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ジュデックス
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『ジュデックス』に投稿された感想・評価

ルイ・フイヤード監督作品。
銀行家のファブローが娘の結婚パーティーを開こうとしたところ、ジュデックスと名乗る者より全財産の半分を福祉施設に寄付しないと命は無いという脅迫状を受け取り・・・という話。

連続活劇。序章、12のエピソード、終章と全14のパートに分かれ計317分。
ジョルジュ・フランジュ版とメインの筋はだいたい一緒だけど、こちらの方が長い分いろんなエピソードがあった。そして終盤の展開も違う。

カンゾウ小僧の存在が良かった。そして少年ジャンの可愛らしさ。
同監督作品の『ファントマ』に比べるとぶっ飛んだ展開は少なく、上手く話が進んでいく。
1916年の映画なれど、アジトの城や海辺のロングショットが美しい。特に海のきらめきが美しかった。

ジュデックスはジョルジュ・フランジュ版もそうだけど、かっこいい。名前のサインがかっこいい。
フランシーヌ・ベルジュ演じるマリーも良かったけど、今作品でマリーを演じたミュジドラの存在も良かった。目元がすごい。
4.2
面白かった!なるほどーと思いながら。フランジュ版は江戸川乱歩だなと思ったけど、オリジナルの本作は愁嘆場たっぷり因果応報ものの歌舞伎を観てるような感じだった。さすが5時間半の連続活劇だけあり、フランジュ版で削られたエピソードが活き活きしてる。
本作は三組の親子の復讐と赦しの物語が中心となる。フランジュ版にはそれが無い。代わりに、フランジュ版における仮面舞踏会の奇妙な鳥頭仮装で鮮やかに登場するジュデックスや、イルマ・ヴェップオマージュの黒タイツ衣装は本作には無い。
といってもフランジュ版が粗いということは全く無く、とにかくあちらはルイ・フイヤードや1900年代初頭への敬意の表明であり、鳥頭仮装や黒タイツといったギミックを純然たるギミックとして大いに楽しませてくれる作品なのだなと実感した。

フイヤード版で銀行家ファブローの孫は男の子。フランジュ版は女の子。その違いの意味は物語が進むにつれわかるようになっている。
本作ではリコリス・キッド「甘草小僧」という孤児が登場し、ファブローの孫でジャクリーヌの息子ジャンと義兄弟のようになる。この甘草小僧の子役は大人びた所作で頼もしい恋人のようにジャンを守り、家族同然になると徐々に子どもらしい挙動に変わっていく演技に驚くが、それ以上に義兄弟としての彼らと、ジュデックス=ジャックがつねに弟ロジェと共にあり、ジャックらの幼少のエピソードが回想されることにより、彼らがそれぞれ加害者家族と被害者家族でありながら相似形でもあることがわかる。
利益のために娘を勝手に再婚させたファブローも、経営破綻させ夫を自殺に追い込んだファブローへの復讐を子どものジャックとロジェに誓わせたトレミューズ夫人も、いわゆる毒親ではある。彼らが子どもら・孫らの存在を再認識することにより、赦しを得る。この物語が5時間半あることでその過程をたっぷり描く時間があり説得力を増す。
フランジュ版は孫にこめられた意味を失くすことで、ジュデックスの誕生秘話的なトレミューズ家の物語をごっそり削除するという大胆な改編を行なったよう。

相似形ということでいくと、ファブローの家に飾られていたのはおそらくベルヴェデーレのアポロン胸像。同じ胸像が、回想エピソードでトレミューズ家にも飾られている。そしてヴァンプとして八面六臂の活躍をしコスプレも披露するミュジドラの役名はディアナ。太陽の神アポロンと月の神ディアナは双子ではなかったか。(とエラそうに述べているがこのことはどこかの論評に書かれているに違いない)ファブロー、トレミューズ、そしてファブローの罪を被って20年服役したケルジャン、彼らはみな親の因果が子に報いの関係であるが、ファブローの遺産を狙うディアナの出自が語られることはない。しかし彼女もまた、相似形に組み入れられた一人らしい。

フランジュ版以上に道化的な役割を示す探偵コカンタンと、これまたフランジュ版以上に強引に、海の中から登場する軽業師の女性。川に落とされ発見されるジャクリーヌ、水車小屋の揚げ蓋から川へ飛び込むディアナ。終着点としての海をここで持ち込むことで、この映画における水の印象を決定づける。コカンタンと軽業師を能天気に結びつける水。これはもしかして『アタラント号』への誘導ではとすら思ってしまう。

ときに印象派絵画を思わせるショットがみられる。その風景に配置された年老いたピエール・ケルジャンが、なんだか晩年のクロード・モネのようだった。

当時はもちろん5時間半を一気見スタイルではなく、連続ドラマ的に何日にも分けて観たり、それこそ歌舞伎みたいに長めの食事休憩挟んだりしたんだろうな。
mingo
4.3
全14章317分、サイレントで5時間超えの激闘、フランジュ版が好きすぎるせいもあるけどフイヤード版のこちらはこちらで楽しい。前半は殺人と誘拐をテンポ良く描きながら犬たちの大活躍も笑顔がこぼれるし、ジュデックスが敵の娘に恋をしてメロドラマ的な要素が強くなる後半は(ラストのビルでの決闘などの)フランジュが如何に最高だったのか感慨深くなるので比較対象としては必見案件。
デザイン的には現代ではTimes New Romanでお馴染みのセリフ体だが16世紀の印刷家クリストフプランタンにちなんで名付けられた古いスタイルのセリフ体Plantinを綺麗にタイポグラフィ、かつカーニングも違和感なく写植してて完璧なデザインに舌を巻いた。
ところで映画は1日3本、フイヤードと小津を愛し生涯独身を貫いたエドワードゴーリーて、おれじゃん。

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