父・民蔵が姿を消してから4年、十歳の少年・広次は母・おまき、姉・おりょうと3人で暮らしている。飲み屋で懸命に働きながらも自分の元を去った父に恨み言をこぼす母。広次はそんな母を複雑な思いでみつめていた。 そんなある日、母とのいさかいが絶えなかった姉・おりょうも、妻子持ちの男と駆け落ちしてしまう。姉をも失った母は心身ともに疲れ果て、飲み屋の常連客にすがろうとする。そんな母の様子に、広次は嫌気がさし、家の仕事を放り出して葭原で寝転んでいると、男たちに追われている父と偶然再会する…。
大阪船場の老舗・浪花屋の娘・多可は、呉服問屋・河島屋に嫁ぐ。夫・吉三郎は典型的なボンボンで遊びほうけるばかりだったが、多可は惚れ抜いていた。そんなある日、しゅうとが急死し、河島屋の家運が急…
>>続きを読む美しい娘に一目惚れした旗本の四男坊・大四郎が、趣味で集めた古文書でお上に召し抱えられ、めでたく娘と結ばれる(「冷飯」)。肉体的奇癖を持つ女房から逃げるように旅に出た大工の参太が、旅先で女房…
>>続きを読む幕末の海坂藩。独り身の下級武士・宗蔵は、かつて奉公にきていた百姓の娘・きえが嫁ぎ先で苦労していることを知り、彼女を強引に連れ帰る。そんななか、海坂藩の江戸屋敷で謀反が発生。宗蔵は人質を取っ…
>>続きを読む瀬戸内海の平和な町にやって来たシベリア帰りの風来坊・松本安五郎は、若くて美しい未亡人・夏子に思いを寄せる。ある日、ダイナマイトを持った脱獄囚が人質を取って山へ逃げ込んだ。安五郎は夏子にいい…
>>続きを読む歴史学者・磯田道史の著書が原作。森田芳光監督、堺雅人主演の時代劇。江戸後期。代々加賀藩の御算用者(経理係)を務める猪山家の借金が膨らんでいることに危機を覚えた八代目の直之は、家族一丸となり…
>>続きを読む“巨匠・山田洋次監督”が、藤沢周平の原作を初映画化した時代劇三部作の第一弾 ――― 国内の数々の賞を独占し、米アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた日本映画史に残る時代劇の最高傑作―…
>>続きを読む永井小巻は、下町育ちの31歳。真っ直ぐで強がりで、思い切りのよさは天下一品。ある日、ダメ亭主に愛想を尽かし、娘のんちゃんを連れて、実家の京島に出戻った。心機一転、仕事の面接をうけまくるが、…
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