▪️Title : 「国家が破産する日」
Original Title :「Default」
▪️Release Date:2019/11/08
▪️Production Country: 韓国
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-181
▪️My Review
ここの所、あらゆる政情を扱った韓国の作品はとても熱くて素晴らしいですね！！
本作も経済を扱った作品の中では最高傑作ではないでしょうか。
本作は、1997年に韓国を襲った国家破産の危機（IMF経済危機）を、立場の異なる3人の視点から描いた社会派映画です。監督は、本作品が長編映画2作目となるチェ・グクヒです。
この映画はフィクションではありますが、史実に基づいており、本質的な部分は全て真実であることがほんと怖い作品です。
国家の騙しに激烈な怒りをぶつける最近の韓国映画界の力強さにはほんと恐れ入ります。『タクシー運転手 約束は海を越えて』『1987、ある闘いの真実』そして『工作 黒金星と呼ばれた男』に続いて韓国映画界が放った傑作ですね。日本でも昨年、国民を裏切り暴走する権力の危険性を鋭く突いた映画『新聞記者』が話題にりました。
ー危機を隠す愚か者が権力者であるーこの事実にどう対処していくか。。。大きな問題提起だと思います。
また現状、今、まさしく経済大国ではあるが借金大国である日本がどう学ぶべきか、韓国でも本作がヒットしたのは、今、IMF経済危機が起きた1997年と似てきたことがヒットの背景にあると分析されています。
そして、俳優陣の中でも一際、キム・ヘスが凄いです。瞳に映る怒り、絶望そして憂い、その演技がより緊迫感を誘いますね。

▪️Overview
1997年に韓国で実際におこった通貨危機の裏側を描いた社会派ドラマ。1997年、韓国経済は急成長を遂げ、いつまでも好景気が続くと多くの国民が信じて疑わなかった。そんな中、韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョンは通貨危機を予測していた。政府は非公開の対策チームを招集するが、国家破産まで残された時間はわずか7日間しか残されていなかった。独自に危機の兆候をキャッチし、これを好機と見た金融コンサルタントのユン・ジョンハクがある大勝負に出る。その一方で、経済情勢に明るくない町工場の経営者ガプスは、大手百貨店からの大量発注を手形決済という条件で受けてしまう。シヒョン役をキム・ヘス、ジョンハク役をユ・アイン、ガプス役をホ・ジュノ、IMF専務理事役を韓国映画初出演となるバンサン・カッセルがそれぞれ演じる。（引用:映画.com）

韓国国家破産作品

97年に韓国でおきたアジア通貨危機を題材にした内容でした

国家破産を目の前に何も手を打たない政府とIMFの卑怯な手口があからさまに描かせていましたね

貸す側が言いたい放題なのは街金でもIMFでも同じ、足元見られたら負け確定。

危機感あふれる素晴らしい作品でした

　(やっぱり頼れるのはIMFだけだと思います)

世界→国→企業→労働者→家庭→個人(自殺)と見捨て方の構図が痛いほどよく分かる。今の日本の状況と変わらない。コロナもだけど、それ以上にゴーストタウン化した街の死が膨大な精神的な死へと導く懸念が募る。人と人の間にいてこそ、人間でいられるのだから。