短文感想 72点
張り切ってムルナウのBD BOXを購入して半年が経過しそうなので頑張って見てみました。残念ながら普通でした。この時期のサイレントクラシックは、音が出ない分余計に表現力が豊かで好みなのですが、今作に関してはそれ程印象深いシーンはありませんでした。かのモリエールの戯曲であるのでもう少し堪能したかったのですが、残念。ただ、面白い部分もあったのでクラシック映画好きの方はぜひ。

• #tmy整理映画黎明期
• #100分以下

地球上の偽善者の数は素晴らしい。
あなたのそばに座っているのは誰ですか？
モリエールの原作劇『タルチュフ』のムルナウ流映画版。家政婦に騙されている老人を俳優の孫が映画内映画によって真実を理解させるストーリー。第四の壁を尽く壊してくる演出と、エミール・ヤニングスの感情の機微。ひたすら皆、誰かを演じている偽善者なのかもしれない。

FWムルナウ監督によるドイツ映画の古典映画です。
古典は常に新しいとは言いますが、本作も現代にも通じる内容の作品に仕上がっています。
ただ、ムルナウ監督は他にも凄まじいサイレント映画の名作が数多くあるため、その中では埋もれてしまう印象はあります。
名優エミール・ヤニングスさんも出演しており、サイレント期におけるドイツ映画の黄金時代の一本ですね。