ティーンアポカリプス3部作の1作目。割とちゃんと映画になっている『ドゥームジェネレーション』と『ノーウェア』とは異なり、本作は荒削りでエクスペリメンタルな作風。ゲイなゴダール、もろケネス・アンガーだけど同時にジョン・ヒューズ的。 テキストの使い方やセットの拘りはこの頃から確立されている。テキストによる明確な意思表示は、キャラクターがボソッと口に出すリアルな感情を補完する一方で、内界と外界との分断を表してもいる。ただやっぱりテキストの使い方が超上手いしカッコいい。エンドロールの"A big fucking no thanks to...you all know who you are"で一生ついて行きたいと思わせられる。 蔓延するエイズとホモフォビックな社会から目を逸らすように、彼ら/彼女らはハッパを吸ってトラッシュトークしてセックスする。別に注射とかはしてないのがリアル。 いつも通り音楽のチョイスは最高。エンドロールのPale Saintsがジャストマッチなんだけど、個人的にはRed House Paintersの掛け所に食らった。