ディヴァイン・ディーバのネタバレレビュー・内容・結末

ディヴァイン・ディーバ2016年製作の映画)

Divne dive/Divinas Divas

上映日:2018年09月01日

製作国:

上映時間:110分

3.3

あらすじ

「ディヴァイン・ディーバ」に投稿されたネタバレ・内容・結末

みんな魅力的な人たち。もちろん弱さもあるけど。口喧嘩もあったけど。
綺麗なんですよね、ほんまに。
長年のパートナーと抱き合ってキスするところは最高。
自分からではなく誘ってもらって鑑賞。そのため事前知識ゼロだったのでドラァグクイーンという題材ということだけ調べてから挑んだのですがこれはブラジルのゲイダンサーの生涯を描いたノンフィクションものだったのか。ということに気づくのさえ開始10分くらい経ってからであった。

ゲイダンサーだなんて簡単にくくるとあまりに身もふたもなくて10人くらい有名ダンサーが出てきて全くちがう価値観を持ちながらもここまで来た事を知り、ジェンダー論のような大学の講義を受けたような読後感を受けました(ほんとこんなしょうもない感想で情けないのですが笑) 物語ではなくザ・ノンフィクションを観ているような…どんでん返しもあるわけでもなく、ただ「一世風靡したゲイダンサー界のスター達をまた再集結させて存分に語ってもらい大きなショーを成功させる」という2時間。
30分でもいいかな〜〜スクリーンの必要あるかな〜〜と考えてしまったのですがただしっかりちゃーんと2時間の講義を受けて、なんか教養が深まったような気がしまして満足です。
セクシャルマイノリティーだからという理由で70年代のブラジルで不条理な迫害を受けたり、逮捕されたり家族とすれちがったり。
それでもそんな過去を明るく冗談も含みながらインタビューに答えていく。包み隠さずにポンポンと言葉が出てきて、かっこよかったなあ。
いままで知っていた「オカマ産業」を改め、れっきとした文化として受け止めています。

一番よかったのは女装が原因で母親に入院させられた後に母親から謝られて「そんなの気にしてたなんて驚いたわ。とっくに水に流したわよ」ときっぱり言ってた方。かっけえ!
『ブエナ・ビスタ ソシアル・クラブ』のドラァグクイーン版。
往年のディーバたちが若かりし頃に立ったステージの記念企画で再び舞台に立つにあたってのドキュメンタリー。

今でこそ「表現」として確立されている感のある女装だが、半世紀前のそれも軍事政権下での体制側による圧力の中でそれに抵抗して我を貫いた"彼女たち"の見せるステージは「生き方」そのものであり、年齢もあってやや自己賛美が過ぎるように映る嫌いがあるにせよ、その瞳は輝きを失わず力強い。

往年の若い男性時の姿とその女装姿がオーバーラップするオープニング演出はなかなかの見応えで期待を持たせる。
予告編でも流れていた、ディーバの内の一人が艱難辛苦を経て数十年の付き合いの恋人男性との結婚をステージで報告する姿は観ていて胸に来る。

ケバケバしいおばあちゃんたちのビジュアルはなんともドギツいが、酸いも甘いも味わい尽くしたその笑顔は皆穏やかで優しい。
ステージの煌びやかさのみならず、マイノリティーの方々が逞しく生きる姿にも目を奪われるドキュメンタリー作品。