
父・民蔵が姿を消してから4年、十歳の少年・広次は母・おまき、姉・おりょうと3人で暮らしている。飲み屋で懸命に働きながらも自分の元を去った父に恨み言をこぼす母。広次はそんな母を複雑な思いでみつめていた。 そんなある日、母とのいさかいが絶えなかった姉・おりょうも、妻子持ちの男と駆け落ちしてしまう。姉をも失った母は心身ともに疲れ果て、飲み屋の常連客にすがろうとする。そんな母の様子に、広次は嫌気がさし、家の仕事を放り出して葭原で寝転んでいると、男たちに追われている父と偶然再会する…。
裏店の⻑屋で筆づくりの内職をして糊口をしのぐ浪人・小谷善左エ門は、同じ⻑屋に住む船頭の吉蔵から、一緒に暮らすお峯の様子を見張るように頼まれていた。元は船宿の女将と抱え船頭だった 2 人は、…
>>続きを読む明治40年。山形県の寒村で育った7歳の少女おしんは、食べる物にも困る家族のため、材木店へ年季奉公に出る。店では、朝早くから夜遅くまで働きづめの毎日。女中頭のしごきにも耐えていたが、身に覚え…
>>続きを読む“巨匠・山田洋次監督”が、藤沢周平の原作を初映画化した時代劇三部作の第一弾 ――― 国内の数々の賞を独占し、米アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた日本映画史に残る時代劇の最高傑作―…
>>続きを読む江戸勤番を終え九州・豊後関前藩に三年ぶりに戻った坂崎磐音と幼馴染の小林琴平、河井慎之輔。三人は同じ 道場に通う修行仲間であり、琴平の妹・舞は慎之輔に嫁いでいたため二人は兄弟でもあった。また…
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