
登場人物たちは、欲望だけを道標に、愛とエロスの迷宮をさまよい歩く。 夢の中を彷徨うように紡がれた、耽美で官能的な迷宮の物語。欲望だけがすべてを導くこの世界では、ひとつの幻想が次の幻想を生み、最後には始まりへと還っていく。本作はユートピアへの渇望でもある。性別も、人間と怪物の境界さえも消え去った夜。誰もが誰かと、あるいは何かと、ひとときの抱擁を交わすことができる世界。それは、ほんの一夜限りかもしれない——けれど確かに、もうひとつの可能性がそこにはある。
17歳のアンガーが性的な妄想にとりつかれた少年を自ら演じた初作「花火」、イタリアの仮面劇に「月にうさぎがいる」という日本の昔話を融合した「ラビッツ・ムーン」、1940年代のハリウッドスター…
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