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The Eyes of My Mother(原題)
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『The Eyes of My Mother(原題)』に投稿された感想・評価

3.9
あなたと一緒にいるためなら何でもやる!!

呪怨新作『The Grudge』のニコラスペッシェ監督長編デビュー作。本作→『ピアッシング』と好評続きだった監督ですが、新作は今後のキャリアが心配になるくらいのボロクソ評価…。というか何で『The Grudge』に抜擢されたのか謎。サイコホラーが得意な監督なのに。

本作も勿論サイコホラーで、突然自宅にやって来たセールスマンに人生を狂わされる家族のお話。といってもホームインベージョンスリラー的展開ではなく、ママを殺したそのセールスマンの目と声帯を潰して納屋で縛り付けて監禁するお話。程なくしてパパも亡くなった後はセールスマンの生殺与奪権を握った娘が、世間から隔絶された自宅でセールスマンを使って孤独を紛らわしながら暮らす姿を描く静謐で狂気に満ちたモノクロ映画。

『サイコ』が好きだと監督が語ってるとおり、どんでん返しはないけれど、確かに『サイコ』的な内容。アレを殺人鬼目線で描いたらこういった物語になるのかなといった感じ。幼い頃に母親を殺され、(恐らく)そのせいで父親は無気力となってしまう。ポルトガルからの移民である彼らは空間的にも精神的(言語的)にも周囲から隔絶されてるが故に、母親と父親以外に彼女に道徳的な指針を示してくれる存在などおらず、生きるための道標が不在のまま孤独の中で育まれていく歪んだ心理が彼女を形作っていく。

本作は何とかして孤独を癒そうとする彼女の物語なのだけど、その方法が歪みまくってるために純粋なはずの思いが狂気へと変貌する(ように周りからは見える)。納屋で監禁して思い通りに飼い慣らしているセールスマンを唯一の友だちとして育った彼女が友だち作りなどまともに出来るはずもなく、外へのアプローチは尽く孤独を際立たせる結果となる。

教えを求めるために母親に祈ったり、死体を掘り起こして泣きついたりと母親を崇拝してる彼女だけど、当然母親の成り方・在り方もわからない。皮肉のように聖母マリア像に焦点が合うのが印象的なのだけど、間違いなく彼女が子に抱く愛情の純粋さは本物で、彼女を突き放すのは規範側の傲慢のようにも思えてくるほどの神々しさがあった。

監督インタビューで実在の某連続殺人鬼を引き合いに出していたけれど、殺人鬼側に同情を誘うだの、殺人鬼にも理由があるだのといった浅い感情誘導を一切することなく、むしろイカレてることをこれでもかと見せつけ強調しつつ、報道等により表に出て来た末端情報の裏側へ自然と思いを馳せさせ、「同情しちゃう」だとか「理解できる」とかとは全く違い、グチャグチャにこちらの感情を掻き乱すだけ掻き乱して終幕とする突き放す感じが凄く好き。それに元々備わってるサイコキラー的気質を否定しないところも良かった。

本作は固定カメラでの長回しが多用されていて、その中に扉や窓、カーテン等の空間を仕切るアイテムを配置させつつ、キャラクターの運動を遠景で写し続けるシーンが多い。最小限の情報だけを提示するため、先の読めないキャラの動きに惹きつけられるとともに、カーテンや洗濯物の揺れ、ほんの少しの動作で同一カット内で嫌な予感を盛り上げていくのが非常にうまくて長回しだらけなのに全く飽きなかった。そして構図のズレや意外な配置が多く、ところどころ「誰か」の目線とカメラを同化させてるように思えた。それがもしかしたら「ずっとそばにいる」と作中でも語られていたようにタイトルの意味になっているのかも。

そして予算不足もあり残虐なシーンは必ず画面外で行われるのだけど、キャラクターの表情や、モノクロで無音だからこそ異常なほどに映える音の反復のために、肝心のところが映っていないのだと感じさせないほどの残虐さを感じた。マジで何でこの監督が呪怨やねん!って思ってしまうんだけど、もう世に出てるわけだからとりあえず『The Grudge』も見ようと思います。併せて『呪怨』シリーズも予習で全作見たのだけど、誰がどうやろうがこのシリーズはもう無理だと思う…😅完全に負け戦。

冒頭に幼い子どもの前で牛を解体して解剖学的なのを母親が教えるシーンがあって、「この親子やべぇな…」と思って見てたのだけど、監督の実体験らしい。マジですか…😱
izu
3.5
元外科医の母から解剖学を教わる少女フランシスカ。人里離れた農家。
ある日家に1人の男が訪ねて来る。その男は「トイレを貸してほしい」と言うのだが、家に入れた瞬間豹変。その男は少女の母を殺してしまう。
帰って来た父親に男は捕えられ納屋に閉じ込められる。
月日は過ぎ、フランシスカは大人になり父は他界。しかし、フランシスカは男の目と声帯を奪い未だに監禁し続けていた...。

全編モノクロ、そして画がとても綺麗。静か。

作中で何人かが死ぬけど直接的な描写はほぼなく、モノクロなため血も然程衝撃的な要素でない。
が、フランシスカの狂気が凄い。
何故殺さないのか?何故一緒に居るのか。

見てわかる通り(いや、私の考えにはなるんだけど)フランシスカは孤独をとても避けているようで、父が死んでからも死体は処理せず一緒に寝たりお風呂に入れる。
そして目と声帯を奪った男とも「友達」として一緒に居続ける。父の死体といちゃつく思わぬネクロ要素に萌え。
一応フランシスカの母をぬっ殺してるとはいえ、ここまでされてると正直可哀想。「なんで生かされてるんだろう」って気持ちが拭えないと思う。

ネタバレになるのでこれから先は言えないけど、静かで淡々と進行していくわりにはフランシスカの狂気と画の綺麗さに見惚れてしまう内容だった。
どこでそんな人間になってしまったのかは謎だけどとにかく孤独が嫌だったんでしょう...。

ハマる人はめちゃくちゃハマりそうだけど私には’’普通に面白い’’くらいでした。
後半の展開もめちゃくちゃ分かりやすいし面白いので、これは未公開ホラーに踏み込むような映画として非常にオヌヌメ。

視聴 2023年8月24日
4.0
人里離れて両親と暮らす少女フランシスカは、穏やかに暮らしながら元外科医の母から解剖学を教わっていた。
ところがある日、トイレを借りたいと家に上がり込んだ男に母が殺されてしまう。帰宅した父が男を捕らえ、納屋に閉じ込めるが……月日が流れ父は他界、フランシスカは大人になった。そして、納屋には今も彼女に眼球と声帯を摘出された男が生きていた…という話。

2年ほど前に円盤を買って、ずっと積んだままだったのをようやく観たらものすごく好みだったので、間をおかずに2回観た。日本未公開作品。
きっとこれからも何度も観ると思う。好き。


フランシスカの人生は、ずっと孤独だ。
移民なのか近所に家はなく、友人も知人もいない。幼くして母親を亡くし、そのせいか父親は抜け殻のように無気力で、フランシスカにすら関心を示さない。
唯一反応がある相手と言えば、母を殺した男だけ。それだって彼女自身が目も声も奪ってしまったから、言葉を交わすことができない。

そんなフランシスカが長い間、男を飼い殺しにしていたことや、バーの前で出会った女の子、道端で知り合った赤ん坊を連れた女の人にしたことは、確かに普通ではないけども、私の目にはその異常性よりも、ただただ深い寂しさが強く映った。
何の反応も示さない父親にすがるように寄り添う姿や、母親の頭蓋骨を抱いて泣く彼女の様子があまりにも痛々しくて脳裏から離れない。

親からはおそらく最低限の生きる術と解剖の仕方しか教わっていないフランシスカ。
他者との接し方については、父が男を暴力で黙らせたこと、自分が男にしたことを父に黙認されたこと、抵抗できない男の世話をしたことくらいしか経験がない。それしか知らない。

孤独が彼女の心を蝕み、狂気に駆り立てたという側面はあれど、その根本は底の見えない闇のような孤独の中に生きてきた結果のように思えてならなかった。彼女は彼女の知りうる限りの方法で、孤独から抜け出そうとしたにすぎない。

ラストに意外性はなく、けれどとても印象的だった。
これしかないだろうという鮮烈なラストに、もっとも救われたのはフランシスカかもしれない、と思う。


シンプルなストーリーと、淡々と流れるセリフの少ない物語が、観終えてからもずっと心地よい。音楽も素敵だったなあ。
そういえば、冒頭の場面が何なのかわかったときはハッとした。

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