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4番目の男
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『4番目の男』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.0
 蜘蛛の巣にかかった虫のアヴァン・タイトル、ベッドの上に十字架が置かれた敬虔なクリスチャンである作家ジェラルド(ジェローン・クラッベ)の部屋には蜘蛛の巣のかかった女神の石像が置かれている。書庫に入れられた大量の書物、下半身を剥き出しにした男はゆっくりと階下へ歩き始める。足下は千鳥足で覚束ず、ヴァイオリンの鳴る方へ向かいながら、鏡の前でヒゲを剃り、再び酒をあおる男の行動は怠惰でだらしない。男は帽子掛けに掛かった黒いブラジャーを無意識に持ちながら、後向きでヴァイオリンを弾く愛人の男の首を閉めようとしていた。バイセクシャルな男はすっかり愛人との仲は冷え切っていた。駅まで送ってくれというジェラルドの頼みを男は断わり、仕方なくジェラルドは駅へ向かう。本屋でエロ本を物色していた男は裸の男のグラビアに目を留めていた男ハーマン(トム・ホフマン)に目を奪われる。足早に立ち去ろうとするハーマンの後をつけた男は改札へ入り見失うが、ケルン行きの列車に乗ったという情報を手にする。旧約聖書・士師記に登場するサムソンとデリラの物語、キリストはそこにいるというメッセージ、網棚に置いたバッグから零れ落ちたトマトジュース、男は眠りにつき、ある高級ホテルの4つ目の部屋から飛び出した目玉を目撃する。列車を降りる頃、同じ列車に乗っていたはずの霊柩車は自分のものではないかと主張した男は、「HERMAN」という別の名前の印字を目撃する。

 アル中で両刀使いの作家ジェラルドが講演会で出逢った女クリスティン(ルネ・ソーテンディック)は男に無断で8mmカメラを廻し続ける。ブロンドの髪に興味有りげな瞳、時には質問も投げ掛けてくるなど積極的な女は、町一番のホテルへと男を誘うが、そこはジェラルドが悪夢で目覚めたホテルだった。「SPHINX」という名の美容室のネオン管が切れて「SPIN(蜘蛛)」となった姿、紅い薔薇を持った聖母マリアと拳銃のように構えられた屋敷のカギ、初めての夜に男が見たハサミでナニを切られる悍ましい夢。バイセクシャルな男は引き出しに入れられたハーマンのビキニ写真を見て欲情するが、「君のために 君だけの」とほくそ笑むのは何も彼だけに限らない。絞首刑の縄のような巨木を縛るロープ、突然落下する海鳥、海岸線から登場した右目が潰れたハーマンの姿はいったい何を意味するのか?やがて金庫に入れられた3本の8mmフィルムが女の秘密を明らかにする時、4番目の殺人の幕が開く。まるで毒婦のようなルネ・ソーテンディックのファム・ファタール感と圧倒的エロス、女を征服したはずのアル中の妄想男に取り憑いた何度目かの警告、そして最悪の悲劇。後のアメリカ時代の『氷の微笑』や『ショーガール』のプロトタイプとなったオランダ時代の名作は、男をそそのかし、裸一貫でのし上がって行く女のしたたかさが強く印象に残る。
オランダ時代のバーホーベンの中では比較的マイルドでしたが、それでもやっぱりバーホーベンらしさはぷんぷんしてました。

暗殺の森のような落ち葉のシーンは良かったし、ドアから目ん玉がムニュっと出てくるシーンは気持ち悪かったです。

ファム・ファタール要素は、シャロン・ストーンが完璧すぎてそこに比べると落ちます。

バーホーベンはヒッチコックが好きなんだろうなと感じました。
けん

けんの感想・評価

3.6
ポール・ヴァーホーヴェン監督作品!
小説家のジェラルドは仕事で訪れた町で、ある女性と肉体関係を持つ。しかし、彼女と過去に関係を結んだ男は次々と急死している事実を知り…

さすがの変態サスペンスでした😏
恋の三角関係は意外な方向に…まさか恋敵と…❤️笑
主人公の幻覚症状や宗教観が関わってきたりしますが、小難しい話ではないです!
エロ不気味で個性的な作品ではありますが、個人的にはイマイチ刺さりませんでした🫠

『4番目の男』に似ている作品

氷の微笑

上映日:

1992年06月06日

製作国:

上映時間:

128分
3.5

あらすじ

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赤い影

製作国:

上映時間:

110分

ジャンル:

3.7

あらすじ

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