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火女’82
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目次

『火女’82』に投稿された感想・評価

3.3
 離れに鶏舎がある郊外の住宅に一台のパトカーが到着する。刑事は殺人現場の様子を見ながら、部下の話に熱心に耳を傾ける。階段にはガラスの破片が散乱し、照明はどういうわけか割れていた。死んでいたのは、この家の主と家政婦の女だった。刑事は物取りの犯行だと疑うが、上司は妻の犯行だと信じて止まない。数か月前、養鶏場に2人の少女が手を繋いで現れた。ソウルで水商売に就こうと決心した親友を横目に、18歳の少女は給料はいらないので、この家の家政婦になりたいと懇願する。ただし、いつか生活が安定したら、お婿さんを見つけてくれるという条件付きで。妻は彼女の頼みを快く了承し、晴れてこの家の家政婦に迎え入れる。夫は居間で歌手たちに作曲を施す作曲家だった。彼のレッスンにはいつも女性が群がり、妻はその様子が嫌で嫌で仕方なかった。夫婦には長女と長男の2人の子供がいた。

 1960年のオリジナル『下女』、1971年のセルフ・リメイクである『火女』に続く2度目のリメイクとなる今作は、オリジナルの『下女』と微妙に設定を変えている。製糸工場とミシンの内職だった妻の仕事は養鶏場へと形を変えており、メス=女が卵を生む生殖器のメタファーとして機能する。厳格で潔癖症的だった『下女』の夫の素性はほとんど開示されないばかりか、ここでは妻の存在感に対し、父親が後景化しているのも見逃せない。また当初、18歳の家政婦と妻とは、義理の母娘関係を結ぶのである。ファム・ファタール然とした『下女』の家政婦とは打って変わり、今作の家政婦は一応ネズミの尻尾は手掴みするものの、どこか儚げで頼りない印象を受ける。だが彼女の内面が180度変化する情事の場面、無数の奇妙な柱時計で彩られた部屋で倒錯した主人は、歌手と間違えて少女を犯す。この結果、彼女の結婚や出産への異様な執着が始まるのである。ステンドグラスで極端にデフォルメされた世界や初めて登場した地下室の異常性も目を見張るものがある。独占欲の襞は女たちの均衡を崩し、地獄絵図のような様相を呈す。江戸川乱歩のようなエログロの世界の中で、途中でなぶり殺された男が不憫でならない。
たむ
3.7
韓国映画史上のカルト作品『下女』をキム・ギヨン監督がセルフリメイクした映画です。
内容はほぼ同じですが、82年の製作で当時できなかった性描写を取り入れたり、象徴的で幻想的な禍々しいまでの表現が展開していきます。
リメイクとはいえ、鬼才の作品は油断ならないものを感じさせる作品ですね。
菩薩
3.6
最後に今特集の当たりをようやく引いた感じはあるが、それは当然『下女』のリメイクだからある程度の面白さが保証されていると言う事に他ならない訳で、映画の出来としても圧倒的にオリジナル版の方に軍配があがる。オリジナル版の方が人物像・関係や舞台(一階・階段・二階)、事件の経緯に関しても全てがスッキリとしているし、やっぱりあのオチが俺は大好きで堪らんのだ(余計なお世話じゃい!と笑ってしまう感じ)。地下室、養鶏場なんてフィールドが追加されたせいで全体像がぼんやりしてしまうし、そもそもの作りがこちらの方が圧倒的に粗い、火サス感が強すぎる。ボヨーンとした金八先生みたいな音楽も雰囲気を損ねてしまうし、オリジナルではただ無心でミシンを踏み続け耐え忍ぶ正妻がこちらではまぁまぁしゃしゃり出て来る。終盤の銀粉SEXは誰がこれでヌケんのかマジで謎な粉物AV感があって良かったのだが、芦川いづみ似の愛人もMy Little Loverにいそうな感じになってしまってトーンダウン、ただ太腿だけは◎。採りたて卵をそのまま丸飲みするのはサルモネラ菌とか大丈夫なのか心配になった。飼料用のミンチマシーンとか、なんか違うのだよ、面白かったけど。キム・ギヨンは『下女』で燃え尽きた説再燃、たぶんシネフィルで無ければスルーしてなんら差し支えない監督さんなんだと思う…。とりあえず『下女』だけは観ましょう、股間にみかん、現場からは以上です。

『火女’82』に似ている作品

豚が井戸に落ちた日

製作国:

上映時間:

113分

ジャンル:

3.5

あらすじ

ヒョソプは、まだ一作もまともな小説を発表していない哀れな小説家である。後輩が勤める出版社を訪れ、自分の原稿が無価値であることを確認する。 その夜、友人たちと飲みに行った彼は、評論家と喧嘩し…

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