なぜそうまでして老人ホームを出たがる？　「不満」にせよ「こだわり」にせよ「わがまま」にせよもっと時間かけて前半に丁寧に描いて切実さとして私たちに伝えないと、すべてはゴッコ遊び（茶番）に見えちゃう。「シェアハウスに移り住んで自立した生活を」というのが、単に映画作りのためだけの一本きりの支柱としての“標語”にしか聞こえなかった。
つまり、脚本がひどい。あの世には金も物も持ってけないのに登場人物はみんな世俗臭強いし、いかにも大衆映画って感じに若い娼婦とか入り込ませるし、まるで老人をバカにしてるみたいな底の浅さだ。そして老人じゃない私には眠かった。。
明らかな認知症が出てないかぎり、老人が四人も寄れば一人か二人か三人ぐらいは必ず分別ある意見をクドクド加えるものでしょ。「倒れた時はどうするか？」とか「食事は誰が作るのか？」とか「五年後も大丈夫か？」とか「オレオレ詐欺に遭ったらどうするか？」とか。

映画として良かったのは、エキセントリックな家政婦と、あとエンドロール途中の湖畔シーンだけ。

私の今年のEUフィルムデーズはこの作品で終了！
そんなわけでトリを飾るのは、ルクセンブルクの爺ちゃん達の騒動を描いたこの作品！
老人ホームなんて居たくないわ！俺たちは俺たちの楽園を造るぜ！
と、奮闘するお話。

ケラケラ笑う準備をしていたけれど、意外と真面目な作品だった。
そして、なんかもうテンポが悪い！！
地味な作りにゆっくりなテンポだから眠気が…。
ところどころで笑わせてくるけれど、それでも眠かった。

ラストはツッコミどころ満載で、
こんだけ人が居るんだから誰かこの計画の無謀さに気づいてくれよ
って嘆いてしまったよ！

ルクセンブルク映画って初めて観た…
映画館で隣に座っていた女性の方がとても笑う方で、やっぱり映画館って他のお客さんの反応がわかる良い空間だな、と思いました