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落穂拾い
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目次

落穂拾いの作品紹介

落穂拾いのあらすじ

ある日、ヴァルダ監督はパリの市場で、道路に落ちているものを拾う人たちを見ていて映画の着想を得た。その後、いろいろな市場で人々の拾い集める動作を観察しているうちにミレーの名画『落穂拾い』を連想し、田舎ではまだ落穂拾いをしているのだろうかという疑問にかられた。こうして、ハンディカメラを手に、フランス各地の“現代の落穂拾い”を探す、彼女の旅は始まる。

落穂拾いの監督

アニエス・ヴァルダ

原題
LES GLANEURS ET LA GLANEUSE/The Gleaners and I
製作年
2000年
製作国・地域
フランス
上映時間
82分
ジャンル
ドラマ

『落穂拾い』に投稿された感想・評価

KAKIP
4.0
記録用
アニエス・ヴァルダ監督作品。

「落穂拾い」といえばまずジャン=フランソワ・ミレーの絵画が思い浮かぶ。
パリのオルセー美術館にもいつか鑑賞してみたい😄
19世紀末のフランスで産業革命が進み経済格差が広がり農民とブルジョアの対比を表現しつつ旧約聖書に記載があるような貧困、労働を神聖なものとして宗教画のように描いた作品であるわけだが。

「落穂拾い」というものは収穫後に貧しい人達が収穫し損ねた作物も拾い持ち帰る文化であり現代にも続いている。
日本でも形の悪く商品になり損ねた作物を安く販売することがあるがフランスでは農場などを一般開放して無料で提供する文化のことである。

日本には「もったいない」と言う言葉が存在するように現代の食品ロス問題にも直結し、とても身近で共感しやすい内容であった。
現代の様々な「拾う人々」を追いどのような環境や状況を迫っていくこともあれば
その共同体的連帯や慈悲に比重を置く文化に託けて乱獲する密猟者や廃棄された食べ物を調理して振る舞う男性や廃材でアートを製作する男性など広範囲な「拾う者」が登場する。

各々の理由があるにせよ法律に抵触する人もいれば同情の余地がある人とない人もいたり様々だがフランスの社会での経済格差、ホームレス、移民問題が背景にみえる。
当時はEUや国際的にも「3R」を打ち出している時であり日本でもリサイクル文化が浸透し出していた。
それは150年前のミレーが描き出した社会背景と同調しアニエス・ヴァルダ監督が現代の「落穂拾い」を再現しようとした意図が輪郭を帯びてくる。

そして監督自身もリアルな現実の映像の断片を「拾い」映画を構成する「落穂拾い」である。
同時に自身の老い、時間の経過を共に映し手の皺や白髪や老いた手をネガティブなものとして捉えず「拾う者」として映画監督として表現者としてまだ捨てたものじゃないぞという覚悟や誇りがあり
劇中に登場する捨てられていくものへの同情と賛美が描かれている自画像的な映画である点も興味深い作品であった。
riekon
4.0
グラヌール=拾う人のドキュメンタリー
畑や果樹園、海に終わった後の市場
ゴミ捨て場など
規格外で捨てられた作物や🍅🥦🍎
賞味期限切れの食品を🧀🥚🥓
拾って生活する人たちや
じゃがいもなど何百キロも拾って
生活に困っている人の食堂で使ったり🍛
生産者さんはグラヌールに厳しいと
ヴァルダは言っていましたが
沢山いたし🧺
身分証見せれば200キロだったかな?
拾ってよくて販売してもいいなんて
方もいましたよ🍏😊
日本はどうなんだろう?厳しそう😅
ヴァルダの老いとアートな感じも
入りつつ面白く観れました😊
「私の映画も『落穂拾い』」

ミレーの落穂拾いの絵からドキュメンタリーはスタートする。拾う人捨てる人。漁られて怒る人、拾えて喜ぶ人。二種類の人間に焦点を合わせながら、自分の映画もまた、社会からの落穂拾いであることを示唆する。

一つの動作、一つの作品から、ここまでテーマを膨らませることができることに驚き。もしかしたら行き当たりばったりで撮影は進んでおるのかもだけど、彼女の好奇心と映像への愛着と興味が、作品を傑作へと押し上げている。

トラックを手で掴もうとするところ、カメラのキャップをダンスさせるところ、天井のカビとひび割れを油絵と褒めるところが好き。

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