またフランス映画らしい難解な作品を観てしまった。ちなみにレーティングはR18+指定、エロもグロも見えちゃいけないモノが見えるから‥。鑑賞時ご注意を。

1945年3月、日本軍がクーデターを起こし、フランス軍を攻撃。この大量虐殺からただひとり難を逃れたフランス人青年兵士ロベールは兄を殺害したベトナム解放軍への復讐を誓う。
このあらすじに難解なポイントが一つ、日本軍によって殺されかけたのにベトコンへ復讐？物語の当て馬としての役目すら果てせていない日本軍の存在理由とは…？

どうも入り込めないままだったが、復讐を誓ったロベールが狂気に侵されていくさまは「地獄の黙示録」のようで恐ろしい。美しいベトナム人娼婦マイに心を惹かれ、理性を失っていく姿と合わせ、戦争の本当の闇を映し出す作品としての価値は十分かも。

【一言で言うと】
「理性を蝕む“密林”」

[あらすじ]
1945年3月、フランス人兵士ロベールだけが、大量虐殺を逃れて生き延びる。ベトナム解放軍の将校ヴォー・ビン・イェンに兄を殺害された彼は復讐を誓い部隊に復帰するものの、ジャングルでのゲリラ戦は過酷を極めた。ヴォー・ビンの行方が分からない中、ロベールはベトナム人娼婦のマイに惹かれていく。

う〜ん．．．伝えたかった事がイマイチわかりづらかったです😔

難しいというか、かなり説明不足な箇所が多いような気がする。
それに『TENET テネット』のような分からないなりにも映像面でアッと驚かせるような演出などは無く、ただひたすら淡々と戦場で狂っていく様を映していくだけなので、観ているこっちもかなり退屈に感じました😓

まぁテネットと比べてはダメなんだろうけど．．．それにしてもエンタメ性があまりにも無さすぎて、なかなかキツかったです(^◇^;)

ただ、戦場における人間の壊れ具合や死体損壊のリアルさ、それにセックスシーンでの生々しさもかなりハードに描かれていて、その点はかなり見応えは十分ありました。
特にR18だからか、結構キツめの死体が転がってたりするので、最近観たこういった映画の中でもかなりトップクラスのグロさでしたね🤔
あと立派な”アレ“もガッツリ見せてましたから😅

それから主人公がどんどん狂気に蝕まれていく様はまさに“地獄の黙示録”のカーツ大佐といいますか．．．やはり戦場に赴くというよりも、長く留まる事が“引き金”になるという事を改めて考えさせられました😖

とにかく最後まで今作の意図が全く分からないものの、戦場が生む“残虐性”というのを見事に炙り出していたかと思います。

ただやっぱり間延びが激しすぎて、映画としての面白味は全く感じれませんでした(ｰ ｰ;)
日本軍との絡みも序盤だけで、後はもうフェードアウトして居なくなりますからね(^_^;)

まぁグロさ反面エロさもかなり描かれていたので、そこは個人的な嗜好としてで評価したいです(笑)

それにあのベトナム人の娼婦の子もなかなか顔がタイプでしたし(^^;;

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この映画はフランス占領下にあったベトナムが舞台で、大掛かりな戦闘はないけれど、死の気配が生々しく漂っている。突然（前触れもなく）銃声が響く。フィルムを引きちぎるようにシークエンスが分断される。暴力に満ちた世界。

本作では、様々なシチュエーションで頻繁に男性器が映し出される。ここでの性器は、やはり暴力や男性性の象徴だろう。「戦争は女の顔をしていない」という本があるように、戦争は男の顔をしているのだなと妙に納得させられた。