悪い女の作品情報・感想・評価

「悪い女」に投稿された感想・評価

たむ

たむの感想・評価

3.2
おそらくキム・ギドク監督の作品の中でも最も有名ではなく、地味な印象を与えている作品かと思います。

この作品から、売春や性といったテーマを前傾化してくるので、次作の『魚と寝る女』への習作とも考えています。
映画監督は第3作までである程度その後を決定づけられますが、この作品での失敗や経験はその後に強い影響を与えている印象です。
女性同士の葛藤は『サマリア』にも繋がります。
hachi

hachiの感想・評価

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キム・ギドク監督が亡くなったので今まで観たことある映画は「観たよ!」て印付けてく。
なんと爽やかギドク。
物語もそうだが画も演出も絶望より希望を感じさせる。
自由に泳ぎ回るには、世界は息苦し過ぎる。海に放たれた金魚の暗示するところは…。
つちや

つちやの感想・評価

3.5
言うほど悪い女か?と思ったら本来は青い門なのね
タイトルからもっと重たい苦しいのを想像してたら友情努力勝利みたいな内容で
これはこれで面白かった
キム・ギドクもこんな感じの作るのね
一

一の感想・評価

3.4
キム・ギドク監督作品

昼は学校に通い、夜は民宿で体を売る美術学校生と、性にコンプレックスをもつ民宿の娘の衝突と友情を描く

ギドクにしてはかなり優しい

本当のタイトルは、なぜか副題になっている『青い門』ですが、『悪い男』のヒットに便乗してこのような邦題を付けているだけなので、いうほど『悪い男』に近しい感じではないし、むしろ全然“悪い女”ではありません

しかも『悪い男』よりも前の作品であり、セリフも多くはないけど主人公の女の方も普通に話します

性に対して嫌悪感を抱く女性、売春婦として日夜男性に体を売る女性、性に惑わされる男性達などと、偏った愛を描くいつも通りのギドク節は炸裂しているし、画は抜群に美しい
しかし、底辺をどん底に落とし込むような救いのない苦しいラストを迎えることばかりな監督にしては、かなり珍しく希望が見える作品となっている

主人公の切ない表情が印象的で良かったなぁ…

〈 Rotten Tomatoes 🍅-% 🍿-% 〉
〈 IMDb ※7.0 / Metascore - / Letterboxd ※3.4 〉

2020 自宅鑑賞 No.483 GEO
圧倒的に邦題のセンスが無い。というよりどうしてこうなったのかというレベルに謎。設定はなかなか面白いのだが、いつものようにギドクの美しい棘は刺さってこない。それでも韓国映画黎明期のその前、90年代にこれほどの映画を残していたのは流石。
ゴリラ

ゴリラの感想・評価

3.0
キム・ギドクの監督3本目の作品

タイトルから『悪い男』の対になる感じのものを想像したが、全然悪い女じゃなくただただ不幸な女だった…
副題の青い門が原題なのね
恐らく『悪い男』公開後にリリースされたからこんなタイトルにしたのかな
見事に釣られたわ…

主人公の女が住み込みで働きに来た民宿は、一見普通のファミリー経営の民宿だが、実は売春宿も兼ねてるという設定
キム・ギドク作品は突拍子もない設定であっても基本説明なしに進むが、娘が『こんな家やだ!』と言ったりと至極まっとうな客観的な突っ込みが入るとこ意外だった

穴兄弟ならぬ穴親子となってしまった、息子と親父が同じ性病にかかり、バッタリ病院で鉢合わせるシーンは笑った
んで、そのあと二人で酒を酌み交わすて…
『メビウス』といい、親父と息子で性について語るのはちょっと…

なんやかんや揉めながらも最後は家族団結でジナを守るという何ともキム・ギドクにしか描けないようなぶっ飛びホームドラマ
こりゃキム・ギドク流性教育映画だな!
バッドエンドが多い中、本作は珍しいほっこりエンディングは意外と良かった

ジナから金を巻き上げるヒモ男は、見た目といい設定といい『そこのみにて光輝く』の高橋和也に似てる
港町の場末感も近いから呉美保監督はこの映画に影響受けたのかなと勝手に思った


親父のオデコにハエが…
キム・キドク初期の作品、というよりちょっと昔の韓国映画という括りかな?ライフスタイルやキャラクターたちの思考や行動が昔っぽく、良くも悪くも時代を感じさせる。

心理描写や風景描写も含め、四半世紀前の世界観を楽しめる作品としてどうぞ。キドク作品の中では、かなりとっつきやすい一本です。

ちなみに、強烈に悪どい女がとてつもないことをしでかす展開を期待すると肩透かし。悩んで葛藤しながらも、自分を貫く女たちが描かれています。
日本のタイトル「悪い女」はモチーフの娼婦に対して誤解を招く。娼婦である女に群がる者達が自分の欲望を満たすこと、価値観の正当性を押し通そうとすることへの無謀さが見える。
23歳のジナが純粋であればあるほど、対峙する者の浅はかさが浮き彫りになる怖さ。23歳のヘナが青い門の外でジナの行動をなぞった時、何かが変わる瞬間。雪化粧の庭で想像を膨らませつつ、しっとりとしたエンディングに向かうラストは余韻。
ギドク監督の初期の隠れ名作。
ミク

ミクの感想・評価

4.0
黎明期感溢れるキム・ギドクの、この画が欲しいってのを、撮ってる潔さが気持ちいい、ちょっと無理がある感じもエモい。初期から、売春をテーマにしてるのは、惹かれるものがあるんだろうけど、いつだってただただ苦しいばかりで、この悲壮感に浸っては、なんか抜け出せないこの世界観、好きだなー。
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