りにつく、そんな日常の中に非日常が紛れ込む一日、あの場で生み出された「夢」と「笑い」はきっと明くる日からの活力となる。街と共に生き、老い、そして死んでいく、そこに息づく生活者達の一瞬の連続、カメラが切り取った目の前の息吹は魔法では無いがどこまでも輝かしく見えた。

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