ディヴァイン・ディーバの作品情報・感想・評価

ディヴァイン・ディーバ2016年製作の映画)

Divne dive/Divinas Divas

上映日:2018年09月01日

製作国:

上映時間:110分

あらすじ

1960年代のブラジル。軍司独裁政権下の厳しい時代にゲイやレズビアンなど性的少数者達には、今のような自由はなかった。だが、彼らは、女性装をして芸能の才を披露することで、自分らしく生きることを選んだ。かつてレジェンド達が歌い、踊っていた拠点であるリオ・デ・ジャネイロのヒヴァル・シアターの創立70周年を記念し、この劇場から巣立ったレジェンド達を一堂に会した「ディヴァイン・ディーバス・スペクタクル」が…

1960年代のブラジル。軍司独裁政権下の厳しい時代にゲイやレズビアンなど性的少数者達には、今のような自由はなかった。だが、彼らは、女性装をして芸能の才を披露することで、自分らしく生きることを選んだ。かつてレジェンド達が歌い、踊っていた拠点であるリオ・デ・ジャネイロのヒヴァル・シアターの創立70周年を記念し、この劇場から巣立ったレジェンド達を一堂に会した「ディヴァイン・ディーバス・スペクタクル」が開催される。2014年に行われた特別版、レジェンド達のデビュー50周年祝賀イベントのプレミアでは、長い間舞台の仕事からは遠ざかっていた高齢の彼女らが、文句タラタラ四苦八苦しながら演目に挑む姿をとらえつつ、輝かしい60年代のシーンを振り返っていく。

「ディヴァイン・ディーバ」に投稿された感想・評価

愛すること、そして愛されることに貪欲な人は、どうしてこうも魅力的に見えるのだろう。

ディーバ(歌姫)ひとりひとりが語る渾身の歩みを覗かせてもらうたびに、胸がときめいて、呼吸が早くなった。

笑うことの必要性を知っていて、優しさを惜しみなく振り撒き、痛みが綺麗な花を咲かせる栄養剤であることを知っていて、あらゆる難事を受け入れて今を懸命に生きる素直さと寛容さに圧倒される110分。

頭が上がらない。

上映が終わって場内に明かりが灯り、アナウンスが流れるまでの数秒間、まるで酒を一杯あおったかのように、心地よく酔った。

馬鹿であることと、馬鹿をやることはまるで違う。

ディーバが炸裂させるユーモアに身体を揺すって笑らい、マグマのように噴き出す魂の叫びが脳天を貫いた。

強さも弱さも、何一つ偽らず、ありのままの自分を愛するディーバたち。

美しい。素敵だ。

その貪欲さを少しでも真似することができたら。

p.s.

生まれ変わったら、もう一度自分を生きてみたい。

今は心からそう思える。
ミーー

ミーーの感想・評価

4.0
ブラジル発ドラァグクイーン版ブエナビスタクラブ、というコピーに惹かれて鑑賞。
ドキュメンタリーなので、プロの俳優が演技しているわけではない。それなのに、たとえ私服や素顔で話していても、どこか芝居がかっているというか作りこまれているというか、独特の虚構感があって興味深かった。男に生まれながら女装し、かつショービジネスの世界で生きてきた彼らにとって、理想の美しい自分を「演じ続ける」のは体にしみついた習慣なのだろう。
おもしろかった。
ryo

ryoの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

みんな魅力的な人たち。もちろん弱さもあるけど。口喧嘩もあったけど。
綺麗なんですよね、ほんまに。
長年のパートナーと抱き合ってキスするところは最高。

このレビューはネタバレを含みます

自分からではなく誘ってもらって鑑賞。そのため事前知識ゼロだったのでドラァグクイーンという題材ということだけ調べてから挑んだのですがこれはブラジルのゲイダンサーの生涯を描いたノンフィクションものだったのか。ということに気づくのさえ開始10分くらい経ってからであった。

ゲイダンサーだなんて簡単にくくるとあまりに身もふたもなく、10人くらい有名ダンサーが出てきて全くちがう価値観を持ちながらもここまで来た事を知り、ジェンダー論のような大学の講義を受けたような読後感を受けました(ほんとこんなしょうもない感想で情けないのですが笑)

物語ではなくザ・ノンフィクションを観ているような。かつどんでん返しもあるわけでもなく、ただ
「一世風靡したゲイダンサー界のスター達をまた再集結させて、存分に語ってもらい、大きなショーを成功させる」という2時間。
30分でもいいかな、スクリーンの必要あるかな、などと考えてしまったのが本音ですが、ただしっかり2時間の講義を受けて、なんか教養が深まったような気がしまして満足です。
セクシャルマイノリティーだからという理由で、70年代のブラジルで不条理な迫害を受けたり、逮捕されたり家族とすれちがったり。それでもそんな過去を明るく冗談も含みながらインタビューに答えていく。
包み隠さずにポンポンと言葉が出てきて、かっこよかったなあ。
いままで知っていた「オカマ産業」を改め、れっきとした文化として受け止めています。

一番よかったのは、女装が原因で母親に入院させられた後に母親から謝られて「そんなの気にしてたなんて驚いたわ。とっくに水に流したわよ」ときっぱり言ってた方。かっけえ!
コンテンツ的にはとっても興味深くて良かったんだけど
ストーリー性のある映画とは違うし
知らない言語に弱いのでちょっと意識飛びそうになる瞬間があったかなぁ

綺麗でした!
ショーの世界の映画はとても魅力的に思う

このレビューはネタバレを含みます

『ブエナ・ビスタ ソシアル・クラブ』のドラァグクイーン版。
往年のディーバたちが若かりし頃に立ったステージの記念企画で再び舞台に立つにあたってのドキュメンタリー。

今でこそ「表現」として確立されている感のある女装だが、半世紀前のそれも軍事政権下での体制側による圧力の中でそれに抵抗して我を貫いた"彼女たち"の見せるステージは「生き方」そのものであり、年齢もあってやや自己賛美が過ぎるように映る嫌いがあるにせよ、その瞳は輝きを失わず力強い。

往年の若い男性時の姿とその女装姿がオーバーラップするオープニング演出はなかなかの見応えで期待を持たせる。
予告編でも流れていた、ディーバの内の一人が艱難辛苦を経て数十年の付き合いの恋人男性との結婚をステージで報告する姿は観ていて胸に来る。

ケバケバしいおばあちゃんたちのビジュアルはなんともドギツいが、酸いも甘いも味わい尽くしたその笑顔は皆穏やかで優しい。
ステージの煌びやかさのみならず、マイノリティーの方々が逞しく生きる姿にも目を奪われるドキュメンタリー作品。
くまA

くまAの感想・評価

2.0
ブラジルのドラァグクィーンに取材した貴重な作品。
彼女達の全盛期の写真や映像だけでなく、同時代のフランスのドラァグ達の写真や映像も観ることができる。とにもかくにも皆美しい。
驚いたことに、リップシンクではなく自身で歌っており、上手い。当時の高い人気にも頷ける。
現在の彼女達の様子はよく喋るおばちゃんで、それがまた可愛らしい。
インタビューでのそれぞれのエピソードも興味深い。

資料としてはとても貴重で高く評価できるが、映像作品としては少し稚拙。映画作品というよりも、テレビのドキュメンタリー番組のよう。
あこ

あこの感想・評価

3.1
キャスト(本人)たちが濃すぎて、映画館でとてももたれるけど、わけわからんタイミング涙出そうになるし、貫いて生きてきた人のインタビューはとてもグッとくるから、私も今から仕事で嫌なことがあっても「私だーーーっ」て思いながら生活しようと思います!
いち麦

いち麦の感想・評価

3.0
50年以上も前の彼(女)等の受けた風雪を考えると、歌で生き残ってきただけのことはあり、中低音の女性的歌声はなかなか魅力的…もっともっと聴いていたくなる。ただ、ドキュメンタリーの作りは単調で物足りない。
Izumi

Izumiの感想・評価

3.0
自分の好きなように生きるって素晴らしい。美しい。
文化や娯楽がドラヴァクイーンを誕生させ、セクシャルマイノリティを受け入れた。
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